前回の最後にDreamMachineという動画生成AIを使って2Dのビジュアルを動かしてみたところ、妙ながらもそれなりのショートムービーができた。

 

で、「これ、ひょっとしたらAIおねいちゃんも動かせるんじゃね?」と思ったので、とりあえず無料版アカウントを作っていろいろやってみた。

 

なお、このページにアップした動画のサイズは100~400KB程度なので恐れることはない。

それでは行ってみよう。
 
 
 
 
これは無難に上手くいった方

カメラを動かすだけでモデルに特にアクションをさせなければ、それほど問題のないムービーが作れる。ちゃんと窓の下の都会の景色を作成してくれるのが凄い。
 
 
ちょっと顔が変わるのが困る

これもカメラを動かすだけのムービーだが、後半になると明らかにモデルの顔が別人になっているのが問題。この手のトラブルはDreamMachineにはまだ多い。
 
 
プロンプトは「焦らす女性」

これくらいの顔の変化なら許容範囲だが、「焦らす女性」というプロンプトであのような動きとカメラワークを行えるのは大したものだ。今後に期待。
 
 

白目むくのヤメレ

元の画像は画像生成AIで作った「化粧しているおねいちゃん」だが、元の絵が中途半端なので(化粧しているように見えない)それを元にした動画もよくわからないものになった。猫の毛繕いみたい。
 
 
チーク? ルージュ? 共用?
こっちは少しだけましになったが、相変わらず本格的な化粧をしている様子には見えない。とうちゃんはこういう女性の挙動には詳しくないんで悪しからず。
 
 
プロンプトは「カメラに気づいて大笑い」

これはモデルの表情が生き生きとしており、適当に作ったにしてはいい感じに生成できたのではなかろうか。後半で顔が変わるのは、このAIの持病みたいなものなので目をつぶるとして、モデルの動きやカメラワークは良い。

 

 

プロンプトは「踊る」のみ

記憶の中に埋もれていたイメージをAIで再現し、更にこれだけ動かせればもう充分じゃないか。「今の君は~ピカピカに光って~」みたいなBGMつけたい。

 

 

夏の思い出に涙するぜ

寄せては返す波打ち際の表現は完璧だが、最後の部分、ストローハットの上に乗せた左手の表現がおかしい。なあに、変な部分はカットしちまえばいいんだよ。そいでもって編集で繋いじまえばいいんだよ。

 
 
イメージビデオっぽい

人物がフレームアウトする時の顔の変化だけは何とかならんもんか。カメラの寄せやモデルの動きはいいんだが。

 

 

プロンプトは「下校しながらお喋り」

JKのフリしてTikTokに上げても気づかれないんじゃないか? あ、パンチラがないとバズらないからだめか。手前のJKの左手も一瞬消えるし。

 
 

JKとおともだち2

ちょっと動きがロボットぽいが、このあたりの生成プロセスはいずれ洗練されていくだろうから今は許す。

 
 
女子学生と日差し
まさか人物がフレームアウトしてしまい、木の葉が風にそよぐシーンで終わるとは思わなかった。でも、イメージビデオっぽい仕上がりにはなっているし、いいか。
 
 
JKとおともだち3
かなり自然な出来。登場人物が瓜二つという点を除けば、何かのドラマのワンシーンとして見えなくもない。「あのチー牛、キモいんだけど」「うわ、こっち見てる」「行こ行こ」なんてセリフが聞こえてきそうだ。
 
 
ばばあに握手をせがまれるJKアイドル?

これは意外な出来だった。手を引っ張られても笑顔を絶やさないJKアイドルはもちろんだが、最後に左から出てくるのがおばあちゃんとは予想外。嫌がってるみたいだから放してあげてくれ。
 
 
 

以下失敗作

エプロンがカゴにモーフィング

おねいちゃんの赤いエプロンが後半ではなぜかトマトの入った野菜カゴに変身。まさにAIならではの動画。こういうモーフィングは昔流行ったよなー。
 
 
鼻で紅茶を飲むおねいちゃん
お、スローでいい感じに始まるじゃん、と思ったら……最後に鼻で紅茶を飲んでしまった。この部分だけ直したいと思っても直せるもんじゃないのが、まだまだ発展途上の技術だと感じる。

 

 

 

以下今回の最高傑作

フリヒリアナ風の白壁の町で
こういう無難な動きとカメラワークであれば、違和感のないそこそこ見られる動画ができる。プロンプトを欲張ると、AI側で対応がしきれないのが現実だが、これは今後の技術進歩によって改善されていくだろう。
 
 
 
 
 
 
しかし、お蔵入りにしておいたおねいちゃんの画像を適当にDreamMachineに放り込み、半行から1行の短いプロンプトを与えただけで、こんなムービーを作ってくれちゃうんだから、大したもんだよ。
 
この技術はこれからどんどんブラッシュアップされ、どんどんコンテンツ業界で利用されるようになるだろう。
 
そうすると、アンチAIや反AIどもは泣いちゃうだろうな。
 
 
 

泣け泣け!

 

ラフ画をPixivに上げなけりゃいい。

 

ラフ画を盗んで自分の絵として売り込もうとするヤカラは絶対に発生するし、それを止める法律も倫理機構もない現在、自分の財産は自分で守らなくちゃあかんやろ。

 

技術的側面から見れば、ラフを線画に起こしてくれるAIは大変重宝するだろうし、それが着彩系AIと連動すれば絵を作る作業が100分の1ぐらいの時間と手間で完了するのだから、使わない手はない。

 

いずれそうやって生み出された静止画が、先に紹介したDreamMachineのような動画生成系AIと連動することで、CMのようなショートムービーからスタートし、数分の音楽PV、やがては15分のアニメ、そして60分ドラマ、二時間モノの映画製作へと発展していくことは明らかだ。

 

 

抵抗は無意味である。

 

 

 

 

ただ、音楽系AIについては俺には不要。

 

レコンポーザ95とSC88があれば、自分で作った曲をoggにするところまではできるわけだし、細かい調整(ギターの刻みとかドラムのフィルとか)をしたいのに現在の音楽生成系AIではそこまで指定できない。

 

むしろ勝手に作りやがって「こんなんできましたよー」とドヤってくるのがムカつくんだよ。

 

曲を作るついでに歌詞もメロディラインも一緒に作っちまうわけだし、そのあたりを自動生成されても嬉しくも何ともない。

 

あえていうなら、俺の書いた歌詞を、俺の書いたメロディ通りに歌ってくれるAIがあれば、それでいい。

 

(それじゃ初音ミクじゃんか>自分)

 

(あんなクソめんどい作業は金貰ってもしたくないが>ボカロP)

 

まあ、サブメロに使うオブリガードを除くアレンジは面倒な時もあるので、リズムギターやキーボードのバッキングくらいはAIに自動生成させてもいいかも。

 

どちらにしてもAIの勢いは誰にも止められないし、止める必要もない。

 

既得権益にしがみつきたい時代遅れの電卓野郎は、強制的に現場にPOSが導入された時になって新しい職場を探そうとしても遅いぜ。

 

 

 

 

 

音楽から絵に話を戻すと、ちび(8)の戦いに出てくる焼き鳥缶のイラストレーターである、おおば比呂司さんの新作イラストも見てみたいし、それを元にした「ホテイのやきとり」の令和版AI制作CMも見てみたい! 生成AIがあれば夢じゃない!

 

以下は古いやつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はこれで終わり。

 

で、ここんとこAIについては画像生成系ばかりだったので、次回は久しぶりにLLMの話題でも。

 

しかし、まだまだ動かしてみたい絵は山ほどあるんだよなー。

 

↓これなんか、動かしたらどうなるんだろうねぇ。うひひ。

 

 

 

おまけ:今回のオオボケ

撮影中に勝手にどっか行くな!