何をしたのか知らないが、ロッジから出されてしまったおねいちゃん。

 

……ではあまりにもかわいそうなので、たどり着いたロッジが冬季休業中で閉まっていたことにした。(そっちのが気の毒じゃないか?)

 

何にせよ、雪山では生きるための努力が必要なのだよ。

 

ちょっとでも「もういいや」と思ったら軽く死ねるのだよ。

 

だからおねいちゃんに強く生きてもらうため、ロッジのことは忘れて雪洞でも作り、そこで明日の朝が来るまで何とか耐えてもらうのだ。

 

というわけでロッジに入れずに雪の積もった山の中で……

 

どうするおねいちゃん!

 

 

ロッジの灯が暖かく見えるねえ

 

とりあえず床下に避難

 

雪に埋まった方があったかいかも

 

はー(ため息)

 

どうしてもロッジから離れたくないおねいちゃん、ロッジの床下に入り込み、雨風を避けることにしたらしい。

 

せめて雪洞を作ろうよ!

 

……と思ったのだが、これが全然できない。

 

雪洞じゃなくて白いテント

 

そうじゃない……

 

雪原を割って巨大なおねいちゃん出現(ゴジラかよ)

 

 

雪洞やかまくらなどの名詞は学習していないようなので、プロンプトを一から書き直し、「吹雪の荒れ狂う山奥で遭難し、雪の洞窟の中に避難して焚火で暖を取るおねいちゃん」のようにしてみた。

 

……のだが……

 

そんな所に座り込んじゃだめ!

 

凍死しちゃいますよー

 

おお! 洞窟に入った……けど……

 

違う……そうじゃない……

 

 

 

これだけ作っても意図したものが出ず、ちょっと嫌気がさしてきたその時、俺の頭の中にアイデアが下りてきた!

 

【アイデア】

意図した構図やオブジェクトが出ないのは、明らかに使用しているモデルのせいだ。だからここは一旦モデルを別の物に切り替えて、そちらで意図した構図やオブジェクトを作成し、それをモチーフにして似たような画像を元のモデルに作らせればいい!

 

【手順】

①十分に汎用的な学習が為された別のモデルで意図した構図の絵を作る

②モデルをおねいちゃんに戻し、①で作ったファイルをベースに読み込んで似たような画像を作らせる

 

うっはー! 俺って天才かも!

 

もしこの方法が実用的な結論に至れば、汎用モデルでバンバン作り、最後にモデルを入れ替えるだけで、出にくい画像も作りやすくなるはずだ!

 

 

 

 

 

で、本格的な実験に入る前の事前実験として、既存の画像をモチーフにして似たような画像が生成できるかを、我が国が誇るコスプレイヤーえなこ氏の写真をお借りして試してみた。

 

(AIに食わせたのは↓この画像)

 

 

ポーズはオリジナルとそっくり

 

で、顔だけがおねいちゃん

 

ひでえ……

 

ここまで丸パクリするんか……


と驚きつつも、結果としては大成功。

 

以前えなこ氏が「AIに食われ過ぎて骨しか残ってない」とおっしゃっていた気持ちはよくわかる。

 

 

まあ、俺が作りたいのはえなこ氏の顔を持つモデルのグラビアじゃなくて、ロッジに入れずビバークを余儀なくされた雪原の中のおねいちゃんなのだから、問題なし。

 

早速、汎用度が高いと噂されている外人系モデルに切り替えて様々なシーンの画像を作ってみたところ、労せずして以下のようなシチュエーションの画像を得られた。

 

あくまで実験的生成なので詰めが甘いのは勘弁。

 

 

汎用モデルの顔は好みではないが、シチュエーションを生成するのが最優先事項なので目をつぶる。

 

で、これらの得られたファイルをベースにし、1枚ずつおねいちゃんモデルで再作成を行った結果が以下。


焚火とかまくらが出た

 

これは……失敗か……

 

大岩の横で焚火

 

よくわからないが洞窟と焚火

 

服は不適切だけどビバークしてる

 

こんな構図もなかなか出なかった

 

このままだと凍死しますぜ

 

 

画像の出来具合はあまり良くないが、別のモデルを使って構図を作り、最後におねいちゃんに交代してもらうというアイデアは実現できた。

 

今回は上記の手法が可能かどうかを試しただけなので、次はもっと構図やオブジェクト配置を吟味し、画像としてきちんと完成させた上でおねいちゃんに登場してもらうことにする。

 

この後、おねいちゃんは雪洞で一晩中頑張り、翌朝訪れた山岳救助隊にホイストで吊り上げられ、無事ヘリに収容されて下山したとか、どうとか。

 

 

救助隊の話では、ふもとの登山口でボックスに投函してきた登山計画書のおかげで位置がわかったとか、なんとか。

 

山に登る時は、たとえそれがどれほど低い山であっても、イージーに見える山でも、絶対に登山計画書を提出しなくちゃだめなのだ。

 

追記:ヘリ救助が実費になると死んじゃうので山岳保険にも入っておくこと。