続き。
前回はモデルの全身をフレームに入れることで発生する顔崩れに対処したが、今回はもっとカメラを引いてみて、景色の一部にモデルがいるような画像での顔崩れに対処できるか試してみる。
まずは前回の復習で、膝上ショット。
例1(修正前)
例1(修正後)
顔比較
このくらいの(それほど離れていない)距離での撮影も、顔修正は必要になることがよくわかる。
ここからは、かなりカメラを引いた(遠景での)撮影。あの距離で普通に画像生成をするとほぼ100%顔が崩れるのだが、それらの中から構図的に面白いものを引っ張り出してきて顔修正を掛けてみた。
例2(修正前)
顔比較
上の画像は『温泉郷だよAIモデル』の中から、温泉街の雰囲気がわかる画像をチョイスした。あくまでモデルはおまけであり、温泉街の風情を表現したかったのだが、当然のごとく何もしないと顔が崩れた。修正後はそこそこ見られるものになった。
例3(修正前)
例3(修正後)
顔比較
『ハイキングだよAIモデル』の川遊びの没画像。ここまで離れて撮影すると、もはやモデルの顔など見えないのだが、それでも拡大すると崩れていることがわかる。
例4(修正前)
例4(修正後)
顔比較
『秋を探そうAIモデル』の銀杏狩りの没画像。コントラストは落ちたが、表情は良いものになった。色については後でいくらでも修正が可能なので問題なし。
例5(修正前)
例5(修正後)
顔比較
『ハイキングだよAIモデル』の没画像。何をか言わんやである。
例6(修正前)
例6(修正後)
顔比較
これも『ハイキングだよAIモデル』の没画像だが、見ればわかる。
例7(修正前)
例7(修正後)
顔比較
これも『ハイキングだよAIモデル』の没画像。ハイカーがバス停でバスを待っている様子を出力したのだが、待っている人間が2人から1人に減っている。どうしても2人の人間を出したければそのようにプロンプトを書けばいいが、ここでは人数の指定はしていない。
例8(修正前)
例8(修正後)
顔比較
最後に再び全身像の修正。
景色も変わってしまったが、これも何度か出し直せば、川沿いの道ではなく神社の参道が出てくるだろう。
以上の実験を終え、すでに顔が崩れて使い物にならないまま放っておいた没画像も、このように顔のみを美しく再構築することができることがわかった。
次で最後になるが、特に冬ということもあって、スキー場での画像の顔修正をする。
中距離での躍動感のある画像だが、当然のごとく崩れるものは崩れるので、それを美しく修正できるかどうか。