月曜日。

今日は温泉旅行の2日目。

今日のブログも覚書の行程記録。

なので昨日に引き続き、他人が読んでも何の価値もない。



朝8時に起床し、汁物中心の朝ご飯を食べた後、荷造り。

宿のアンケートには五重丸の内容を書いて置いてきた。

宿泊費は四人で12,000円。

貸し切り家族風呂も込みでこの値段はあり得ないので、我が家の定期宿泊宿として認定することにした。

フロントのスタッフさんに「また是非伺いたいのでよろしくお願いします!」と元気よく伝え、気持ちよく宿を出る。

午前9時に出発。

昨日の午後に訪れた山の中の霊園の近くを通過し、地場の農家が品出しをしている農産物直売所を目指す。

ここは新鮮で質の良い野菜が目ん玉飛び出すほど安い。

……のだが、到着したのが10時を回っていたため、買いたいと思っていたブロッコリーやトマトなどは売り切れてしまっていた。

それでも嫁ちゃんが大車輪をかまし、巨大な白菜やキャベツ、ネギ、ホウレンソウ、干し芋、もち米(新米)を買い込んだ。

ちびをトイレに連れていき、野菜を大量に購入してきた嫁ちゃんと娘と合流し、出発。

我が家の旅行で二番目に重要なのが、地場の新鮮な野菜を食材として大量に買い込む行為であり、これはどこに行っても優先度の高いアクションとして行程に組み込まれている。

ちなみに一番はもちろん温泉。娘は岩盤浴にはまっており、それがある施設だとより嬉しいと言っていたりする。

次はファッションセンターしまむら。

ちびのパジャマセットと、娘のシャツとスカートを購入。

その後、前の主治医の医院に寄って、年末のご挨拶。

 

ここの老医師は〇〇さんと並んで我が家の恩人なので、顔を見せていただくだけで元気が出る。

 

嫁ちゃんが診察を受け、アレルギーの薬を出してもらい、医事スタッフに挨拶をして出発。

嫁「そろそろ昼やなー」

俺「どこで何食べようか」

娘「お寿司がいい」

ちび(7)「ぼくも!」

俺「そんじゃ、昔行ったことのある寿司屋にしようか」

嫁「ああ、あそこな」

腎不全がひどくなる前だから、最後に来たのはほぼ1年前のことだろうか。

割と頻繁に通っていた、ネタが良くて値段も手頃な回らない寿司屋があるので、そこへ行くことにした。

が。

嫁「何じゃこのインフレ価格は!」

メニューを見て目玉が飛び出た。

昔、割とよく来ていた時の価格と比べて、全体的に50%増となっていた。

俺「もう席に着いちゃったから仕方ない。今回はあきらめて何か頼もう」

嫁「こんなに値上げしとったとは、予想もせんかってん」

俺「確かにな。まあ、諸物価高騰の折、仕方がないといえばそうも言える」

嫁「しかし、この店はヤバいで。うちの警報が鳴っとる。もうそろそろ潰れるかもしれんで」

娘「あ、デスノ発動だ」

嫁ちゃんの警報が鳴ると、その店は1年以内に確実に潰れる。

ガソリンスタンドやファミレス、個人経営の喫茶店、大資本のスーパーなど、今までにも数多くの店舗を潰してきた。

なのでこの寿司屋も今回が食べ納めということにして、好きなものを頼んだ。

嫁「なあ。味落ちてへんか?」

娘「あたしもそう思った。不味くなった」

俺「俺も同意する。もうここは来なくていい」

脳内データベースから永遠に削除を終え、払うものを払って退却。

嫁「いやー、生々流転やな」

俺「諸行無常とも云ふ」

嫁「ま、腹はふくれたし、よしとしよう」

ぶつぶつ言いながら次のチェックポイント、100円ショップへ。

ここのショップにはご先祖様のお仏壇に使う小さな食器が売っていたので、嫁ちゃんのセンスで買い替え。

嫁「新年に向けて古いのは捨てるで」

俺「いいと思います」

嫁「じいちゃんは猫が好きやったなー。せやから、この猫の絵が描いてあるご飯茶碗にしてもええか?」

俺「いいと思います」

嫁「娘にちび、何ぞほしいもんがあったら持ってきて、パパの持っとるカゴに投げ込め。今がチャンスやで。パパが払ってくれるで」

娘「わーい!」

ちび(7)「わーい!」

100円の物を買いたいだけ買ってもたかが知れているので許す。

いろいろと購入して出発。





嫁「次はどこやった? もうチェックポイントは終いか?」

俺「あのさ、ちょっと提案なんだけど、高速道路に乗らないか?」

嫁「乗るのはええが、何でや?」

俺「サービスエリアに寄って、たまこんを食べたい」

ちび(7)「たまこん! たべたい!」

元ネタは福本伸行という漫画家が監修している『ハンチョウ』という漫画。

 

この本は我が家では全員の読書対象となっているが、その中に、高速のSAで主人公達がたまこんを食べるシーンが出てくるのだ。

嫁「あんたら『ハンチョウ』の読みすぎや」

俺「SAのフードコートって、何でか食欲スイッチがオンになるんだよな。旅の終わりにふさわしいおやつを食べて帰ろうよ」

嫁「それはええが」

という経緯でわざわざ高速に乗り、わざわざ近くのサービスエリアに寄る。

嫁「月曜なのに混んどるのはなぜや!?」

俺「だから、俺達と同じ考え方をする連中がたくさんいるんだよ」

嫁「むむむ……敵も侮れぬな……」

俺「そんなのはいいから、たまこん探そうよ」

しかし、たまこんは無かった。

その代わりおでんがあったので、一人2本までの制限付きで購入、その場で食べた。

嫁「おでんもええな」

俺「冬だからね。これがメロンパンじゃ洒落にならない」

娘「メロンパン売ってたよ」

俺「知ってる。400円もしたから無視した」

ちび(7)「でも、おーつきと、ぬまかわは、めろんぱんを、たべたよね」

娘「それは漫画の中の話でしょ」

俺「俺は別にメロンパンを食べたいと思ったことはないし、今も食べたいとは思っていないが、ちび、お前は食べたいのか?」

ちび(7)「ううん」

俺「それじゃおとなしくおでんを食べてろ」

おでんを売っているサービスは日本国内では限定されるので、場所バレするかもしれないが、どうせこんなエントリは誰も読んでいないだろうから不問にする。

お仏壇にお供えする和菓子を嫁ちゃんが購入し、出発。

午後4時過ぎに家についた。

いや、しかし、最後に食べたおやつのおでんは大変おいしかったが腹に来た。




帰宅して荷解きを終え、一息ついていたら。

嫁「さて。恐怖の時間がやってきたで」

俺「え?」

嫁「体重計に乗らんか」

俺「……今?」

嫁「外食三昧の丸1日半で、どれくらい増えたか気になるやろ? うちは気になる」

俺「いや、もう、明らかにアウトだと思うけど」

嫁「ええから乗らんか!」

で、乗ってみた。

orz。

俺「ぎじゃあ!」

嫁「ほっほー。こりゃすごい。新記録やな」

何と、4150の増え。

90kgの5%が4500なので、リーチが掛かってしまった!

俺「こんなに大量な水、引けるわけがない!」

嫁「いや、落ち着け。うちにとって、これは重要な実験やったが、その結果は予想通りやった。喜んでええで」

俺「なんで!?」

嫁「外食を4回も続けることが、飲水の増加、ひいては体重の増加に直結することが、これではっきりしたわけや。そこで次回の温泉旅行には、うちの飯を持っていくことにする」

俺「どうやって……?」

嫁「コストコであんたが買ってくれた密封用シーラーをフル活用して、家で作ったものをパッキングして持っていくんや。コメももちろん家で炊き、おかずも作って持っていく。もちろん全部の食事をそうする必要はないが、全部の食事を外食にする必要もない」

俺「なるほど……」

嫁「4食をすべて外食にした実験結果が、これじゃ。この4150じゃ。この数字が毎日続くとどうなるか、あんたも想像つくやろう。外食を毎日しとる透析患者と同じになる。毎回お残しをする連中と同じになる」

俺「……」

娘「なるほどー。そりゃ栄養士さんが褒めるわけだよね、ママの料理」

嫁「ふっ。照れてまうが、ま、そういうことや。うちの食事は完璧ちうことが証明されたちゅうわけや」

俺「……」

嫁「ま、それはもうええ。どっちにせよ増やしてもうたもんは仕方がない。明日の午後まで、何とか持たせや」

俺「あと350で、明日の朝と昼、それに飲水をカバーできるとは思えない……」

嫁「なら飯を減らせ。あとはうんこを出しまくれ」

俺「できれば苦労しないよ……」

嫁「なら技師に叱られて来い。増やし過ぎたボケ老人みたいに」

俺「うう……」

今夜の寝汗と明日の朝の排便に全てを懸けるしかないのか!

(前にも結びで全く同じことを言った気がする)