8:30から入るということは昨日のうちに聞いていたけど、3時間コースというのは聞いてなかった。

 

ドクターは初日と2日目は2時間で、と言っていたが、俺の状態が悪くないので前倒しにしてきたらしい。

 

ま、最終的にはクリニックで8時間の長時間透析を目指しているわけだし、3時間くらい凌げなければ困る。

 

昨日から準備してもらっていた尿瓶を持っていざ透析室へ。

 

ナース「それは何?」

 

俺「尿瓶ですけど」

 

ナース「あらやだ、病棟から持ってきちゃったの。ここにもあるのに」

 

俺「はうあ!」

 

面倒なので言い訳はせずに透析ベッドへ。(結局我慢したのでこの尿瓶は未使用)

 

今日の両隣は年季の入った爺さん。

 

やだなーと思っていたら案の定。

 

これがまたうるさいのなんの。

 

近くを通りかかったナースに片っ端から話しかけ、大声で「ぼくたんはねー」を始めるので呆れる。(耳が遠いから声がでかい。はっきり言って迷惑、公害)

 

きっと家に帰っても一人ぼっちで話す相手がいないんだろう。だけど年端もゆかぬ(下手すりゃあんたの孫くらいだ)女性ナースに政治論をドヤ顔して語るのはみっともないので止めたほうがいい。

 

ナースもわかっていて愛想笑いと一言返しで済ませるけど、さすがこのあたりはこんなのばかり相手にしている百錬のプロの技を見た気がした。

 

コンビニの店員に居丈高な態度を取ったり、役所でわめき散らしているのは大体この手の連中。プライドだけは高く、そのくせ欲望丸出しのみっともない老人は、若者からすればお荷物以外のなんでもないのが現実だって、どうして理解できないのかね。

 

まあ、隣に寝っ転がってる老い先短い透析老人のことなんかどうでもいい。

 

俺は俺と家族の未来のためにありがたく透析を頂戴するだけだ。

 

リドカインテープを貼っておいた場所に見事に穿刺してもらったのに、昨日の方が痛くなかった。痛みについては麻酔テープ云々ではなく、穿刺するスタッフの腕と、その日の運らしい。

 

以下、時系列。(多少曖昧)

 

8:40 開始、おとなしく寝ている

9:00 隣の爺さんのナースへの演説が始まる

9:10 爺さんがヒートアップ→政治論へ

9:15 うるさいのでAfterShokzで音楽

9:30 曲の切れ目に爺さんのナースコール

9:45 曲を聞きながらレムの小説を読む

10:00 眠くなってきて寝る

10:30 曲がワンクール終わるのでリピート

10:45 爺さんがドクターにクレーム演説中

11:00 しっこがしたくなるが絶賛演説中

11:10 周囲に人が増え、もはやしっこ不能

11:20 あと20分耐える決意をする

11:30 いつの間にか爺さん寝ている

11:35 爺さんのいびきがうるさい

11:40 3時間コース終了

 

隣人の質が人生の質だと気づいた。

 

なお、血圧は140から150前後で安定していたので、明日は上体を起こしてパソコンをやっていいと言われた。AsusのノートPCにしこたま入れてきた好きな映画を見ていれば、3時間なんかすぐだよな。

 

あとは尿瓶の使い方だが、これもナースに確認をとったので大丈夫。明日は催した時に遠慮なく激しい排尿ができるだろう。

 

12:30に部屋に戻り、昼食をいただいてから嫁ちゃんに連絡。退院は土曜日で大丈夫そうなので、その旨を転院先のクリニックに連絡してもらった後、やることがなくなったのでこれを書いている。

 

そういえば、2日目にして俺は悟った。

 

透析は何時間かかろうが、

①に しっこ

②も しっこ

③④が 耳栓(またはヘッドホン)

⑤が 暇つぶし(スマホ、PC、本など)

で乗り切れるということに。

 

つまり、「しっこを制するものが透析を制す」と言っても過言ではなかろう。

 

腎機能が完全停止している場合はこの限りではないが、その分しっこの軛から解放されるのだから悪い話じゃない。(水分制限は厳しくなるけど)

 

穿刺?

 

あはは。

 

迫りくるしっこ(尿意)に比べりゃ雑魚やね。

 

追記

今日の除水量は1500。500ml/hが基準になっているようだけど、これって多いのか少ないのかわからん。ちなみに尿量は24hで1000出てるから、順当な値なのかもしれない。

 

尿量

20:00 280

21:00 190

05:00 380

07:00 180

12:00 200

16:00 100