20240421-3 山寺蔵王ウルトラマラソン参戦記(第2編)
(第1編からのつづき)
月をまたいでしまいましたが参戦記、本編で完結いたします。切り方が難しいので一気に書き上げてしまいました💦
明日は仙台国際ハーフなので何とかその前にと思いまして…
いつものことですが超長文ご容赦を(笑)
本編で触れるコース概要
本編では以下の地図にありますとおり、コース後半部分について記述します。↓
後半は上山市の中心部から…
第1関門の中山トレーニングセンター(44km地点)を過ぎるとそこから先は上り。猿倉までは8kmですがかなり傾斜がキツいので、相当峠走に慣れた方でないと恐らく全歩きになってしまうでしょう。猿倉からはさらに標高を上げて最高地点1052mまで標高を稼ぎます。
そのあとは「基本的に」下り基調ですからかなり気が楽になります。ただし、非常に長い下りになりますからあまり飛ばし過ぎると終盤全く走れなくなりますから加減が必要かと思います。
第4関門の東沢コミセン(77km地点)にて下りは終わり。その先は途中かなりトリッキーなコース取りをしてますが、案内はシッカリしてますから表示を見落とさない限り淡々と走れると思います。
そのあとは92km地点(=最終関門)以降は往路に戻り平坦なサイクリングロードを山寺に向けて遡上します。
昨年までと違い、終盤にあった戸沢林道がコースから外されましたのでコース的には楽になりましたが、制限時間が削られて14時間となりましたので総じて言えば難易度はそれほど落ちていないかもしれません。
感じ方は参加されたランナーそれぞれだったのではないかと思います。コース難易度は下がったにもかかわらず完走率67.2%という微妙な結果だったことにもそのことが表れているのではないかと…
後半の補給戦略
後半のエイドは山形名物が所々に登場しますので、それを楽しみに走らせていただきました。とりわけ猿倉(52km)のジンギスカン(串)と蔵王温泉(61km)の山形蕎麦や玉こんにゃくは外せません。是非ともそこまで胃腸の調子は保っておきたいものです(笑)。
なお、自前の補給食のアミノバイタル2本とアミノサウルス2本だけでしたが、内1本を前半戦で消化。残りの1本は蔵王越えの際に消化しました。
それ以外はエイドで小さなパンを少々。
後半での途中調達は暑さが厳しくなったので山越えのときに3回コーラを購入。加えて終盤は日も落ちてきて気温が下がってきましたのでコンビニ(セブンイレブン)にピットインして温かいお茶🍵と飲むヨーグルト※を購入しました。終盤弱りかけた胃腸を整えるのに役立ちました。
※ 最近ウルトラマラソン終盤に好んで購入します。秋田内陸のときは後半2回購入しております。😊
総じて言えば前日のカーボローディングが効いていたこともあり、極端なシャリバテ兆候は見られず、また脱水を起こすこともなく無事にレースを終えられましたからタイムは別にして「補給戦略」は満点💯でした。
① 40~60kmの区間
タイムに拘らず「完走目的」でしたら、この区間は終盤に足を残しておくために無駄にエネルギーを消費しないのが得策です。以下の関門時間を意識しながらペースを組み立てます。
第1関門(44km) 12:00
第2関門(52km) 13:30
第3関門(61km) 15:00
実は第1関門がウルトラマラソンにしては意外と厳しいんです。エイドへの立ち寄りやトイレタイムを考慮すると遅くともフルマラソンを余裕でサブ5程度で走り切る必要があります。
ただ、そこを越えられれば第3関門の蔵王温泉まではかなり余裕です。以降の関門時刻設定は「全歩き」を想定したものと思われます。
全歩きをしながら上り区間で足を休ませ、ピークから80kmくらいまでは一気に下るというプランが現実的かと…
同区間のラップ
Lap45とLap53はエイド滞在区間です。それ以外は基本給に急登一辺倒ですから1052mの最高地点まではハイキングです(笑)。
仮にここで無理にキロ8程度のランに切り替えたとして1kmあたり稼げる時間は僅か1~2分程度。上りの核心部は15km程度ですから、歩くことによるロスはせいぜい15~30分程度。
ココで無理をしてこの後の下りでスピードに乗れなくなるのが一番マズイと思います。
前半戦で少し頑張ってペースを上げたのはここでのロスを見込んでのことです。
コースレポ 🏃
前半戦を終えて44km地点のエイドに無事に到着。時間を経るに従って日射しパワーが強くなり、急速に気力と体力が減退していくのを感じます。
44kmエイドでは体力を回復するため小休止を取りました。また数少ない水道🚰を使えるポイントですから、頭から盛大に水を被りました。やはり暑いときは頭(特に頸部)への掛水がよく効きます。
日射しが強く戦意を削がれます💦
次の第2関門の猿倉(52km地点)の閉鎖時刻は13:00分※ですから、これまでより幾分余裕があります。ただ、8kmを1時間45分とは言いましてもここから先は急登の連続で距離を稼げる箇所は全くありません。
※ コレ、勘違いです💦😁
正しくは既述のとおり13:30
ここに来て前半の疲れも出てきたことから、もしかしたら次の関門でアウトかな?仮に通過出来てもリタイアしようか…と本気で考えました。
実はお恥ずかしい話ですが、正確な第2関門の閉鎖時刻は13:30だったことは大会後に気が付きました(笑)。
ただ、結果論かもしれませんが30分早めに行動出来たのが良かったのでしょう…
日射しも厳しくなってきたことから喉が乾いてきたので、猿倉までの間に冷たいコーラを1本購入しました。
ここまで8kmを1時間25分もかけて完全に歩き倒しました。
このとき頭の中は「あと20分で関門閉鎖、もう後がない」という気分。実はあと50分ありますから、決して悪くはないペースだったんですけどね(笑)。
山寺蔵王の猿倉エイドと言えばやはり…
【出典】大会公開写真
ジンギスカンですよね✨
「間も無く足切り」ということで頭がイッパイであまり食欲がありませんでしたが、折角なので1本いただきました。
余裕があると分かっていたらもう1本もらっておけば良かった(笑)。
ちなみに猿倉からの再スタート直前、またしても自販機でコーラ購入(笑)。
あまり摂り過ぎると胃腸がやられますから気をつけないと…
基本的にこの先は下りだけです✨
② 60~80kmの区間
今大会から(来年以降どうなるか分かりませんが)戸沢林道通過が無くなりましたので、この先目立った上りはありません。従いましてここから20kmはペースを上げて遅れを挽回したいところです。
ただ、気を付けないといけないのは約1000mを一気に下りますからかなりの斜度になります。調子に乗って飛ばし過ぎると間違いなく膝が逝きますのでほどほどに(笑)。
同区間のラップ
所々停止してますが、エイドや自販機への立ち寄り、それと記念撮影タイムを取るためです。それ以外はキロ5~6程度に抑えるように心がけました。
シューズをリンコンにしたおかげで極端なペースアップを回避できたかも。カーボンシューズでぶっ飛ばしていたら怪我します(笑)。
コースレポ 🏃
写真左手奥に小さく見えるのがエイドです(拡大🔎しないと見えないですね💦)。次の関門は77km地点で時刻は17:00ですから今のペースで下れば問題ないでしょう。
そして長い長い下りを延々と下り16:20頃には第4関門(17:00)となる東沢コミセン(77km地点)に到着しました。
こちらでは焼き餅等のがありました。この時点でかなり疲労が出ていて写真を撮り忘れてしまいました。お餅は暑かったせいかあまり売れ行きが良くなかったみたいです…
暫く休憩してからラスト20kmに挑みます。
③ 80km~ゴールまで
この区間は基本的に平坦なルートになりますが、馬見ヶ崎川河川敷の区間は河川敷を上ったり下りたり橋の下をくぐったりする箇所があります。
馬見ヶ崎川河川敷を抜けると大通りを立谷川河川敷に向かって北上。途中コンビニなどもありますから、ここまで来たご褒美にまた気分転換に好きなものを買い求めるのもイイでしょう(胃腸が生きていればですが💦😁)。
最後の創学館高校からゴールまでの立谷川河川敷は緩い上りですから意外とペースが上がりません。関門ギリギリですと時間内完走は厳しくなりますので注意が必要です。
同区間のラップ
残りの20kmは基本的に馬見ヶ崎川と立谷川の河川敷と山形市の市街地を行く平坦なルートになりました。ただ、かなりトリッキーなコース取りですからコースロストに注意⚠️です。※
※ 初めて参加される方は最低でも大会前に公式Facebookサイトや地図ダウンロードして予めザッと見てイメージを掴むことをお奨めします。あとロスト対策としてスマホにgpxデータかGoogle Mapデータをダウンロードしておき、怪しいと思ったら進路が間違えてないか現地で確認出来るようにするのが望ましいです(この点、マラソンとは言えマラニック的要素が強い大会ですので…)。
下りは順調に下れましたが、これまでの長旅の疲れからやはり80~90kmの区間はペースがグッと落ちてしまいました。結果的にこのペースダウンと後述するコースロストにより終盤苦戦することになってしまいました💦
コースレポ 🏃
今回は終盤が新しいコースになりますので注意が必要です。
実は自ら気がついたものの1ヵ所だけコースロストしてしまいまして約1kmほど余計に走っております(笑)。
それがコチラ↓
東沢コミセン(77km地点)を過ぎて暫く住宅地がある道を緩く上って行きますが、ヤマザキストアのところで左折します。
ところがここを間違えて直進してコースロストしてしまいます。
写真は大会公式サイトから拝借しまして走路を図示するとこんな感じ↑
実は右手のヤマザキストアに寄ったため(ノンアルビール🍺をプシュとなしてました💦)、ストア前の白い矢印に気が付かず直進してしまいました(笑)。
やや日も傾いて白い矢印が道路の白線と同化して気が付きづらくなっていたのかも。
このあとは唐松観音方面に向かいます。微妙な距離調整もあり分かりにくいですが、さすがにこのあたりはスタッフさんが案内に立っていて下さいました。
ちなみにピークはこんな↓絶景になるんだそうですよ✨
【出典】Google検索結果より
第1回大会(2019年)のときは丁度桜のピークでしたから、せせらぎ公園界隈、そしてサイクリングロードも合わせれば正に
桜花爛漫のコース✨
🌸🌸
だったことでしょう。もし大会開催日と桜のピークが重なればそれはそれは日本一の絶景ウルトラマラソンとなることでしょう。
まあ、ここ数年温暖化の影響なのか桜の開花が早まっておりなかなか難しくはなっていますけどね。
ただ…
もし桜の開花ピークと重なった場合、特にこちらの馬見ケ崎桜ラインは人出が多くなることが予想され、大会運営が難しくなるかもしれませんね。
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このあとは日没時間帯のため写真は全くありません。最終エイドが近づく頃にはスッカリ暗くなってしまいました。先のサイクリングロードは暗闇ですからライトが無いと走行出来ません。
最終エイド(92km地点・創学館高校)には閉鎖10分前くらいに滑り込み。コースロストに加えて歩きが多くなったことからいつの間にか時間内完走ギリギリの状態に追い込まれておりました…
スタッフ従事されているゆ~さんが待っていて下さいました。スッカリ遅くなってスミマセンでした💦
軽く給水&補給で走り出します。
時間内完走には残りを1時間少々で走り切る必要があります。大体キロ9のパワーウォークで通せばギリギリ時間内完走出来ます。
ただ油断すると歩くペースが緩んでしまうため、歩きも混ぜながら走れるところはキロ5~6程度で走りました。
🏃
河川敷はほぼ暗闇。🌃
2人ほどコースロストしそうになってましたのでお引き留めして正規ルートにお連れしたりハプニングもありましたが、気温が下がったこともあり淡々とゴールに向かって走りました。
そしてマーキュリーもギリギリではありますが13時間44分でゴールいたしました。ゴール後は不思議と足は軽く、靴擦れ以外は特に痛みはありませんでした。
まあ、あれだけ歩き倒せばね~(笑)