20190602-2 利尻島一周悠遊覧人G参戦記(第3編:レース後半)
(第2編からのつづき)
本編では島の最南端・仙法志集落からゴールまでのことを書きますよ!
円形の島を一周するだけですから、コース的には単純ではありますが、この島を一周する道路は決して平坦ではなく、意外とキツいアップダウンも多いので侮れません。
結構足が削られます。
ようやく距離も30kmを超えた頃、オタドマリ沼に到着です。こちらは観光スポットにもなっておりまして、軽食を摂ることも可能です。
ちなみに私は必ずこちらの「利尻龜一」さんに立ち寄らせていただいてます。
主な目的はもちろん
生ウニのお寿司✨🍣
であります♪
しかし…
利尻島のウニ漁の開始時期は例年6月1日です(バフンウニは20日頃)。漁を経て加工品が出回るには最速でも2日かかるため、今回は初物が出回るには微妙なタイミング。
ちなみに利尻で食べられるウニは…
ムラサキウニ
と
バフンウニ
の二種類となりまして、この時期食べられるのはムラサキウニです。
ムラサキウニとバフンウニの差はこんな感じ。外観も中身も見てすぐ分かります。
上段:ムラサキウニ
下段:バフンウニ
バフンウニの方が味が濃いめで旨いですが、漁の始めはムラサキウニのみになります。利尻を含む宗谷地方内でも漁期が微妙に異なるようです。
しかし…
残念ながらウニ漁の基地でもある漁港がある仙法志が近いこちらにもまだウニは出回っていないそうで、今年はゲットできませんでした。加えて最近はウニ自体が不漁傾向にあるため、安定的な調達が難しくなっているのだとか…
気候変動の影響でしょうか?
それでも新鮮なホタテ貝はありましたので、焼きたてをひとついただきました♪
もちろんガソリンも補給しますよ(笑)。
甘みもあってなかなかの美味ですよ✨
来年はウニにありつけるといいなぁ…
オタドマリ沼全景
前方の雲が無ければ利尻山の荒々しい南面を見ることができるのですが、残念ながら通過のタイミングでは見ることができませんでした。
この中央に南稜、左に仙法志稜、右に鬼脇稜のアングルが一番凛々しいと思います。
北海道銘菓・白い恋人のパッケージの図柄のモデルにもなってます。
見たことある方多いと思います。
特に気にしたことないかもしれませんが…
でもね、白い恋人のメーカーである札幌市の石屋製菓さんって、毎年この大会のゼッケンを提供して下さっているんです。布製なのでボロボロになりませんから、大会の良い記念にもなるんです。ありがたいことです。✨
後半はスタミナ切れで辛い行程となりましたが、どこまでも青い空、そしてどこまでも青い海が励ましてくれます。
そして時には色とりどりの花々が…
やがて残りの距離も10kmを切り、46km地点にある小さな漁港がある雄忠志内(オチュウシナイ)集落を通過。
すると…
ちょうど漁具の手入れをする一団とお会いしまして、暫し雑談をさせていただきました。
ウルトラマラソンはただ走るだけでなく、こうして地域の皆さんと垣根なく会話できるのも醍醐味であります♪
コースは残すところあと5kmほどになり、野塚展望台に到着。展望台からはスタート地点がある鴛泊のシンボル・ペシ岬が見えてきます。ようやく戻ってきた実感が湧きます。
そして野塚展望台はこうして利尻山の北面の展望スポットでもあります。
幸い雲がスッキリと取れていたため、利尻山の全景を見渡すことができました。
折角なので通りかかったランナーさんに記念撮影をお願いしました。
ありがとうございます✨
いよいよ50km地点を過ぎまして、残りあと僅かになりました。
おっと!チコちゃんに叱られた(笑)。
長いトンネル(?)を走り抜け…
鴛泊のフェリーターミナル界隈までやってきました。あとは鴛泊の街を凱旋するだけとなりました。
いやぁ、今回は長かった…
後半はスタミナ切れによりほぼ歩きになってしまったことから、7時間を超えてしまいました(笑)。やはり極端な体脂肪減少は持久力の著しい低下を招くようです。
体調管理は万全にした上で、臨まないといけませんね。ちょっと反省です…
一応、完走証をいただけました。
「完歩」ですけどね(笑)。
このあと日帰り入浴に向かいたかったのですが、レースに時間が掛かりすぎてしまい、風呂に行っていては帰りの飛行機に間に合わないことが判明!
仕方がないので着替えだけして慌ただしく空港に向かいました。
たまには後泊もしたいものです…
※時期的にどうしても当日出発しなくてはならないことが多いのであります…
利尻島から札幌(丘珠)に向かう飛行機から撮影。本当に美しい島です…
登山をやっていた頃からかれこれ10年以上通い続けている島。スッカリ惚れ込んでしまいました。でも、今年2020年はコロナ禍により行くことができなくなりました。非常に残念でなりません。
来年は憂いなくこの美しい島を存分に走りたいものです…
※これにて一年がかりで参戦記が完結です。
(アフター編につづく)