20190421-2 山寺蔵王ウルトラマラソン参戦記(第3編) | MY FAVORITE SPACE

20190421-2 山寺蔵王ウルトラマラソン参戦記(第3編)

仙台国際ハーフが入ったり、仕事がにわかに忙しくなり、参戦記が通過列車待ちがやたらと多い各駅停車状態になってます(笑)。
間もなくウルトラ2本(全鯖や利尻)、さらに仕事上のイベントが重なる予定…
爆笑

週末はまた全鯖でストップです…

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

第2編からつづき)

トレイル区間を難なく乗り越え、序盤20kmはかなり順調に距離を伸ばすことができました。
ウインク

しかし、ここまではまだまだ小手試しです。真の難所はまだまだこれからであります!

本編では上図の蔵王連峰越えについての記述になります。平面地図だといまいちイメージが湧かないと思いますので、今回はGoogle Earthを駆使しながらまとめて行きます。

以前にも掲載した大会公式サイトで公開されている高低図がこちら。折角林道を上って高度を稼いだものの、上った分を完全にチャラにして一から上り直すという鬼👹のように愛情🔥がこもったコースデザイン!
爆笑

それも標高差800mを約20kmかけて上りっ放しな上に、900mを約15kmかけて一気に下るという膝破壊まっしぐらなコース。
ガーンガーンガーン

はてはて、無事に越えられるでしょうか?

そんな不安が残る難コースではありますが、蔵王と言えば有名な温泉街であるとともに、スキーや登山などレジャーが盛んな土地柄。
(ちょっと脱線!てへぺろ

蔵王連峰の最高峰は熊野岳(1841m)でして、今回の最高地点から800m登る必要があります。山頂界隈からは有名な火口湖・御釜を望むことができます。また、とりわけ厳冬期は林立するスノーモンスターが圧巻です!

今回登ることはありませんが、蔵王の見所のひとつですので、蔵王温泉と併せて訪れるのがお奨めですよ♪
(写真は4年前のもので、まだマラソンの世界に足を踏み入れる前のNAOANです…)

別の機会にまた遊びに来たいもの…

また、事前の告知では蔵王温泉街にある日帰り入浴施設である「新左衛門の湯」が足湯をランナー向けに営業時間を早めて開放して下さるとのこと♪
おねがい

写真上が日帰り入浴施設・新左衛門の湯です。なお、蔵王温泉郷には入浴料100円の共同浴場が何ヵ所かあります(写真下段2コマ)。

味わえるだけの余力があればいいんだけど…
ニヤリ

話はレース本体に戻ります…

第2エイドがあった防原町集会所を出てから道をそのまま下っていくと山形市の中心部(写真下部右)に向かいますが、ここは市内には向かわず山の方に向かいます。西蔵王高原ラインに入ります。

いよいよ果てしない激坂の始まりです!
プンプン

それでも始めのうちはラン&ウォークでキロ7~8にペースを保っていますから、序盤の貯金の取り崩しは始まってません!

西蔵王高原ラインに入りますが、序盤は桜も満開。まだまだ里の気候なんですね~
照れ

こんな坂が延々と続きます…
ゲローゲローゲロー

やはりさすがに全て走り通すランナーはいないようで、マーキュリーと同様にラン&ウォークの方が多数派でした(少なくともマーキュリーの周りについては…)。

※おそらくトップランナーは一気に上れるでしょうが…

序盤の急勾配が一段落する第3エイド(山形市野草園30km地点)周辺はこうした緩やかなアップダウンとなります。上りは積極的に歩いて体力温存に努め、下りはキロ5~4にペースを上げ、全体として平均キロ7くらいを保ちます。

所々で私設エイドを出して下さる方もいらして大変励みになりました。この大会の公式エイドは10kmおきですので、結構厳しいいんですよね。アメブロ「チーム東北」の皆さんが設置されたエイドも♥️(とっさのことで、写真撮ってませんでした、残念❗️)
ラブラブラブ

今日は比較的涼しい区間が多かったから良いですが、来年以降5月開催になった場合確実に走行条件がより厳しくなりますから、ランナーそれぞれがエイドに全面的に頼らない自前の補給戦略を練る必要があるでしょう。

第3エイド(30km・標高540m)で一息ついたあと、第4エイドがある蔵王温泉郷(37km・標高880m)に向けてさらに高度を上げていきます。そのため、第3エイドでは小休止を取ります。

7:40 第3エイド到着
こちらでは、パンにお菓子、それに「でん六豆」があります。ドリンクは水とスポドリの他にも

「梅シロップ」

なるものが置いてありました。水で希釈して飲むんですが、これがなかなかイケるんです。甘みと酸味のバランスが良く、元気が出る味で、この梅シロップはゴールまで幾度もお世話になりました。

でも…

どうしても

「梅酒ロック」

と聞こえてしまうのは何故でしょう?
爆笑爆笑爆笑

これは脳ミソがアルコール漬けになっている証なんでしょうか?
ニヤリ

ちなみに焼酎等と割って飲んでも美味しいそうですよ♪
ウインク

第3エイドではいろいろいただきまして、リフレッシュできました。

第3エイドから先はさらに勾配が厳しくなり、ペースは一気にキロ10前後まで落ちます。幸い序盤の貯金が結構あるので焦らず気にせず歩きます(笑)。

序盤飛ばしたのはコレを想定したためです。やはり読みどおり、第3エイドから最高地点までの10kmが上りでは一番の難所となりました。

キツい勾配を上り切ると蔵王温泉郷です。蔵王温泉はスキーやボードが盛んな土地でもあり、大きなスキー場も併設されてます。航空写真右上のピークが蔵王連峰の主峰・熊野岳(標高・1841m)です。

標高もかなり上がってきているため、遠くの山々まで遠望できるようになります。向こうに見える左右に広がる白い大きな山塊は朝日連峰です。その中でも中ほどにひときわ天を突くように聳えるピークが主峰の大朝日岳(標高1871m)です。

これまで比較的車通りが少ない道でしたが、ここで大きな道路(県道21号・蔵王高原線)と合流し、蔵王温泉郷に向かいます。
かなり高度感がある橋(樹氷橋)を渡ります。下を流れる川は酢川です。その名のとおり、水質は強酸性です。というのも強い硫酸性の蔵王温泉の温泉水が流れ込むからなんだそうです。

橋の向こうに見える山々が蔵王連峰の稜線です。かなり近くに見えるようになりました。


そして山寺を出発してから初めてとなる繁華街(という程でもありませんが…)となる蔵王温泉郷に到着します。この先は本コース最高地点を目刺し、さらに斜度がキツい坂に挑みます。

まずは蔵王温泉郷で一息つきます…
照れ

エイド前から見た蔵王温泉郷のメインストリートです。少々下った先に通過してきた西蔵王高原ラインとの合流点がありますが、エイドは分岐を右折、新左衛門の湯は分岐を左折です。

従いまして、足湯はコース上ではなく別途寄り道する必要があります。でも、先の状況が見えない状態で貯金は使いたくないことから、残念ながら今回温泉♨️は断念します※。
ショボーン

※この判断は正しかったようです…

足湯を味わうなら上りを走りきるほどのペースでないと無理そうです(笑)。

なお、バスターミナルや公衆浴場、旅館や飲食店がある蔵王温泉の中心部は新左衛門の湯のさらに先です。「公衆浴場でひとっ風呂浴びる」にはさらなる余力が必要ですね…
てへぺろ

9:00 第4エイド(37km地点・蔵王温泉郷)に到着です。ここは第1関門でもあります。ちなみに閉鎖時刻は10時ですから、閉鎖までは1時間あることになります。

こちらはスキー場の前で、エイドの周りにも雪がまだまだ残ってます。周辺にスキーヤーはいませんが、上部のゲレンデには滑走可能な斜面がありますので営業が続いてます。

ここまでお菓子やパン類がメインでしたが、こちらでは山形名物・玉こんにゃくの提供がありました。周囲が雪に囲まれているため、休憩時の温かい食べ物の提供は嬉しいものです。
照れ

第4エイドを過ぎるとさらなる豪雪地帯になり、気温も急激に下がってきます。豪雪地帯独特のスノーシェルターなども登場します!
それとともにさらに斜度が上がり、完全に歩きになります。

それに周囲が雪に囲まれてきたこともあり、急に寒くなってきました。天然の冷蔵庫状態ですね。推定1~2℃くらい…
((+_+))

まぁ、ノースリーブにミニスカートですから寒くない訳がないですよね(笑)。

このままじゃいけないわ…
プンプン

きっとこの山にも妖魔が潜んでいるに違いない!このセーラーマーキュリーが相手よ!

シャインアクアイリュージョン!
(∩^o^)⊃━☆゜.*

9:35 何もないところですが、最高地点・標高1015m(約42km地点)に到達しました。もうここからは下りだけ!上りの苦しみから解放される。マーキュリーだけでなく、他のランナーも一様にホッとした顔を見せます♪

また、ここまで5時間35分。16時間制限のレースにしては十分過ぎるタイム。

これからは下りと細かいアップダウンのみ。もうゴールしたも同然❗️
照れ

※しかしながら、このあと直ぐにとんでもない心得違いであったことを思い知らされるのであります…

標高が上がった分、朝日連峰もよりその美しき白い姿を披露してくれます。

そしてもうひとつの名峰・月山(標高1984m)も姿を現しました。月山は大変な豪雪の山であり、麓には例年記録的な豪雪(積雪4m超)となる肘折温泉があります。
スキー場については、あまりにも雪が多すぎて5月にオープンして夏まで営業するようです。
びっくり

最高地点を過ぎると第6エイドまで約15km、標高差900mの大下りが待ち受けています。下りが長すぎると、飛ばし過ぎれば膝が壊れるし、シフトダウンしてペースを落とすと爪先に変な力が働く(=走行距離が長くなると足が蒸れることから、その力が摩擦を生み、水疱が出来てしまう)。なかなか悩ましいところ…
ショボーン

放っておくとキロ4台まで上がるので、キロ6程度のイーブンペースで暫く下り続けます。下りの途中で第5エイド(標高690m・46km地点)がありますのでオーバーヒート気味の膝を休ませます。

延々と下ります
ここまで続くとひ、膝がぁっ!
えーんえーんえーん
15kmも続く膝殺しの下りです。
あまり飛ばさずシフトダウンしてキロ600~630くらいにセーブしながら下ります。

10:21 第5エイド(蔵王猿倉スキー場・46km地点)に到達。既に膝がガクガクの状態でしたので暫く15分ほど小休止します。こちらではおにぎり🍙が提供されます。

甘いものもいいけど、何だかおにぎりってホッとするんですよね。やはり日本人はDNA的に米が好きなんですかね?

そしてこちらではトイレ🚻が借りられますので、ちょっと長めの休憩を取ります。なお、今回の大会では急遽トイレが使えないエイドが発生し、トイレ待ちで苦戦したランナーも多かったようです(大会間際に告示された選挙の関係で使用不可になってしまったらしい…)。

出発間際に自販機で缶コーヒーを摂取…

里に入ると傾斜も緩んで来ることから、気持ちペースを戻します。背後は花桃だと思います。寒々しい雪景色から一気に春爛漫な景色へと移り変わります。僅か数時間の間に春→冬→春と目まぐるしく風景が変わるとともに、気温も大きく変動することから、体にも少なからぬダメージを与えるようです。

月山を遠くに眺めながら走るランナー
照れ

コースは上山市に突入します。
ε=┌(;・∀・)┘

上山市に入ると第6エイド(55km地点)があます。こちらはレストステーションとなっており、スタート時に預けた荷物を引き取ることができます。

こちらのエイドは藤庄印刷様のご厚意で、その大きな敷地内に設置されています。なお、さすがに休日ですから社屋のトイレは利用できませんので注意です!⚠️

そりゃあ大会のために従業員さんを待機させる訳にはいきませんよね。人件費が発生しますから当たり前です。敷地を提供いただけるだけありがたいと思わなくては…
(不平を言ってはいけませんよ!)
ウインク

11:40 第6エイド到着
ここは第2関門(12:30閉鎖)でもあります。こちらでは豊富な給食が提供されます。でも、固形物の売れ行きが芳しくないような…
ランナーの胃腸の疲労度が高くなっているのでしょうか?

ちなみにマーキュリーは夕べ食べ過ぎたせいかあまりお腹が空いていません。カーボローディングし過ぎたかな?(笑)。
爆笑爆笑爆笑

スタート時に後半用のシューズと新しい靴下そして下着を預けておいたので交換します。

靴下を脱いだら…
下りでの不自然なブレーキから両足の親指の爪が死にかけてました。足が蒸れた状態でシューズの爪先に爪が当たり続けると爪と皮膚の剥離が始まるようです。剥離した部分に水泡が出来始め、爪先部分がかなり痛い状態に…
えーんえーんえーん

ここでシューズはNIKEのズームフライニットに交代です。ニット生地が足を柔らかく包むため、幾分痛みは弱まりました。
ニコニコ

このボリュームのトレイルならズームフライニットで通した方が爪には良かったかもしれません。コースに応じたシューズの使い分けの難しさを実感しました。

25分ほど休憩し、シューズも一新したところで後半戦に挑みます。後半戦は想定外の暑さとアップダウンにマーキュリーは苦戦します。
真顔

(第4編につづく)