20190421-2 山寺蔵王ウルトラマラソン参戦記(第3編)
仙台国際ハーフが入ったり、仕事がにわかに忙しくなり、参戦記が通過列車待ちがやたらと多い各駅停車状態になってます(笑)。
間もなくウルトラ2本(全鯖や利尻)、さらに仕事上のイベントが重なる予定…
週末はまた全鯖でストップです…
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(第2編からつづき)
トレイル区間を難なく乗り越え、序盤20kmはかなり順調に距離を伸ばすことができました。
しかし、ここまではまだまだ小手試しです。真の難所はまだまだこれからであります!
それも標高差800mを約20kmかけて上りっ放しな上に、900mを約15kmかけて一気に下るという膝破壊まっしぐらなコース。
はてはて、無事に越えられるでしょうか?
そんな不安が残る難コースではありますが、蔵王と言えば有名な温泉街であるとともに、スキーや登山などレジャーが盛んな土地柄。
(ちょっと脱線!)
蔵王連峰の最高峰は熊野岳(1841m)でして、今回の最高地点から800m登る必要があります。山頂界隈からは有名な火口湖・御釜を望むことができます。また、とりわけ厳冬期は林立するスノーモンスターが圧巻です!
今回登ることはありませんが、蔵王の見所のひとつですので、蔵王温泉と併せて訪れるのがお奨めですよ♪
(写真は4年前のもので、まだマラソンの世界に足を踏み入れる前のNAOANです…)
別の機会にまた遊びに来たいもの…
また、事前の告知では蔵王温泉街にある日帰り入浴施設である「新左衛門の湯」が足湯をランナー向けに営業時間を早めて開放して下さるとのこと♪
味わえるだけの余力があればいいんだけど…
話はレース本体に戻ります…
いよいよ果てしない激坂の始まりです!
所々で私設エイドを出して下さる方もいらして大変励みになりました。この大会の公式エイドは10kmおきですので、結構厳しいいんですよね。アメブロ「チーム東北」の皆さんが設置されたエイドも♥️(とっさのことで、写真撮ってませんでした、残念❗️)
今日は比較的涼しい区間が多かったから良いですが、来年以降5月開催になった場合確実に走行条件がより厳しくなりますから、ランナーそれぞれがエイドに全面的に頼らない自前の補給戦略を練る必要があるでしょう。
第3エイド(30km・標高540m)で一息ついたあと、第4エイドがある蔵王温泉郷(37km・標高880m)に向けてさらに高度を上げていきます。そのため、第3エイドでは小休止を取ります。
なるものが置いてありました。水で希釈して飲むんですが、これがなかなかイケるんです。甘みと酸味のバランスが良く、元気が出る味で、この梅シロップはゴールまで幾度もお世話になりました。
でも…
どうしても
「梅酒ロック」
と聞こえてしまうのは何故でしょう?
これは脳ミソがアルコール漬けになっている証なんでしょうか?
ちなみに焼酎等と割って飲んでも美味しいそうですよ♪
第3エイドではいろいろいただきまして、リフレッシュできました。
序盤飛ばしたのはコレを想定したためです。やはり読みどおり、第3エイドから最高地点までの10kmが上りでは一番の難所となりました。
キツい勾配を上り切ると蔵王温泉郷です。蔵王温泉はスキーやボードが盛んな土地でもあり、大きなスキー場も併設されてます。航空写真右上のピークが蔵王連峰の主峰・熊野岳(標高・1841m)です。
そして山寺を出発してから初めてとなる繁華街(という程でもありませんが…)となる蔵王温泉郷に到着します。この先は本コース最高地点を目刺し、さらに斜度がキツい坂に挑みます。
まずは蔵王温泉郷で一息つきます…
従いまして、足湯はコース上ではなく別途寄り道する必要があります。でも、先の状況が見えない状態で貯金は使いたくないことから、残念ながら今回温泉♨️は断念します※。
※この判断は正しかったようです…
足湯を味わうなら上りを走りきるほどのペースでないと無理そうです(笑)。
なお、バスターミナルや公衆浴場、旅館や飲食店がある蔵王温泉の中心部は新左衛門の湯のさらに先です。「公衆浴場でひとっ風呂浴びる」にはさらなる余力が必要ですね…
第4エイドを過ぎるとさらなる豪雪地帯になり、気温も急激に下がってきます。豪雪地帯独特のスノーシェルターなども登場します!
それとともにさらに斜度が上がり、完全に歩きになります。
それに周囲が雪に囲まれてきたこともあり、急に寒くなってきました。天然の冷蔵庫状態ですね。推定1~2℃くらい…
((+_+))
まぁ、ノースリーブにミニスカートですから寒くない訳がないですよね(笑)。
きっとこの山にも妖魔が潜んでいるに違いない!このセーラーマーキュリーが相手よ!
(∩^o^)⊃━☆゜.*
9:35 何もないところですが、最高地点・標高1015m(約42km地点)に到達しました。もうここからは下りだけ!上りの苦しみから解放される。マーキュリーだけでなく、他のランナーも一様にホッとした顔を見せます♪
また、ここまで5時間35分。16時間制限のレースにしては十分過ぎるタイム。
これからは下りと細かいアップダウンのみ。もうゴールしたも同然❗️
※しかしながら、このあと直ぐにとんでもない心得違いであったことを思い知らされるのであります…
里に入ると傾斜も緩んで来ることから、気持ちペースを戻します。背後は花桃だと思います。寒々しい雪景色から一気に春爛漫な景色へと移り変わります。僅か数時間の間に春→冬→春と目まぐるしく風景が変わるとともに、気温も大きく変動することから、体にも少なからぬダメージを与えるようです。
月山を遠くに眺めながら走るランナー
コースは上山市に突入します。
ε=┌(;・∀・)┘
上山市に入ると第6エイド(55km地点)があます。こちらはレストステーションとなっており、スタート時に預けた荷物を引き取ることができます。
こちらのエイドは藤庄印刷様のご厚意で、その大きな敷地内に設置されています。なお、さすがに休日ですから社屋のトイレは利用できませんので注意です!⚠️
そりゃあ大会のために従業員さんを待機させる訳にはいきませんよね。人件費が発生しますから当たり前です。敷地を提供いただけるだけありがたいと思わなくては…
(不平を言ってはいけませんよ!)
11:40 第6エイド到着
ここは第2関門(12:30閉鎖)でもあります。こちらでは豊富な給食が提供されます。でも、固形物の売れ行きが芳しくないような…
ランナーの胃腸の疲労度が高くなっているのでしょうか?
ちなみにマーキュリーは夕べ食べ過ぎたせいかあまりお腹が空いていません。カーボローディングし過ぎたかな?(笑)。
スタート時に後半用のシューズと新しい靴下そして下着を預けておいたので交換します。
靴下を脱いだら…
下りでの不自然なブレーキから両足の親指の爪が死にかけてました。足が蒸れた状態でシューズの爪先に爪が当たり続けると爪と皮膚の剥離が始まるようです。剥離した部分に水泡が出来始め、爪先部分がかなり痛い状態に…
ここでシューズはNIKEのズームフライニットに交代です。ニット生地が足を柔らかく包むため、幾分痛みは弱まりました。
このボリュームのトレイルならズームフライニットで通した方が爪には良かったかもしれません。コースに応じたシューズの使い分けの難しさを実感しました。
25分ほど休憩し、シューズも一新したところで後半戦に挑みます。後半戦は想定外の暑さとアップダウンにマーキュリーは苦戦します。
(第4編につづく)