20180121 宮古島ワイドーマラソン参戦記(後編)
(前編からの続き)
いよいよ宮古島ワイドーマラソン当日の様子を書いていきます。
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(まずはレース概況から)
宮古島ワイドーマラソンの100kmの部は島を1周するコースとなっています。厳密に言うと途中の小島に寄ったり、岬で折り返したりしますので単純な1周ではありません。
でも、それが当レースの「スパイス」になっていると今は思います。単純にグルリと回るだけなら後半は終わりのない砂糖きび畑を延々と走る実に退屈なコースになってしまうでしょう。
( ̄∇ ̄*)ゞ
こちらが翌朝の宮古島毎日新聞の一面です。
ちなみに100kmの部は577人が出走し、329人が完走したそうです。完走率は57.02%だったようです。う~ん、かなり低かったんですね。みんな暑さでやられてしまったのでしょう。
紙上に「熱い走り」とありますが、「暑い走り」の間違いでは?
ちなみに過去の完走率はどんな感じだったのでしょうか?
【過去の完走率】
以下のように概ね70%を超えるのが通常のようですが、時として2016年のように悪天候が原因で大きく下がることもあるようです。
2017年 73.1%
2016年 60.3%(注)
2015年 72.6%
2014年 70.1%
(注)2016年の大会って?
(写真はネット上からお借りしました)
まあ、2016年をさらに下回るということは、いかに過酷な状況だったかを如実に示すと言えましょう。天気が良いのはいいことですが、あまりに良すぎるとこういうことになるんですね。
昨年の酷暑の野辺山を思い出します…
ちなみに同紙上で数名のコスプレランナーが紹介されてました。
左端が幻のコスプレランナーのクレオパトラさん。右端が赤い彗星のシャア・アズナブルさんです。何とNAOANもカードキャプターさくらとして右から2番目に登場しました♪
(^o^)v
取り上げていただき光栄です!
m(_ _)m
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(ここから当日の様子)
起床は午前2:30。それなりに熟睡することができました。ただ体調は万全ではなく、朝食後に風邪薬を服用しました。
朝食はホテルでお弁当を準備していただきました。ワイドーマラソンの特別対応のようです。ワイドーマラソン自体は既に28回目の開催ということもあり、地元としても恒例行事となっていることから受入体制もスムーズなんでしょうね。
お弁当は炭水化物メインのボリューミーなもの。ウルトラ前のエネルギーチャージには最適かもしれませんね。
ホテルの部屋でお弁当を食べた後、レースの準備をしながらタクシーの待合せ時刻の4時を待ちます。
4:00にタクシーに乗り、会場に向かいます。
勿論ホテルで仮装してからタクシーに乗り込みます。運転手さんもびっくりしたことでしょう(笑)。
そんな訳でさくらはタクシーで会場に乗り付けます…
おはようございます、さくらです♪
まだ真っ暗ですね…
今日は100kmマラソンのために宮古島までやってきました!
\(^o^)/
スタート会場ではさくらのことを白山白川郷や四万十で目撃された方が多くおられ、沢山の方にお声掛けいただきありがとうございました♪
ウルトラマラソンはフルマラソンと比べると参加規模はそれほど大きくないはず。それにもかかわらずこうして二度三度別の地でお会いすることがあるということは、いかにウルトラマラソン教の熱狂的信者(重度のウルトラマラソン依存症患者?)が多いかと言えましょう。
勿論、NAOANもそのうちの一人ですが(笑)。
(σ≧▽≦)σ
5:00の号砲とともに577人の100kmウルトラランナーが一斉にスタートします。
さあ、このうち何人のランナーが生き残ることができるでしょうか?
会場周辺は照明により明るくなってますが、スタート会場を出ると辺りはまだまだ漆黒の闇。空を見上げれば満天の星空です。
暫くはキロ7分程のユルいペースで進みますが、隊列もバラける頃にややペースを上げて行きます。暗闇なものだから、スピード感がよく分からない。気が付いたらオーバーペース気味になっていたりします。
エイド自体は過不足なく丁度いい間隔で設置されています。特に「宮古島らしさ」というものはありませんが、水分、炭水化物、フルーツなど栄養補給には十分と言えます。
平良地区を駆け抜けます。
ε=┌(;・∀・)┘
平良地区は宮古島の中でも中心的な場所であり、官公庁や港湾施設、飲食店や宿泊施設の大半が存在します。
それだけに早朝ながらギャラリーも多く、走り甲斐があります。
それでも宮古島の暑さは半端ではなく、走り続けるのは容易ではない。
ここは「さくらカード」の魔法で難局を打破するしかない!
d(⌒ー⌒)!
(ここから一部フィクションあり…)
どのカードさんがイイかな~
o(^o^)o
レリーズ!
あっ、間違えた!違うカードだ…
ヾ(・д・`;)
ほえ~!間違って「パワー」のカードを使ったらランナーさんが横綱さんになっちゃった!
!!(゜ロ゜ノ)ノ
この後、さくらとこの横綱さんは暫くの間抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げるのであります。
あれれ?見覚えがある風景…
向こうに見えるのは確か市役所。
そうか!宿泊先の近くまで走って来たんだ。
宮古島は土地勘がまったくない。
おまけにスタート地点から暫く暗闇の中を走ってきたため、正直なところどこをどう走っているのかサッパリ分からなかったんです。
もうここらへんは人がいる施設はエイドしかありません。今日は暑いからボランティアさんも大変ですね。
ちょっとコースから外れますが、コースから海がキレイに見えるスポットがありましたので、ちょっと寄り道します。
今日は晴れてるから海の色が映えます♪
おや?こちらにも宮古島まもる君発見!
あ、幻の仮装ランナー・クレオパトラさんだ!全国至るところで走っておられる方で「仮装界(?)」では有名な方です。いつかどこかでお会いできるだろうと思っておりましたが、ここ宮古島の地でお会いすることができました♪
記念にパチリ!
(^o^)v
狩俣地区を通過します。左手はスーパーマーケット的な店舗です。「購買組合」という名称が何やら昭和チックな雰囲気を醸し出していますね。宮古島を走っていて感じたのは、この「昭和チックな雰囲気」が随所に残っているということです。
決して「時代遅れ」という意味ではなく、今やかえって懐かしさと同時に新鮮な印象を受けます。
お?遥か先には海にかかる大きな橋!
その先にあるのが池間島です。
ほえ~!あんな遠くまで行くの?
( ; ゜Д゜)
あまりに遠くまで見渡せると、かえって気分が萎えるものですね…
海ってこんなにキレイだったんですね♪
池間島と池間大橋をバックに記念撮影。丁度旅行中のご夫妻がおられましたのでシャッターを押していただけました。とても良い記念になりました。ありがとうございます♪
撮影のあとレースに戻りますが、暑さがより強烈になりなかなかペースも上がらなくなります。歩きも入れながら何とかレースを続行します。
11:25 46.5km地点のレストステーションにヘロヘロになりながらも到着。スタートから6時間25分要してます。こちらは第1関門も兼ねており、閉鎖時刻は13:00です。
約半分の距離の関門の閉鎖時刻がスタートから8時間というのはかなり緩めな設定ですね。どう考えても前半8時間かかって、後半の54kmを6時間で走りきるというのはかなり無理な設定かと…
まあ、それだけ競技性は薄めで、宮古島を思う存分楽しんでほしいという意図なのでしょう。
こちらではパンやおにぎり、そして「ゆし豆腐」が振る舞われます。
さくらも腰を下ろしておにぎりとゆし豆腐をいただきます。ゆし豆腐に味噌を入れると「濃厚な豆腐の味噌汁」に変身します。
この時点でかなりバテており、食事が喉を通らない状況でしたが、ここで補給を怠るとハンガーノックになることからゆし豆腐でおにぎりを何とか胃に押し込みます。
また、あまりにも暑いため木陰で30分ほど横になりました。
12時前にはレストステーションを出発します。残り7時間で54kmを走りきる必要があります。前半並のペースを保つことができれば完走は十分に可能だ。
でも、今の体調でそれはかなり難しい。走ったり歩いたりで辛うじて距離を伸ばしている状況。徐々に敗戦色が濃厚になってきました。
聞こえるのはザワワザワワと風にそよぐサトウキビの葉が擦れる音だけ…
見ることができなかった80km地点、どんなところだったんだろう?
( ;∀;)
(写真はいずれもネットからお借りしました)
ちょうど収容バス(マイクロバス)が到着したので乗せていただくことにしました。他にもリタイヤしたランナーがおられたので満員にならないうちにリタイヤ申請してしまいます。
19:30から交流パーティーがありますが、開始まで3時間以上あるためタクシーでサクッと会場をあとにしました。
やはりリタイヤ後のゴール地点というのは居心地がよろしくないものですから(笑)。
敗者は早々に去ることにします…
(波乱のアフター編に続く)