優作は9月に誕生日を迎え、12歳になった。
血液検査の結果も良好で内臓疾患や癌の徴候は現在のところ見うけられない。
人間でいえばかなりの高齢になったけれど、本当はまだまだ元気でいられる年齢のはずである。
しかし、パグやフレンチブルのような犬種は純血であるほど後ろ足に故障を抱える子が多いと聞いた。
人間でも高齢になると足から弱る、犬とてそれは同じ事だと思う。
優作は椎間板ヘルニアと大腿骨の付け根に阿脱臼を抱え、男子特有の病気である前立腺炎にもなっている。
まともに歩ける状態ではなく、すぐに尻もちをついたり、転んだりして後ろ足はすぐに擦り傷だらけになってしまう。"ウィルモグ"という犬用の車椅子が近所の自転車ショップで扱われているため、購入を検討したり、介助用の後ろ足を持ち上げるリードを購入したりと色々努力してみたのだが。。
結果的には"自然のまま"生活させてやることがいちばん良いことと思えるようになってきた。
前立腺炎は厄介な病気だ!痛みが伴うのか?排泄がいまひとつうまく出来ない。
これは飼い主である僕の責任だ、自然を重視して"去勢"しなかったことが原因で起こる高齢男子にみられる病気である。日を追って足が弱ることに拍車をかけて、昨年10月の修善寺旅行でおこった初めての粗相から事件は始まった。宿泊客全てが犬同伴の宿で、大問題にはならなかったが、それ以来たびたびおしっこをペットシーツに出来なくなって来たのだ。最初は"痴呆症か?"とショックを受けたものだが、ずっと見ているとそれが原因でないと分かって、少し安心をした。
人間も老化に伴い頻尿傾向が現れることは知られているが、犬もそれは同じ事。
優作は足が悪いこともあり、おしっこに行こうとシーツに向かっても間に合わないことがあると気がついた。
大腿骨付け根の阿脱臼と加齢が原因で体を動かすことがつらく、日常歩行もやや困難になってきていることは明らかで、下半身に些細な刺激を受けても、足がこむら返りのように突っ張ってしまい立ち上がれない。
わずかな段差も上れなくなり、後ろ足はいつも引きずっている状態となってしまった。
布団やベッド、カーペットやラグが優作のお漏らしで、散々なことになった。
仕事が忙しいときなどは、本当に怒りがこみ上げてきたものだが"最後まで仲良くしよう"これが優作と出会った時の約束。頭に来て切れそうなときは大きく深呼吸して、何度も繰り返し"仲良く"そう思うことで、なんとか乗り切ってこられた感じだ。
おむつをすることは、何だか優作の尊厳を奪うように思えて、なかなか決断出来なかったけれど。
部屋がとんでもない状態になって、暮らせなくなることを思えば仕方ないと思い、犬用おむつを使うことにした。しかし、こいつが結構使えなくて大事なときにはとれてしまう! これこそダダ漏れってやつなのだ。。
おしっこのにおいがしてきて"あれっ"って思うと、おむつは付けたときの形のままコロリと転がっている状態。
夜中に何度も洗濯機を回す羽目になった。。本当にきつかった!!
小さな犬でさえこんなに大変なのだから、大型犬や人間の介護は尋常じゃないということが容易に想像できる。
どうしてこんなに使えない物ばっかり販売されているのかと、呆れてしまうことが結構続いた。
おむつカバーを買ったり、腹巻きに生理用ナプキンのような形状のパットをつけるものを買って試したり、いくら新しいものを買っても、全く良い結果が出ることはなく、ほとほと疲れてしまったものだが。。
いまは名案を思いついて、とりあえずは落ち着いて暮らせている。
"名案"とは、市販のおむつに切れ目を入れて、自作のサスペンダーで釣っているたけのこと。
ゴムでサスペンダーを作り、優作のように下半身がヨレヨレでも、おむつが取れないようにすることが出来るようになった。材料はホームセンターで買ったのだが、手芸用品のコーナーでも売っているようなゴムと金具だけで簡単にできる。こんな簡単なことなら、もっと早く気がつくべきだったと思うが、ここにたどり着くまでは結構回り道することとなったのだ。
おパンツはこんな感じで良好、優作も心配がなくなったのか意外と嫌ではなさそうに見える。
粗相をしたときに僕が感じる気持ちを察して"悲しい気持ち"にさせてしまったことを、いまは少し申し訳ないと思っている。下を向いて自分の失態を恥じているように見えた優作がいまも脳裏に焼き付いている。なにをしても優作は上を向いて偉そうにしているほうが"らしい"のである。
老いは全ての生きものに平等に訪れることなのだ、先行して老いるものに対して、あとから老いるものが"寛容"になれば良いだけのこと。何処までこのサスペンダー方式で乗り切れるか分からないが、優作はいまもまったりしている。

血液検査の結果も良好で内臓疾患や癌の徴候は現在のところ見うけられない。
人間でいえばかなりの高齢になったけれど、本当はまだまだ元気でいられる年齢のはずである。
しかし、パグやフレンチブルのような犬種は純血であるほど後ろ足に故障を抱える子が多いと聞いた。
人間でも高齢になると足から弱る、犬とてそれは同じ事だと思う。
優作は椎間板ヘルニアと大腿骨の付け根に阿脱臼を抱え、男子特有の病気である前立腺炎にもなっている。
まともに歩ける状態ではなく、すぐに尻もちをついたり、転んだりして後ろ足はすぐに擦り傷だらけになってしまう。"ウィルモグ"という犬用の車椅子が近所の自転車ショップで扱われているため、購入を検討したり、介助用の後ろ足を持ち上げるリードを購入したりと色々努力してみたのだが。。
結果的には"自然のまま"生活させてやることがいちばん良いことと思えるようになってきた。
前立腺炎は厄介な病気だ!痛みが伴うのか?排泄がいまひとつうまく出来ない。
これは飼い主である僕の責任だ、自然を重視して"去勢"しなかったことが原因で起こる高齢男子にみられる病気である。日を追って足が弱ることに拍車をかけて、昨年10月の修善寺旅行でおこった初めての粗相から事件は始まった。宿泊客全てが犬同伴の宿で、大問題にはならなかったが、それ以来たびたびおしっこをペットシーツに出来なくなって来たのだ。最初は"痴呆症か?"とショックを受けたものだが、ずっと見ているとそれが原因でないと分かって、少し安心をした。
人間も老化に伴い頻尿傾向が現れることは知られているが、犬もそれは同じ事。
優作は足が悪いこともあり、おしっこに行こうとシーツに向かっても間に合わないことがあると気がついた。
大腿骨付け根の阿脱臼と加齢が原因で体を動かすことがつらく、日常歩行もやや困難になってきていることは明らかで、下半身に些細な刺激を受けても、足がこむら返りのように突っ張ってしまい立ち上がれない。
わずかな段差も上れなくなり、後ろ足はいつも引きずっている状態となってしまった。
布団やベッド、カーペットやラグが優作のお漏らしで、散々なことになった。
仕事が忙しいときなどは、本当に怒りがこみ上げてきたものだが"最後まで仲良くしよう"これが優作と出会った時の約束。頭に来て切れそうなときは大きく深呼吸して、何度も繰り返し"仲良く"そう思うことで、なんとか乗り切ってこられた感じだ。
おむつをすることは、何だか優作の尊厳を奪うように思えて、なかなか決断出来なかったけれど。
部屋がとんでもない状態になって、暮らせなくなることを思えば仕方ないと思い、犬用おむつを使うことにした。しかし、こいつが結構使えなくて大事なときにはとれてしまう! これこそダダ漏れってやつなのだ。。
おしっこのにおいがしてきて"あれっ"って思うと、おむつは付けたときの形のままコロリと転がっている状態。
夜中に何度も洗濯機を回す羽目になった。。本当にきつかった!!
小さな犬でさえこんなに大変なのだから、大型犬や人間の介護は尋常じゃないということが容易に想像できる。
どうしてこんなに使えない物ばっかり販売されているのかと、呆れてしまうことが結構続いた。
おむつカバーを買ったり、腹巻きに生理用ナプキンのような形状のパットをつけるものを買って試したり、いくら新しいものを買っても、全く良い結果が出ることはなく、ほとほと疲れてしまったものだが。。
いまは名案を思いついて、とりあえずは落ち着いて暮らせている。
"名案"とは、市販のおむつに切れ目を入れて、自作のサスペンダーで釣っているたけのこと。
ゴムでサスペンダーを作り、優作のように下半身がヨレヨレでも、おむつが取れないようにすることが出来るようになった。材料はホームセンターで買ったのだが、手芸用品のコーナーでも売っているようなゴムと金具だけで簡単にできる。こんな簡単なことなら、もっと早く気がつくべきだったと思うが、ここにたどり着くまでは結構回り道することとなったのだ。
おパンツはこんな感じで良好、優作も心配がなくなったのか意外と嫌ではなさそうに見える。
粗相をしたときに僕が感じる気持ちを察して"悲しい気持ち"にさせてしまったことを、いまは少し申し訳ないと思っている。下を向いて自分の失態を恥じているように見えた優作がいまも脳裏に焼き付いている。なにをしても優作は上を向いて偉そうにしているほうが"らしい"のである。
老いは全ての生きものに平等に訪れることなのだ、先行して老いるものに対して、あとから老いるものが"寛容"になれば良いだけのこと。何処までこのサスペンダー方式で乗り切れるか分からないが、優作はいまもまったりしている。
