元明天皇と長屋王 | ティータイム心和むクラシック音楽を聴きませんか

元明天皇と長屋王

奈良時代の長屋王の粛清はなかなか事実関係が見えないですが、改めてWikiを見ると元明天皇は草壁皇子の妃で彼女自身は天智天皇の娘で持統天皇と異母(と言いつつ母二人は蘇我倉山田石川麻呂の娘で姉妹です)姉妹です。そして、元明天皇の姉は高市皇子の妃で長屋王はその子供で、元明天皇にとって長屋王は血の濃い甥で、ある意味藤原不比等や聖武天皇より遥かに近い存在で、しかも娘の吉備内親王を嫁にしていて、義理の息子で元正天皇にとっては従兄弟で義弟にもなります。元明天皇や元正天皇にとっては長屋王は聖武天皇より遥かに近い存在だった可能性があると私個人的に感じます。長屋王の粛清は藤原不比等死後に孫でありながら藤原氏に取り込まれた聖武天皇よりも比較的日常的にやり取りのあった長屋王に寄り添った二人の女性天皇の気持ちが政治的に揺れ動く結果を導いたように感じます。