漢の劉邦 | ティータイム心和むクラシック音楽を聴きませんか

漢の劉邦

漢の劉邦は秦の時代に沛県の亭長だったと記憶していますが、あくまでも漢の時代の亭は都市の定期市や常設市の管理をする役割だったそうです。恐らく商人の保護や物資の保管、地元ヤクザとのコミュニケーション、経済犯罪の防止や犯罪者の逮捕への協力、もしかしたら税金の回収と役所への納付もしていたかもしれません。日本の歴史小説の認識では宿屋みたいな軽い感じだったと思いますが、役人と地元の繋がり、情報収集と情勢判断に長けていたかもしれません。ちなみに亭は多層の建物で楼であったようで、視覚的にも意外に指導者として見なされる立場だったようです。劉邦が計算に明るく、ロジスティクスやお金、人の繋がりを重視したのも普段の商人の裏表を熟知していたからかもしれません。なお、蛇足ですが沛県は水に市場で元々河川沿いの搬入搬出拠点で市場が頻繁に開設されていたのかもしれません。