生産性?GDPの大小 | ティータイム心和むクラシック音楽を聴きませんか

生産性?GDPの大小

マクロ経済での生産性の議論では、意外に武士道的精神論が未だに罷り通っていて、一人一人のパフォーマンスの効率性の向上が賃金の原資とされていますが、そもそも日本では製造業のかなりの部分が海外に逃げていて、比較的生産性の低いサービス業や給料でしか評価されない企業の管理部門ばかりになっています。ところで、三重県の松阪市では救急車の出動に場合によって7,700円(これ消費税込ですな)の費用を請求することになり話題になっていますが、海外の事例の大好きな方々にはニューヨークの救急車出動には約20万円かかるという不都合?な事例も出ていました。素人の私から見ても実費を遥かに超える価格と思いますが、統計上の生産性を高めるためにはこうした経済的機能を重視した価格設定が広がれば良いわけで、そもそも無料サービスによるコスト評価では利用者がただのサービスをたくさん利用してもGDP評価は給料だけ。残業代でもとてもその高い生産性を評価できない→経済統計に反映されない価値がかなり多いことを想像させます。日本のサービスの生産性が低いのは統計上の評価の低さと給料自体の低さとそこから来るモチベーションの低下とそこから来る労働時間の増加が更に経営者から給料を上げない言い訳に利用されていると感じます。救急車出動有料化には相変わらず不満の声が目立ちますが、生きるか死ぬかで入院しないで済んだのだから7,700円くらい払おうよ。