小さい頃、
うーん…確か3歳ぐらいからだったと思うんだけど、その日から中学卒業するまで俺水泳やってたんだよね。


スイミングクラブにも通ってて中学に入った時、部活があるからってのを理由にクラブは辞めて部活1本に絞って水泳をやってたんだけど、大食いの癖がついてしまってて中学卒業の時は結構デブになってたんだよ。そんな俺を見て友達がラグビー部に入ろう!って誘って来たからラグビー部の見学に行ったんだよね。


それがラグビーを始めたきっかけなんだけどまぁ似たような理由で中学の時の友達が同じ地区の工業高校のラグビー部に入部してた。(俺は普通科の高校ね)


そいつがしっかり者で気だてもいい奴で試合中はもちろん敵同士だから話すことなんでまず無いけど試合が終わったら必ずって言っていいほど



おつかれさーん!



なんて言ってくる奴で俺も仲良かったから同じラグビー部の仲間をお互いに紹介しあったりしてたのね。


今考えたら敵同士なんだからあり得ない話なんだけど、なんせラグビー自体競技人口が少ないもんだから俺らがいた地区は4校しか出てない挙句、2校は人数足りない(新入生が入るとまれにトーナメント戦になる)もんだから俺の母校とその工業高校でいきなり決勝戦という自体。2校とも何とも言い難い奇妙な友情があった訳。





うちの学校は8割ぐらい負けてたけど。笑





クソ長いけどここまで前置きね。爆




友達が紹介してくれた仲間の1人が後にプロレスラーになる。


ジュニアヘビー級、飯伏幸太。


最初紹介された時の印象はポジションも違ったから全く覚えてないんだけど身長が割と高くて筋肉質な奴だなー。って事ぐらい。


おまけに人見知り?なのか分からないけど挨拶ぐらいはするけど飯伏自身あんまり多弁な方じゃなかったから尚更印象は薄かったのよね。


まぁでも練習試合でも地区大会でも県大会でも毎シーズン顔合わせるから少しずつだけど話す機会も増えて何となーくだけど覚えている程度の友人関係になった。


気がする!笑


この感覚は俺の一方的な物だったのかもしれないからね~。



んで、高校卒業して大学の音楽サークルに入った俺はリンダと初代ドラマーと出会い、バンドやり始めた。


昔、インタビューとかで結成の経緯は散々話したけど、ここには書いてないはずだからその話はまた今度書くわ。


俺らがCDを出したりツアー回ったりして

音楽でやっていこう!

って決意した時ぐらいだったかなー。


たまたま例の工業高校の友達に会ったんだよね。


そこで立ち話したんだけどやっぱ何となーくお互い紹介してくれた仲間の話になった時にそいつが


飯伏覚えてる?
あいつプロレスラーになったんだぞ!


って言われた。


一瞬、???ってなったんだけど身長も割とあったし、筋肉質だったもんなー。そうなんだねー。


なんて話してその場はお開きしたのね。


んでまたしばらくバンドが忙しかったりなんやかんやでそんな話も頭の片隅に置き去りにしてたらまたもや偶然友達に遭遇。


俺はその時にハッとして飯伏の事を訪ねたんだよね。そしたら


あいつK2で優勝してプロレスラーとしても随分活躍してるみたいだぞ!


なんて言ってきた。


急に直接話したくなってきて電話番号教えてくれってお願いしたらお前だったら問題ないだろ。ってすんなり教えてくれたんだよ。


でもいざ電話するってなると何か試合とかも全然見たことない俺がいきなりかけるのもどうかなって気になってきて、なかなかかける機会もないまままた数ヶ月経過したんだよ。


ある日、バイトが終わって家に帰って焼酎飲みながらテレビ見てたんだよ。


深夜にプロレスやっててね、ボーッと見てたら飯伏が出てた。


何だろ、パニック?みたいな状態になって隣の部屋で寝てた嫁を叩き起こして(多分相当うざかったはず)


これ俺の友達!


って言ったのね。


でも良く考えたら友達って言うにはちょいと遠いかなーと。


でも居ても立ってもいられなくなって酒の勢いを借りて電話かけたんだよ。


プルルル


プルルル


プルルル


ガチャ


ただいま留守にしております。ご用件の方はピーっと…


切ったよね。留守電入れずに。


何て言っていいかも分からなかったし、酔っ払ってたから尚更入れなかった。

照れもあったけど。爆




んで後日、居酒屋で飲んでた俺は友達とその話になって帰り際にまた飯伏に電話したんだよ。


プルルル


プルルル


プルル ガチャ


「はい」


出た!!!


飯伏出た!輝


俺あたふたして

「あのさ、俺ナギだけど覚えてる?

国分高校のラグビー部のナギ」


「おーっ!覚えてるよ!久しぶり!」


この時すでにプロレスラーみたいな口調だったのが少し面白くて


「お前、喋り方プロレスラーみたいになってるぞ」


って言ったら



「いや、俺プロレスラーだし!」


って言われたのを凄く覚えてる。笑


でもそれ以外高校の時と全然変わらなくて、どことなく優しげなあの顔を思い出しながら話をしました。


俺がバンドやってる事や、深夜にテレビで見た事、東京にもライブで行く機会がある事。


それを伝え終わったら飯伏がこう言ったんだよね。


「ちょいちょい連絡取り合って飯でも行けたらいいな」


って。


俺はすかさず


「もちろん」


って言って電話切った。


それから1年ぐらいかな、俺らは上京した。



すぐに飯伏に電話したんだけど、まぁあいつ全然電話に出ない!笑



仕事や子育てに追われて電話かけたのも忘れかけてた時にあいつから電話があった。


「ごめんごめん!海外に遠征行ったりなんやかんや忙しくて電話なかなか返せなかった」


って。


しばらく電話しない間に凄く差が出てたね。


あいつは名実共に日本のジュニア級を背負ったプロレスラーになってた。


何とも言えない気持ちになったね。


凄いなーって言葉しか浮かばなかった。


なかなか電話出ない事はツッコミましたがね。笑


いい加減ご飯食べに行こうぜって言って電話切った後、また日常に戻って生活してたらコンビニで表紙に飯伏が載ってる週刊プロレスを発見!


即買いして読んでみると、もう何が何だか分からないレベルで凄い奴なのね。


全然知らなかった自分がみっともないレベル。


ちなみに、この話を打ち上げでプロレス好きなバンドマンに話したら皆同じぐらい興奮しててあいつの凄さを再確認しました。


俺が好きで読んでるヤングマガジンに連載されてた空手小公子 小日向海流にも主人公の対戦相手として飯伏がモデルのキャラが出てきたり、野外フェスでプロレスやったり、アメトークのプロレス芸人で博多大吉さんに紹介されたりと、大活躍!


そんな中、つい先日メールのやり取りをしたんだよ。


あいつがDDTってインディーズ団体に所属しながら新日本プロレスとの契約も交わすと言う異例の事態を起こしたってニュースを見てね。


これって凄い事なのよ。マジで。


上手く説明出来ないから誰かコメント欄で説明して欲しい!泣


俺がね、


新日本とも契約したんだな!凄いな!


って入れたのね。そしたら



ダブル(で契約)ね!まだまだだな。さらに上だ!



って来たの。



相変わらずのストイックさに心打たれて



さらに上だ!ってかっけーな!

いつか試合見に行くよ!


って入れたの。


と、ここでツッコミ所満載になっちゃうんだけど、こんだけやり取りしてながら俺まだ試合を生で見たことないんだよね。


早く見に行きたい。本気(マジ)



あぁっ!


話が逸れたわ!ごめんな!



あいつの返事。



お互いだろ!
上がれるとこまで上がるは基本。
目標は世界一。これだけ!






鳥肌立ったよ。


自分が現状何もやってないことも勝手に恥ずかしくなった。


世界一だよ?


はっきり言い切ったあいつは本気なんだなって思い知らされた。


そら差も出るよな。


覚悟が違うわ。


俺らのバンドはギター抜けてライブも止まってしまうのに、自分の危機感のなさにも気付いた。



こないだのアメトークの好感度低い芸人の回もみんな必死なのに叩かれてそれでもめげずに頑張ってるんだよね。


俺なんてまだまだ甘いなー。


バンドは解散しないし、ギターも探しながらライブやってくのは間違いないんだけど友達ががむしゃらにやってるのを聞くと自分の危機感のなさにイラついたりする。


でも俺は俺でやれる事やるだけだし、いつかどこかで笑いながらいろんな話に花咲かせて酒飲める日が来ると思う。


そうなれるように毎日頑張ろうって思いました。


長くなったなー。


まとめ方下手なんだよね。苦笑


年明けからまたコッソリ色んな事を計画してますよ!


いつか飯伏と会う時にお互い高みに居れるように頑張ろうと思いました。


おしまい。

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