おっぱいは元はひとつだったという話 | 住吉日記

住吉日記

平和島から地元神戸に帰ってきました。
なので、ブログのタイトルも
住んでるところにちなんで、
「住吉日記」に変えました。

けど中身は変わりまへん笑。
日々の由なしごと。
飲み食い多め。
ヲタ活もあったりなかったり笑。

この話は、とある高名なお医者様から聞いた話。

太古の昔、人類が二足歩行を始めた頃、おっぱいは一つでした。
そしてそれは頭の上にあったそうです。

おっぱいには、木の上から落ちてくる固い殻つきの実や、鳥の糞などから、頭を守る役目がありました。
そのぷるんとした弾力性とさきっぽに付いてる敏感な乳首が、いち早く危険を察知して、たいそう役に立っていたそうです。
 
しかし時が経つにつれて、人の頭にはたくさんの毛が生えてきました。
そしていつしか頭を覆うほどの大量の毛が、おっぱいの役割の代わりを果たすようになりました。 

毛髪の軽さや、間に空気を含むことによる耐衝撃性が、少し重たくてやや敏感に過ぎるおっぱいよりも、
手軽で、お手入れも楽ということで、次第におっぱいは、邪魔者扱いされるようになりました。

そんなある日のこと、おっぱいは遂に決心をして、長らくの安住の地であった頭を去ることにしました。
もっと自分が役に立つ新たな場所を求めたのです。

頭から首筋に降りてみましたが、重くて首筋が凝ると言われて、あまりそこには長くとどまれませんでした。
次は背中に立ち寄ってみましたが、なんかかっこ悪いと陰口を叩かれて、そこにも長くはとどまれませんでした。

さらにおっぱいの旅は続きました。
お尻は以前から親しい知り合いでしたが、すでにそこは自分を割ってまでそこに定着する努力を惜しまなかったお尻の場所で、もはやおっぱいの出る幕ではありませんでした。

そしてとうとうおっぱいの先には二つの別れ道が現れました。
そうです。足です。左右に別れています。

おっぱいは迷いました。
どっちに行こうか。自分の居場所は右か左か。
そこでお尻に相談することにしました。

するとお尻は言いました。
「そうだなぁ、どっちを選んでも、ひょっとしたら、あぁあの時別の道を選べば良かったと後悔するかもしれないね。」
「じゃ、どうすればいい?」
「いっそのこと、両方選んでみたら?」
「え?それは一旦どっちかに行ってみて、ダメだったらまた引き返してくるってこと?」
「ううん。そうじゃなくて、同時に選ぶんだよ。」
「え?どういうこと?わかんないよ。」
「うん。君自身を二つに分けちゃうんだよ。」
「!!!!」
「そうすれば、右にも左にも行けるだろ?」

おっぱいは悩みました。
自分を二つに分けることはできないことではありません。
でも今まで一つで頑張ってきたし、それにできないことはないけど、やっぱり怖くもありました。

でもお尻は自らの経験から親身になってアドバイスしてくれているのも、身にしみて感じていました。

おっぱいは決心しました。
そして二つに分かれました。
少し小さくはなりましたが、何とか弾力性も失わず、また乳首も着いてきてくれました。

二つに分かれたおっぱいは、それぞれ、今まで行ったことのない、道へと踏み出しました。

それからしばらくたったある日、とうとう果てまでやってきました。
そこは足の裏でした。
まだ誰もおらず未開の地でした。
そしてそこでおっぱいは必死に努力しました。
幸いなことに、足の裏もまた、地面の凹凸やら、落ちてるものに、悩まされていました。
地面もまた危険でいっぱいだったのです。
久しぶりにおっぱいは自らのぷるんとした弾力性と、乳首の敏感さを遺憾なく発揮しました。

二つに分かれたおっぱいはしばらく足の裏で充実した暮らしを送っていました。
しかしそんなある日、頭と手が協力して、足の裏を毛皮で包んだのです。
頭と手にしてみたら、それはいつもいつも地面の危険なものから、
身を挺して足の裏を守っているおっぱいを助けるつもりでしたことでした。

でも足の裏は、自分を守る新たな手段が増えたことに大喜びでした。
実は足の裏は、この頃おっぱいにひそかに不満を感じていたのでした。
それはおっぱいの持つ弾力性にありました。
あまりにぷるんとして歩きにくいのです。
また先っぽの乳首があるためバランスが悪いというのもありました。

足の裏を包む毛皮は、家の中では外すことができます。
危険の多い外を歩く時だけ包めばいいし、それになにより、寒い冬など雪で覆われた冷たい地面を歩く時には、その冷たさから守ってくれるという利点もありました。

やがて足の裏は、おっぱいを邪魔に感じるようになりました。
また頭と同じことになってきました。

おっぱいは敏感なので、そのことを感じていました。
そんなある日のこと、左のおっぱいが右のおっぱいに相談しました。
「右君、どうやらここも居づらくなってきたね。」
「そうだね、左君。どうしよう?」
「邪魔者扱いもそうだけど、毛皮に包まれてると蒸れるんだよね。」
「そうそう。結構我慢できない時あるもん。」
「思い切って飛び出してみないか?」
「え?でもどこへ?」
「それはわかんないけど、とにかくまずぼくが先に行っていいところがないか探してみるよ。」
「左君、いいのかい?」
「うん。大丈夫さ。」

そしてある日、左のおっぱいは、足の裏から旅立ちました。
まず膝に立ち寄りましたが、ここは曲げ伸ばしがつらそうでした。
足の分かれ道の交差する部分は少し湿っぽく、あまり居心地がよさそうではありませんでした。

そこから先は、以前頭から下ってきた時には通らなかった胴体の前の方を進んでいきました。
おへそは出っ張っていて転んでしまいそうでした。
行けども行けどもなかなかいいところはなく、少し左のおっぱいは疲れました。
そんな時、目の前にちょうど休むには適した広々とした平らなところが現れました。
確か胸と呼ばれているところです。

よほど疲れていたのでしょう、左のおっぱいはついウトウトしてしまいました。
すると下から何やら音が聞えてきました。
それは規則正しいトクトクという音です。
それを聴いているうちに、左のおっぱいは、今までのつらかった道のりのことを、忘れてすっかり安心しました。そしてやがて深い眠りへと落ちていきました。


一方、足の裏で待っていた右のおっぱいは、いつまでたっても、左のおっぱいからなんの音沙汰もないため、苛立っていました。
やがてその苛立ちは心配に変わり、居ても立ってもおれなくなりました。

そしてとうとう、右のおっぱいも足の裏を飛び出しました。
行く先々で左のおっぱいの消息を尋ねますが、いっこうに分かりません。

いつしか右のおっぱいは疲れ果ててしまいました。
どこかでしばらく休みたいなぁ、そう思った右のおっぱいの前に、広々とした平らなところが現れました。
あまりに広過ぎて呆然としていたところ、左の方に、何やらこんもりと盛り上がっている場所がありました。
とりあえずそこを目指して右のおっぱいは歩き続けました。
やがてその場所に着くと、なんとそこには探していた左のおっぱいが寝そべっているではありませんか!

右のおっぱいは怒って言いました。
「どうしたんだよ?何も言わないまま。ひどいじゃないか!」
「ごめんごめん。あまりにもここが気持ちよ過ぎてすっかり忘れていたよ。」
「そんなにここいいの?」
「うん。とにかく安心できるんだよ。やっと見つけたよ。」
「でも毎日何してるの?なんの役に立ってるの?」
「特に何にも。ただいるだけだよ。」
「え?それでいいの?」
「うん。いるだけでいいんだって。今まで何か役に立たないといちゃいけないって思って生きてきたけど、ここではそんなことないんだよ。ただいてくれるだけでいいみたい。」
「そうなんだ。じゃ、ぼくもいていいのかな?」
「いいんじゃないの?ちょうどぼくの隣空いてるし。」

やがてその胸という場所の左右に、こんもりとした柔らかい丘が誕生しました。
そしていつからかその先っぽの乳首からは、命のミルクが出るようになりました。
そしてそれは、人類が続いていくための宝物をはぐくむ大切な役目を担うようになったのです。

おしまい。

さて真偽は分かりませんけどね笑。

※ちょっと話盛りました笑。