Jeanie Come Tie My | マザーグースのうたに魅せられて

マザーグースのうたに魅せられて

英国伝承童謡(Nursery Rhymes)はマザーグース(Mother Goose)
という名で知られています。

このマザーグースで、すっかり魅了された私、ふぁざぁぐうすが、
つたない知識と英語力でマザーグースについて紹介していきます。

ジニーがくれた
ジニーがくれた
ジニーがくれた素敵なスカーフ
後ろに結んだり
前に結んだり
いつもずっと結んでいた
でももう、これ以上は結ばない。

Jeanie come tie my,
Jeanie come tie my,
Jeanie come tie my bonnie cravat;
I've tied it behind,
I've tide it before,
And I've tied it so often, I'll tie it no more.

The ANNOTATED Mother Goose

cravatとはフランス語でクロアチアを意味する
Croatの派生語。

クロアチア人が首に巻いていた布で、
諸説あるネクタイの起源の一つです。

ルイ13世を守るために出兵したクロアチア兵。
彼らの無事なる帰還を願い、家族や恋人が
兵士の首に巻いて贈ったもの。

それを見たルイ13世が興味を示し、
「あれは何だ?」と側近に尋ねました
側近はスカーフではなく、兵士の事だと勘違い。
「クロアチア兵(クラバット)です」と答えたのが
由来・・・らしいですが、ちょっと出来過ぎかな^^

bonnie cravat の bonnieも

フランス語のbonからきているので、
ひょっとするとフランス産のマザーグスかも?

最もbonnieはスコットランドの方言ですが
18世紀スコットランドとフランスは伝統的な味方国。
そしてともに伝統的なイギリスの敵国だったので
フランスのライムが、スコットランドに浸透するのは
何も不思議ではありません。

出征のために、恋人が結んでくれたスカーフ。
戦いのとき、首の前や後ろにずっと結んでいた。

でも、もう結ぶ必要がなくなった。

彼は無事に帰還したのでしょう。
きっと、ジニーと幸せに暮らしたんでしょう。

短い中に、若い恋人達の愛が詰まった
とても美しいライムです。