नमस्ते 導明です。
出生図を作成する際に、結構苦労させられるのが「時刻修正」の作業。
人の出生図作成には、必ず付いて回る【面倒な作業】でもあります。
なので、私は個人の鑑定も行いますが、基本的にゴーチャラやチャイトラと言った時刻修正を行わなくても良い、社会占星術の方が最近はメインの研究となっています。
時刻修正は、一般的に依頼者から提供して頂いた過去の出来事などの情報を基にしてダシャーを使い時刻を探り確定させる方法を取る方が大多数だと思います。
ただ、やはり個人的には他人に知られたくないことというのもある為、正確な年月日を伝えて来ないことも多々あります。
時刻修正でイベントのあった、又は起きた日時というのは重要なヒントである為、これらの日時がハッキリしていないと特定が出来ません。
ある例を挙げると
・結婚は1998〜2002年くらいまでしていました。
これでは、特定出来ません。
こちらが求めているのは、このような内容です。
結婚(入籍)1998年○月✖️日
離婚(除籍)2002年○月✖️日
とこのようなハッキリとした情報でなければ、あまり意味がありません。
結構な長文で、過去の出来事を挙げて頂くのですが肝心な日付がない場合が多い。
これでは絞り切れないのです。
バーラタ(インド)のジョーティシャを専門とする家系では、幼少期から英才教育を受けるので、グラハ(惑星)の特徴を初めに熟知させる為、身体に出る特長からどこにグラハ(惑星)が配置されているかを判断するそうです。
その為、ラグナの特定も時刻修正などしなくても、概ね合っているそうです。
残念ながら、日本人の占星術研究者では恐らく1人もこのレベルに達している人はいないので、時刻修正を行う必要が出てくるのです。
しかし、聖典パーラーシャラには時刻修正のやり方などは載っていません。
そこで私は、ジョーティシャの始祖である神仙ブリグの遺してくれた聖典ブリグ・サンヒターを調べてみると、ラグナを特定するヒントが載っていました。
私は、このヒントを基にして時刻修正用フォームを作りました。
このフォームを使うことで、イベントや出来事を沢山提供して頂かなくてもかなりの精度で特定出来る(しかも、従来より短い時間で)ようになりました。
鑑定には、男性も依頼して来る場合があります。
男性だと、結婚や離婚は出来ても出産は出来ないなど女性依頼者より特定のヒントが少ない場合もある為、このフォームは非常に力を発揮してくれています。
私が時刻修正を行う時には、まずはこのフォームを使って頂きフォームの質問に答えて頂きます。
その後、イベント等の日時(結婚や離婚、出産、両親との離別日)など2〜3個提供して頂いて作業を完了させ、そこから鑑定を行い、後日結果を伝えるという方法を取っています。
今は、フォームを作ったことで時刻修正の簡略化に至っていますが、本当に以前はこの時刻修正という作業が嫌でした。(笑)
インド占星術をやってる方は、従来のやり方をまだ続けているのでしょうか?
依頼者が他人に知られたくない事まで根掘り葉掘り聞き出すやり方を?
だとしたら、依頼者に優しくないなぁ〜と私は思います。