亡き母が生前、大切にしていた「母の形見」

気が付いたら、仏前に座らせてありました。



はなかっぱ

この「はなかっぱ」は、手を握ると音声で幾つかの言葉を話します。

美味しいものが好きで、いつも食べ物の話をしていた母でした。


この「はなかっぱ」の音声には「お腹が減ったなぁ~」というフレーズがあります。


それが何気なく「はなかっぱ」の手を握った時に音声として出ると、まるで母が言っているように思えてなりません。(笑)


人は、死んだあとには生きていた時の記憶は失われるとインド哲学では言われています。


それは、死ぬことで小さな個という存在ではなくなる為だと説明されています。


この「はなかっぱ」の音声には「君は、誰~?」というフレーズもあります。


そして、続けて「ぼくの名前は、はなかっぱ。一緒に遊ぼう」というフレーズが続きます。


私は、このフレーズを聴くと・・・


まるで母が何物にも囚われてはダメだよ。

執着は悲しみしか生まないから。


と言っているように思えてなりません。


何物にも囚われず、とぼけた生き方が一番人間らしい生き方なのかも知れないとさえ思えるのです。


私を産み育ててくれた母が遺してくれた本当に大切なモノとは

姿形は無くなっても、伝えられる事は沢山ある。


人に対して慈しむ心を持ちなさい。

そうすれば、いつまでも人の心に残り、沢山のことを伝えることが出来る。


そう教えてくれているように思います。