お笑い界に君臨するダウンタウン・松本人志の女性問題と、突然の休業宣言が世間を騒がせています。12月と1月は松本の月運天中殺です。人は不安や、自信がない時は引きこもりをしたり、攻撃的になるという運命の法則があります。この問題は機会がありましたら後日取り上げます。


明治生命が昨年行った調査によると、調査の一年以内に結婚した人に、出会いのきっかけを聞いたところ【マッチングアプリ】と、【職場】がいずれも25%と最も多く、次いで【友人知人の紹介】、【学校の同級生や先輩後輩】の順だという。以前の調査では社内結婚は減少傾向にあったのが【コロナ禍で周囲との繋がりが少なくなり、そのことで今までの縁を大切にしたい】という機運が高まり社内結婚が復活している。今後も増えるのではないかと、調査担当者は見解を述べている。今回は占いの原理から【社内結婚】をテーマにします。


私が若い頃の昭和40年代、年頃になると周りの誰かがお節介をしてくれるお見合い婚から、結婚相手は自分で見つけなければならない恋愛結婚が主体へと変化していった時代です。その出会いも職場が王道でした。当時は専業主婦が当たり前です。女性が結婚することを【永久就職】などと揶揄する言葉もありました。そんな時代ですから女性の就職目的の一つに、最良の結婚相手を見つけるという思いを持つ人も珍しくはなかったのです。当時の女性には大人になっても【七五三】がありました❗❗❔❔



当時、女性は23、25、27歳で転職するという社会現象がありました。地方の支店で女性社員を募集する側だった私の記憶でも23歳、25歳、27歳までと、年齢制限をして求人広告を出した覚えがあります。当時の女性は高卒で就職し、5年くらい働き23歳頃に結婚したいと思う人が一般的でした。その機会に恵まれなかった人は、次の目標を25歳に定めて転職する人も珍しくはなかったのです。当時はアラサーになるとオールドミスと言われていました。そこで、背水の陣を敷く思いで27歳に出会いを求め転職する人も少なくはなかったのです。


占学・算命学では南北の精神縦線と、東西の現実横線の関係で物事の本質をみていきます。男女共に毎日の生活に【心の安定・安心】は欠かせません。上下意識の精神縦線思考の男は、何らかの形で社会と関わっていないと不安になる人も多いのです。それ故に、精神の安定という観点からすると、男は定年後が問題です。また、男は女性に肯定、ほめてもらえないと不安になります。ましてや、好きな女性から否定されたり、軽蔑されたら男としてのプライドはグチャグチャ、自信崩壊です(笑)。


一般的に女性は心配性で、男性より不安を感じやすいという特徴があります。横並び意識の現実横線思考の女性にとって人との繋がりは重要です。女性は【誰かと繋がっていることで安心感が得られる】のです。特に、男から愛され、守られることで大きな安心感が得られます。愛する男性と繋がっている感覚が女性を幸せにしす。


精神縦線の一般的な男の特徴の一つとして、いつの時代も理想を求めます。多少、貧乏しても、夢やロマンがあれば生きていけるのが男です。一方、現実横線の女性は【生活の安定・安心】の方に目がいきます。いつ実現するかわからない先のことより、【目の前の現実】を見据えます。何故、女性は現実的なことを優先するのか。それは女性が【生み、育てる性】だからだと言われています。


子供を飢えさせる訳にはいきません。男が語る夢など食えません。常に子供の様子を見ていなければなりません。だから、女性は細かいことにも気がつきます。夫や子供が電気をつけっぱなしをしているのは見過ごす訳にはいきません。先々の不安に備え、今できる分を貯金します。単調なことも手抜きすることなくコツコツと対処します。だから、学校の成績も女性の方ができが良く、会社では事務職は女性に任せた方が間違いがないのす。


安定・安心を求める女性の本質からみると、社内結婚は【女性が会社をどう見ているかを示すバロメーター】でもあります。昭和の高度経済成長期、社内恋愛や社内結婚をする人はたくさんいました。当時は好景気だけでなく、現代のような効率主義、個人主義社会とは違い、社員旅行や忘年会などを楽しむなど、社員同士の交流も盛んで家族的な雰囲気の企業が多かったのです。そんな背景もあり、女性が【この会社に勤めている男性と結婚すると、安定した生活ができる】と思ったのです。


現実的な女性が、自分が働く会社の将来に赤信号が灯っていると感じていれば、同僚を結婚相手にするいう選択肢は少なくなります。近年、社内結婚が減少していた理由の一つに、失われた30年の長期低迷の経済状況にあると判断できます。逆説的に言えば今の時代、自分の将来をかけて結婚に厳しい目を向ける女性が、同僚との結婚を選ぶというのは、その会社の将来性に合格点をつけている。優良企業の証明だということです。


対して、過重労働やモラル無視の売上重視企業、過剰な暴言や暴力で従業員を脅し仕事を強要するパワハラ体質企業、残業代を支払わない給与、教育システムがない企業等、昨年世間騒がせたビッグモーターのようなブラック企業が社会問題となっています。安心・安全を求めるのが女性の本質です。それ故に、ブラック企業だと、同僚との恋や結婚は、当然少なくなります。驚いたことに社内恋愛、結婚禁止のブラック企業もあるといいます。


社内恋愛や社内結婚が多い、少ないというのは、女性社員が多い企業、業種などにより変わってくるかと思います。しかし、会社の実情は内部の人しかわからないこともあります。今回のテーマの社内結婚が多い、少ないで会社の経営状況を見るのは、一つの目安になるかと思いますが、如何でしょうか。