今日の朝。死者を守護してた守護者から因縁切りの
依頼受けた上に、彼女の死の真相書いて欲しいとも受けたんで。
ちょっとグロテスクですが細かく書きます
(追体験済み。起き抜け、死に際の彼女と同調した名残なのか
一瞬首と頭が痛かった…表に出なかった実話です。)
少女の年齢は13歳。今日は小学校時代の友達と
高層ビル内のカラオケボックスに来ている。
だが少女は男寄せのために呼んだだけで用が済めばお邪魔無視。
久しぶりに親友と会える嬉しさで膨らんでいた
少女の希望は儚く打ち砕かれた。
( こいつは実際は親友なんかじゃなく少女いじめの黒幕だった。
あることないこと流し、男子けしかけたのもこいつ。
こいつが原因で少女は同世代から性的虐待受けた。)
少女の服装はいわゆるゴスロリファッションで全身真っ黒。
はめた腕輪は亡くなった叔母からもらった純銀の古びた腕輪。
カラオケボックスの部屋から追い出された先の廊下の風が
凍るように冷たいので冬のようだ。
少女はつぶやく。寒い…眠い。寂しいよ…。
そしてそのまま眠るには不安定な体勢(体育座り)で
床にうずくまるように倒れて眠りにつく。
唐突に場面が切り替わる。
今度の行き先は亡き叔母が結婚していた時に
家族と暮らしていたマンションの部屋があった階層。
【 なんだか様子がおかしい。私…こんな所にいたっけ?】
だが少女はいまや全てがどうでも良くなっていた。
目指すのはいつものあの場所。とても可愛がってくれた
叔母が亡くなって以来、本家には顔を出していない、少女にとって
唯一の逃げ場。
薄暗い黄ばんだ古い蛍光灯の照らす
クリイムホワイトの塗装のなされた階段室。
少女の目には涙が伝った。
「 私なんて…。誰も要らないんだ…。」
今まで感じていた周囲との違和感にふっと口に出した言葉。
それが彼女が違和感の答えを得た瞬間だった。
もうこれ以上耐えられない。居なくなってしまいたい。
少女の小さな体が階段の手すりを乗り越えた…。
落下してゆく。百万分の一秒に圧縮された時間の流れる世界。
緩やかに下の踊り場(七階から飛び降りて二階に落ちた)が迫ってくる。
当たったら痛いだろうなとぼんやり考えながら、彼女は留まることなく落ちてゆく。
聞こえてくるのは狂ったように笑う、否、狂った女の笑い声。
一瞬振り返った少女の目に映る黒髪直毛の腰まである長い髪の女性。
捻じ曲がった首に付いた顔から覗くその目は赤く充血していた。
「きゃははははははははは…ざまをみろ、とうとう殺してやったわ!!」
何これ。何よこれ。私、こいつのせいで死ぬの。
何で死ぬの。そんなの、冗談じゃないわ。
死ねない、死にたくない。死にたくない!!!!
ぐしゃ。
彼女が最後に聞いたのは自分の頭が
重力に従って地面と接触しつぶれる音だった。
高所からの落下による後頭部の骨格陥没および
脳挫傷および頚椎部の骨折。即死。少女の死に様はひどかった。
折れ曲がった首。それは左へと振り返るように固定されていた。
階段室の一番上、屋上への扉近くから見ていた人影があった。
追体験が終わり櫻は櫻の本来の姿(フェシレティアス)へと戻っていた。
その女性はオレンジと白の横縞模様のTシャツを着ていて
紺色のジーンズをはいている。年はけっこう若い。
まだ三十代前半といったところ。彼女こそこの件の依頼者。
先にここのマンションから飛び降りて言っていた彼女の叔母だった。
櫻は屋上への扉に程近い踊り場に立っている。
彼女に聴きたいことのある櫻は意思確認の第一歩として言った。
【あなた、あの子の守護者の方?】
彼女は櫻の方を見てはっとしたように体をすくませ首を振る。
櫻を呼んだのは彼女の心残り…姪の事で声かけたのに、だ。
【 いいえ、いいえ違います。】
予想外に厳しい顔つきでにらまれて
更に怯えたか、否定を繰り返しながら、条件反射で
逃げようとする彼女の右手を掴んだ。
( 彼女は嫁ぎ先の旦那から容姿を理由に暴力を振るわれていた
今で言うドメスティックバイオレンス=伴侶による暴行行為が
世に出だしたばかり、初期の被害者の一人。)
【 あなた、守護者の人ですね?
櫻、昔からこういう勘は外れた事がないんです。】
出来る限り脅かさないように、ゆっくりと
柔らかい声で言葉を選びながら、少しだけ手をこちらへ引く。
驚いた様子で振り向く彼女の顔は、決して美人といえる顔立ちでは
なかったが、不思議と日向(ひなた)の気配にあふれていた。
覚悟を決めたように彼女の足が止まり。
階段の段差二段越しにゆっくりと櫻の顔を見据える…。
ここで、彼女の精神との接続が確実になったらしい。
急速に白い光に塗りつぶされてゆく世界。
ああ、いつものアレか、と私は想った。
今は朝。目覚めの時だ。
そして起きて早々、彼女の依頼を伝えられた。
死んでしまった姪の首に絡む麻縄を断ち切ること。
( これは彼女いわく一族の惣領が施した
贄の呪法に囚われたものの証らしい。)
そして残ってしまった二人分の焼き直しの因縁を代理で解く事。
…これは簡単だった。彼女もまた封印解きの因縁を持ってる
系譜の出だったからだ…つまり、知らず、夢界経由で
封印解かされていた者の一人だった。どうやら彼女が殺されたのは
本来なら惣領へと行くべき怨霊が彼女に付け替えられて、急激に
人間関係系統の環境が悪化し、追い詰められてふらふらとした所に
とどめとして、惣領が差し向けたあの女性の怨霊が来てしまい、
姪が居るから死ねないと目いっぱい抵抗したが、憑依され、
マンション屋上から飛び降りたというのが、彼女が自殺した真相のようだ。
しかし。因縁解くのはあくまで本人。私がやって良いのは
【繰り返しの断ち切りと、因縁の断ち切りと、呪縛の断ち切り】
の範囲までだ。これは誰もが同じ事。通常ならば誰も本人の因縁を
代わりに解くことは出来ない。
だが、それだといつまで経っても因縁が解けないので
こうして【死んだ人と契約して体を得た精霊】が
【解除代行の代理人】を請け負う。
そして…櫻と桔梗ちゃんは…実際は実体なし。
見事に代理人の条件に合致するわけだ(笑)
まあ、ゲームという名の幻想世界=異界の住人である
櫻たちにとって、同じ異界である夢界に出入りするくらいは
お手の物だからカレンじゃないが【これは私の天職だもの】って
事になるかもしれない。いや、向こうに逝ったら料理とか
衣装作りとかやりたい事山積みなんでさすがに引退したいが。
依頼受けた上に、彼女の死の真相書いて欲しいとも受けたんで。
ちょっとグロテスクですが細かく書きます
(追体験済み。起き抜け、死に際の彼女と同調した名残なのか
一瞬首と頭が痛かった…表に出なかった実話です。)
少女の年齢は13歳。今日は小学校時代の友達と
高層ビル内のカラオケボックスに来ている。
だが少女は男寄せのために呼んだだけで用が済めばお邪魔無視。
久しぶりに親友と会える嬉しさで膨らんでいた
少女の希望は儚く打ち砕かれた。
( こいつは実際は親友なんかじゃなく少女いじめの黒幕だった。
あることないこと流し、男子けしかけたのもこいつ。
こいつが原因で少女は同世代から性的虐待受けた。)
少女の服装はいわゆるゴスロリファッションで全身真っ黒。
はめた腕輪は亡くなった叔母からもらった純銀の古びた腕輪。
カラオケボックスの部屋から追い出された先の廊下の風が
凍るように冷たいので冬のようだ。
少女はつぶやく。寒い…眠い。寂しいよ…。
そしてそのまま眠るには不安定な体勢(体育座り)で
床にうずくまるように倒れて眠りにつく。
唐突に場面が切り替わる。
今度の行き先は亡き叔母が結婚していた時に
家族と暮らしていたマンションの部屋があった階層。
【 なんだか様子がおかしい。私…こんな所にいたっけ?】
だが少女はいまや全てがどうでも良くなっていた。
目指すのはいつものあの場所。とても可愛がってくれた
叔母が亡くなって以来、本家には顔を出していない、少女にとって
唯一の逃げ場。
薄暗い黄ばんだ古い蛍光灯の照らす
クリイムホワイトの塗装のなされた階段室。
少女の目には涙が伝った。
「 私なんて…。誰も要らないんだ…。」
今まで感じていた周囲との違和感にふっと口に出した言葉。
それが彼女が違和感の答えを得た瞬間だった。
もうこれ以上耐えられない。居なくなってしまいたい。
少女の小さな体が階段の手すりを乗り越えた…。
落下してゆく。百万分の一秒に圧縮された時間の流れる世界。
緩やかに下の踊り場(七階から飛び降りて二階に落ちた)が迫ってくる。
当たったら痛いだろうなとぼんやり考えながら、彼女は留まることなく落ちてゆく。
聞こえてくるのは狂ったように笑う、否、狂った女の笑い声。
一瞬振り返った少女の目に映る黒髪直毛の腰まである長い髪の女性。
捻じ曲がった首に付いた顔から覗くその目は赤く充血していた。
「きゃははははははははは…ざまをみろ、とうとう殺してやったわ!!」
何これ。何よこれ。私、こいつのせいで死ぬの。
何で死ぬの。そんなの、冗談じゃないわ。
死ねない、死にたくない。死にたくない!!!!
ぐしゃ。
彼女が最後に聞いたのは自分の頭が
重力に従って地面と接触しつぶれる音だった。
高所からの落下による後頭部の骨格陥没および
脳挫傷および頚椎部の骨折。即死。少女の死に様はひどかった。
折れ曲がった首。それは左へと振り返るように固定されていた。
階段室の一番上、屋上への扉近くから見ていた人影があった。
追体験が終わり櫻は櫻の本来の姿(フェシレティアス)へと戻っていた。
その女性はオレンジと白の横縞模様のTシャツを着ていて
紺色のジーンズをはいている。年はけっこう若い。
まだ三十代前半といったところ。彼女こそこの件の依頼者。
先にここのマンションから飛び降りて言っていた彼女の叔母だった。
櫻は屋上への扉に程近い踊り場に立っている。
彼女に聴きたいことのある櫻は意思確認の第一歩として言った。
【あなた、あの子の守護者の方?】
彼女は櫻の方を見てはっとしたように体をすくませ首を振る。
櫻を呼んだのは彼女の心残り…姪の事で声かけたのに、だ。
【 いいえ、いいえ違います。】
予想外に厳しい顔つきでにらまれて
更に怯えたか、否定を繰り返しながら、条件反射で
逃げようとする彼女の右手を掴んだ。
( 彼女は嫁ぎ先の旦那から容姿を理由に暴力を振るわれていた
今で言うドメスティックバイオレンス=伴侶による暴行行為が
世に出だしたばかり、初期の被害者の一人。)
【 あなた、守護者の人ですね?
櫻、昔からこういう勘は外れた事がないんです。】
出来る限り脅かさないように、ゆっくりと
柔らかい声で言葉を選びながら、少しだけ手をこちらへ引く。
驚いた様子で振り向く彼女の顔は、決して美人といえる顔立ちでは
なかったが、不思議と日向(ひなた)の気配にあふれていた。
覚悟を決めたように彼女の足が止まり。
階段の段差二段越しにゆっくりと櫻の顔を見据える…。
ここで、彼女の精神との接続が確実になったらしい。
急速に白い光に塗りつぶされてゆく世界。
ああ、いつものアレか、と私は想った。
今は朝。目覚めの時だ。
そして起きて早々、彼女の依頼を伝えられた。
死んでしまった姪の首に絡む麻縄を断ち切ること。
( これは彼女いわく一族の惣領が施した
贄の呪法に囚われたものの証らしい。)
そして残ってしまった二人分の焼き直しの因縁を代理で解く事。
…これは簡単だった。彼女もまた封印解きの因縁を持ってる
系譜の出だったからだ…つまり、知らず、夢界経由で
封印解かされていた者の一人だった。どうやら彼女が殺されたのは
本来なら惣領へと行くべき怨霊が彼女に付け替えられて、急激に
人間関係系統の環境が悪化し、追い詰められてふらふらとした所に
とどめとして、惣領が差し向けたあの女性の怨霊が来てしまい、
姪が居るから死ねないと目いっぱい抵抗したが、憑依され、
マンション屋上から飛び降りたというのが、彼女が自殺した真相のようだ。
しかし。因縁解くのはあくまで本人。私がやって良いのは
【繰り返しの断ち切りと、因縁の断ち切りと、呪縛の断ち切り】
の範囲までだ。これは誰もが同じ事。通常ならば誰も本人の因縁を
代わりに解くことは出来ない。
だが、それだといつまで経っても因縁が解けないので
こうして【死んだ人と契約して体を得た精霊】が
【解除代行の代理人】を請け負う。
そして…櫻と桔梗ちゃんは…実際は実体なし。
見事に代理人の条件に合致するわけだ(笑)
まあ、ゲームという名の幻想世界=異界の住人である
櫻たちにとって、同じ異界である夢界に出入りするくらいは
お手の物だからカレンじゃないが【これは私の天職だもの】って
事になるかもしれない。いや、向こうに逝ったら料理とか
衣装作りとかやりたい事山積みなんでさすがに引退したいが。