美学の話に今回戻ります。
文章を書くときには、動機があります。
自分の気持ちを整理してみたい、楽しいことがあったからシェアしたい、自分のことを知って欲しい、きょう生きていたことの記録を残したい、ただ書きたい。
そう、ただ書きたい、のも動機ですね。
自分が読む自分だけの文章を書くときなど、わたしもその動機で書いています。
動機は意図でもあります。
動機があって、書いて、それを誰かに読んでもらって、なんらかの変化を起こしたい、あるいはなにかを残したい。
自分らしく書くときには、すべてが自由です。
動機も意図もテーマも自由。
学校時代の作文で感じていた窮屈さから自分をすっかり解放してもらうのが「羽生さくる文章教室」の目標でもあります。
ただ、ここで一つ、わたしの美学についてお話ししなければなりません。
この美学は「ポリシー」というべきものでしょう。
自由に書くその文章の意図が、人を傷つけることにあると気づいたら、わたしは書くのをやめると思います。
また発表することで人を傷つける意図が自分にあることがわかったら、発表はしません。
その人が読む可能性があっても、なくても。
自分はいまとても幸せなのだ、ということも、それを見せつけたい特定の人が意識にあるならば、または隠されているならば、その文章は発表しないと思います。
隠されているのにどうしてわかるのかというと、じつは自分は知っているからです。
自分が幸せになることで傷つく人がいることを受け入れて幸せになる、ということと、自分から傷つけにいくことはまったく別のことです。
見かけ上は幸せであることを書いているとても穏やかで優しい文章であったとしても、その意図があったとしたら、まるで唐辛子を仕込まれたシュークリームのようなものになってしまいます。
そんなシュークリームは罰ゲームだけでいいのです。
きょうは少しシビアな話になりました。
それでも、SNSを使って自分の手で文章を発表することがたやすいいま、ご自身で考えておいていただきたいことの一つです。
言葉で自分の心を表すという美しい手段を、ぜひ美しいままに活用されてください。
羽生さくるの文章教室」個人授業を開催しています。
4回でプログラムを構成しました。
各回120分の対面スクーリングです。
場所は都内のカフェなど、オンライン受講も可能です。
第1回 ライティングの基本とワーク
自己紹介文の準備
第2回 自己紹介文の添削・講評
800字エッセイの準備
第3回 800字エッセイの添削・講評
手紙の準備
第4回 手紙の講評
ライティングセッション
後日、ライティングセッションのフィードバックをお送りします。
受講料は1回の授業につき¥7,700円(税込)になります。
また1回ずつの単発の講座もお受けいたします。
受講料は同じく¥7,700円(税込)です。
【受講生の方々へのお願いと免責事項】
文章の完成後に教室外で発表される際にはご自身の責任において読者の方々への十分なご配慮をお願いします。
教室外で万が一トラブルが生じましても、羽生さくるは責任を負いかねますことをご了承ください。
【お申し込み、お問い合わせ】
madonnalily222@gmail.com
まで、お気軽にお寄せください。