「羽生さくるの文章教室」には自分についての文章「自己紹介文」を400文字書く課題があります。

 

 

準備として、わたしが生徒さんにインタビュー。

書きたい項目を挙げたり、ふさわしい文体を考えたりして、メモをあとでお送りしています。

 

 

文字数を400と決めているのは、枠があることで言葉の多さ少なさを実感していただきたいから。

思いのままに一度書いて長くなったのを縮めると中身が濃くなります。

または、頭のなかでまとめすぎていると、文字数が余ってしまい、もっとふくらめたほうがいいことがわかります。

 

 

インターネット上では、文字数の制限がありません。

そのほうが自由に書けると思われるかも知れませんね。

しかし、言葉選びの点から考えると、長いからと削ったり、短いからともっと書いたりすることが練習になるのです。

文字数を器と考えて、過不足なく、おいしそうに綺麗に盛り込むイメージで書いてみてくださいね。

 

 

さて、思いがけず文字数のお話をしてしまいましたが、テーマは「自分について書くと、癒される」でした。

自己紹介文を書くためのインタビューと推敲の過程で「自分を肯定された」と感じてくださった生徒さんは、さらにうれしい言葉をくださっていました。

 

「極上のセラピーでした」

 

わたしは、言葉一筋でやってきた者であり、カウンセリングを学んだ経験はありません。

ただ、インタビュアー歴は40年あります。

ライターとして専門分野を追究している上でのインタビューではなくて、デスクに「きょうこの人に会って、この話を聞いてきて」といわれて「はーい」と飛び出していく鉄砲玉インタビュアー出身です。

 

つまり、話題はあるけれども、わたしからの切り口は持たない、正直いって持つ時間がないケースばかりでした。

そこで培ったのは、時間通りに待ち合わせ場所に到着さえすればなんとかなる、という度胸です。

 

なんとかなるとは、なんとかするということですが、それには、わたしの聞きたいことより、その人の話したいことを話してもらうのがいちばんでした。

そして、話したいことを話してもらうには、ノートの新しいページを開いて笑顔で待つ、という、実際にわたしがそこでそうしている姿勢がいちばんだったのです。

 

40年後のいま、開くものはMacBookになりましたが、わたし自身は変わっていません。

生徒さんに、自己紹介文を書くためのインタビューをするときも、にこっと笑って待っています。

言葉が出てきたら、そこからもっと言葉が出てくるように相槌を打ったり、わたしがメモを取るスピードが間に合わなかったところを聞き返したりします。

たぶん、わたしがしていることはそれだけです。

 

30分ほど、そうやってインタビューをして、聞き取れたお話をメモにしてフィードバック。

生徒さんはその内容と、インタビューを受けたことで自分のなかで深まったものを加えて自己紹介文を書きます。

次の授業で、また話し合いながら推敲をして、完成です。

 

この過程を「極上のセラピー」と思ってくださる方がいるならば、自分について書くことで自分を癒す「ライティングセラピー」というものができるのではないか。

インタビュアーで編集者でエッセイストで文章教室の講師、という、わたしの職能をトータルに使うことで、その方の心とのつながりをしなやかに整えることが可能なのではないか。

そう思うようになりました。

 

生徒さんご本人だけではなく、親しい友人たちにも背中を押してもらって「ライティングセラピー」を提供サービスに加えることを決めました。

 

各90分、2回の対面かオンラインのセッションで、自分についての文章を完成させることを目標とします。

その過程で沸き起こってくるご自身や周りの方々への思いや、過去の思い出、これからの人生への展望など、すべてがご自身を癒すためのピースになります。

 

これまで言葉にならなかった思いを一つずつ丁寧に言葉に変えていくことで、心の内側の曇りが取れ、清涼な視界を得ることができるでしょう。

 

 

 

 

【羽生さくるラティングセッション】

 

全2回合計180分の対面(またはオンライン)のセッションと、ご自分についての文章の完成までの推敲を合わせたお代金として ¥22,000(税込)を申し受けます。

 

お支払いは、事前に指定口座にお振り込みいただけますようお願いいたします。

お振り込み後のキャンセルはお受けしかねます。

 

メンタルクリニックまたは心療内科、精神科などに通院中の方、服薬中の方のお申し込みは受けられません。

あしからずご了承ください。

 

 

【お申し込み、お問い合わせ】

 

madonnalily222@gmail.com

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