羽生さくる文章教室では、文章を書きはじめる前に決めておくことを順番に沿ってお話しています。

今週はこちらでもその講義をしています。

 

 

順番のすべてはこちらです。

 

① 誰に向けて書くか。

 

② どんな気持ちを伝えたいか。

 

③ どんなモードで書くか。

 

④ なにをテーマに書くか。

 

 

きょうは三番めに決めること、どんなモードで書くか、です。

 

 

①で書く相手を決めて、②で伝えたい気持ちを決めると、その文章のベースができます。

③の「モード」とは相手と気持ちにふさわしい親しさの度合いのことです。

実際の相手との親しさとは違った観点から検討することになる、文章自体の親しさ。

 

 

つまり、伝えたい気持ちによっては、親しき仲にも礼儀ありの最高バージョンになったり、

不特定多数の中のまったく見知らぬ人に対して親友のように話しかけたりすることになります。

 

 

文章教室の生徒さんたちには、よく、ファッションでたとえて説明します。

フォーマルなスーツやブラックリトルドレスからカジュアルな街着、さらには部屋着や寝間着まで。

わたしたちはいわゆるTPOに合わせ、自分のセンスを生かしてさまざまに装いますね。

 

 

たとえばわたしが好きなのは、デニムのスカートに柔らかいブラウスを着て、

パールのアクセサリーをつけたりするようなカジュアルでシックなスタイル。

カフェでともだちとおしゃべりするときに着ていきたい。

エッセイはそんな感じで書いています。

 

 

ここは文章教室なので、スカートはデニムではなくてウールジョーゼットにし、パンプスも履きますね。

初めてお会いする方にも失礼のないモードを心がけています。

 

 

男性も、ダークスーツからカジュアルな休日スタイルまでのグラデーションで考えていただければと思います。

スーツでもお仕事と夜のお出かけでは違いますよね。

会うお相手と目的によって変わる装いをイメージしてください。

いっしょに出かけるのが同じ親友だったとしても、結婚式ならフォーマルですし、旅行ならカジュアル。

文章も同じ人に向けてでも、伝えたい気持ちによってフォーマルにするか砕けるか、

おのずと違ってきます。

 

 

①②③と順番に沿って決めていくと、文章のベースと雰囲気ができあがります。

ここまできたら、ついに...

以下次号。

 

 

 

 

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