羽生さくる文章教室では、文章を書きはじめる前に決めておくことを順番に沿ってお話しています。

今週のブログでもその講義をしていきたいと思います。

 

 

最初に目次として順番のすべてを記しますね。

 

① 誰に向けて書くか。

 

② どんな気持ちを伝えたいか。

 

③ どんなモードで書くか。

 

④ なにをテーマに書くか。

 

 

きょうは最初に決めること、誰に向けて書くか、です。

 

たとえばこのブログ。

わたしはほとんどの読者の方を直接存じ上げません。

そういう相手の方々を「不特定多数」といいますね。

わたしが修業してきたのも最初から不特定多数に向けての文章でした。

 

 

SNSだともう少し範囲が狭まります。

SNSに参加している人たちが相手。

Facebookのように公開範囲を自分で設定できればもっと絞れますね。

Facebookのなかにグループを作っていれば、数人に向けて書くこともあるでしょう。

 

 

グループといえば、わたしも長年携わっていたPTA。

会員の保護者に向けて毎週のようにおたよりを書いたものです。

読者がほぼ女性であることや、年齢の層が厚いこと、文章についての感覚がさまざまであることなど、

考慮すべき点がたくさんありました。

それも最初は、PTA会員というグループの一人一人に向けて書く、と心を決めることから始まります。

 

 

誰に向けて書くか、最小単位は「あの人」ですね。

たった一人の人に向けて書く。

これはもうみなさん毎日何十通と書いているのではないでしょうか。

LINEや携帯メール。

顔も知っている、声も知っている、ともだちや家族、恋人。

はっきり特定できる「その人」です。

 

 

不特定多数からたった一人まで。

一口に文章を書くといっても、読者の幅はこんなにも広いのですね。

まず、誰に向けて書くかを決めることで、文章の焦点が確定します。

ここから出発して欲しいゆえんです。

 

 

そして、これは秘訣といっていいと思うのですが、

不特定多数に向けて書くときは、そのなかの誰か一人に向けて書く意識を持つことです。

読むとき、人は誰も一人だからです。

このへんのことはまた詳しくお話しできる機会を設けましょう。

 

 

きょうはまず、最初に誰に向けて書くかを決める、を覚えてくださいね。

 

 

 

 

 

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