こどもが二人おります。
ともに社会人となりましたが。
彼らを育てる過程で、なにか文章指導をしたかな、と改めて振り返ると...
とくにしていない...
作文を見て「ここを直しなさい」と教えたり、宿題の作文を見てやったりした記憶はありません。
ただ、なにか聞かれたら即座に答えることだけは心がけていました。
そのせいで、辞書代わりに使われていたきらいはあります。
意味から言葉を引く「逆引き辞典」としても使えたでしょうね。
そういうときには、必ずなにかコメントはつけていました。
用法についてだったり、類似語についてだったり、思いつくことを。
言葉が好きですからね。
一つの言葉からつながって知識が増えるのは自分で経験していましたし。
娘が小学校5年生のときだったと思います。
原稿用紙の使いかたをいちからすっかり教えたことがありました。
彼女はそこで初めて「ママはこういう仕事をしている人なのか」とわかったようです。
おかあさんとしてはどうも変だと思ってたけど、そうか、こういう人なのか、と。
その後「ママは仕事をしているときだけはまとも」ともいってくれました。
よかった...
二人それぞれが、就職活動をするとき。
息子のエントリーシートは2年め(!)には見てやりました。
なんと、600文字書きなさいという課題に540文字しか書いていなかった。
他もすべて文字数が少なすぎました。
夜なべして、文字数をまるまる使いきるように指導。
このときばかりはわたしも真剣になりました。
2年め(!)でしたからね。
「おかあさんさすが、プロだねえ」なんておだててくれましたが。
娘はそのへんそつがありません。
兄を見ていたこともあり、エントリーシートはたんたんと丁寧に書き込んでいました。
女の子であり妹であるってすごいことだなあ、と一人っ子のわたしは感心しきりでした。
息子はフレーズを思いつくのが得意なようですし、娘は長文を猛スピードで書き下ろすタイプ。
おかげさまで言葉や文章と近しく過ごしています。