BACCANO! | 鉢野在流はライトノベルがお好き!?

鉢野在流はライトノベルがお好き!?

ライトノベルを中心に創作、批評、文章研究などを書いていこうと思ってます。物書きからの目線で物事を見定めるようシンプルに分析できれば、と。

バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)/成田 良悟
¥599
Amazon.co.jp

 ――禁酒法時代、ニューヨーク。裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだっ た。マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ま しく思っていた。そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。このマンハッタン に“不死の酒”が蘇るまでは……

 この作品の見所は、構成。群像劇なのですが、視点が変わってもわかりやすい文章でテンポよく読ませてくれます。私がラノベを書いてみようと思った時代のラノベらしく、軽快にスキップをするように跳ね踊り、風のように心の澱を飛ばしてくれる、これぞザ・ライトノベルな一作です。この頃はサイダーのようなすっきり爽やかな作品が多かったですね。

 お気に入りのシーンは、ラストですかね。オチがね、やっぱりいいですね。鮮やかなお手並みというかなんというか、そうそうこれこれみたいな気持ちになるオチで、万人に薦められると思います。

 学べたところは、文章と構成ですね。この作者は、ライトノベルの作家です。まぁ、当たり前なんですけど、実際、ラノベを書いているのにラノベ作家らしくないラノベ作家は数多くいる中で、作者さんはとてもその辺をよく理解しているというかなんというか。上から目線で私は何者なんだろうと思いながら書いてますがw成田良悟氏の文体はラノベとの相性が抜群です。活字の映像というか、活字のマンガのような感覚で、さらさら読めて、するする入ってくる。そして速筆。完璧です、マイスター(・∀・)

 バカ騒ぎ度 ☆☆☆☆☆

 ――甘さや同情ってのは強者だけが持ちえる特権だ。そして俺は――強者だ