GUNSLINGER GIRL | 鉢野在流はライトノベルがお好き!?

鉢野在流はライトノベルがお好き!?

ライトノベルを中心に創作、批評、文章研究などを書いていこうと思ってます。物書きからの目線で物事を見定めるようシンプルに分析できれば、と。

GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス)/相田 裕
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 ――少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ
 物語の舞台は架空の現代イタリア を中心としたヨーロッパ 。イタリアは国内に地域間対立や思想対立を抱え、テロや暗殺などの暴力活動が絶えなかった。イタリア政府 ・首相府は、表向きには障害者への様々な支援を行う組織として公益法人 「社 会福祉公社」を設立する。しかしその実態は、身体に障害を持った少女たちを集め、身体の改造と洗脳を行い、反政府組織に対する暗殺をはじめとした超法規的 活動を行わせる闇の面を持った組織だった。少女たちは、「義体」と呼ばれる人工の肉体と引き換えに、時に危険すら顧みられることなく銃を手に戦う運命を背負わされ……

 この作品の見所は、重厚な物語。表紙の可愛らしい少女に騙されて買ってしまうと……騙されて良かったと感じるでしょう。少女の可愛らしさはあります。ただ、カワイイとは一体どういう意味であろうか? 容姿が、心が、行動が、カワイイ? 違います彼女たちが誰よりも可愛らしく感じるのは、この世界がとてつもなく醜いから。

 お気に入りのシーンは、沢山ありすぎて絞れませんが強いて言うなら、トリエラタンが出てるシーン全部ですね。え? それでも絞れって? それじゃラストしー……(´;ω;`)ブワッ

 学べたところは、萌えと重い話の両立。食い合わせの悪い二つの要素ですが、実際、この二つを軸にしている話は結構あります。だけど、それが上手く機能した作品があるかと問われると微妙です。重い話じゃなくて、暗い話なだけの作品、萌えじゃなくて悪趣味なだけの作品、等々、作者の自己満足作品が多く目立つ中、本作はその両輪があって始めて走り出す車のように、スッと動きだし、時には力強く、時には弱々しく、私達を遠くて近い世界へと誘ってくれます。少女に銃を持たせる為の作品ではなく、少女が銃を持たざるを得ない作品に仕立て上げた、大いに学べましたね。

 トリエラ(;´Д`)ハァハァ度 ☆☆☆☆☆


鉢野在流はライトノベルがお好き!?


 ――条件付けと愛情は似てるの。どこまで自分の感情かわからない