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断食メモ

アラサー男子が断食して痩せる。あるいは挫折する。
とりあえず体重を書いていく公開メモ帳。

Googleの画像検索がカッコよくなりましたね。

オサレなECサイトのようです。

$断食メモ

検索ワードはカッコつけてみただけです。

普段こんなワードで検索しませんw



それはさておき。


あれは去年の9月頃だっただろうか。

まだ夏服で暑い暑いと言っていたころだ。


その夜、仕事を終えて軽く飲み、

ひとりで新橋から霞ヶ関の駅へ向かっていた。


西新橋郵便局の裏手の細い路地を歩いていると

向かい側から歩いてきた男性に声をかけられた。


「すみません。」


男性の見た目は60手前くらい。

金はなさそうだが小奇麗な身なり。

ホームレスにもヤクザ者にも見えないし

酔っている気配もない。


しかし時刻は24時になろうかというところ。

通りすがりの人間に話しかけられる時間としては

あまり穏やかではない時間だ。


これはハッテン場的なアレか・・・と身構えていると

オッサンはそのまま語り始めた。


曰く、


新橋のロッカーに荷物を預けて暮らしているのだが

財布を失くしてしまった。


荷物は後からどうとでもなるが、自分はこれから

埼玉は熊谷の現場に行き、仕事をしなければならない。


しかし財布も荷物もないので、熊谷までの交通費がない。


交番に行き事情を話し、金を貸してくれるよう頼んだが

人情紙風船、どこの交番に行っても貸してくれない。

申し訳ないが交通費を恵んでくれないだろうか。


というもの。



無論、全力でお断りする。


既に時刻は24時。

新橋から熊谷までの終電はもうない。

まず彼の言葉は嘘であろう。

仮に本当だったとして、見ず知らずの他人に施す義理はない。



しかし、断ってその場を去ってしまってから

かすかに胸にわだかまるものがある。



もしかしたら彼の言ったことは本当だったのかもしれない。


彼が今日行けなかったせいで現場では悲鳴があがり、

派遣元の担当者は顧客からクレームを受け、

建設会社は発注元から嫌味を言われ、

納期合わせのために手抜き工事が行われ、

味をしめた建設会社が方々で手抜き工事を行い、

10年後に熊谷で次々に建物が倒壊するのかもしれない。


むしろ嘘だったとしてもいいじゃないか。

1000円程度の金で誰かが---見ず知らずの他人とはいえ---

一日を幸せに終われるのであれば、それでよかったんじゃないか。


その日はそんなことを思いながら家路についた。









そして5ヶ月後の今日。

会社の真下で再びオッサンに遭遇。

ロッカーのくだりからまた聞かされたwww


いつになったら熊谷に着くんだよwww