違うブログで書いてたやつです・・・。パスワード思い出して発掘したのでこっちに移してみる・・・。

エピキュリアン


主な登場人物
幸一・・・物語の主人公 ホラーサイト【エピキュリアン】の常連。幅の広いホラー映画知識を持っているため、サイトでは人気者。話をあわせるのが得意だがグロすぎる会話は苦手。22歳で一人暮らし。
好きな映画は、エル○街の悪夢

拓也・・・幸一の数少ないリアルな友人だが実は知り合ったきっかけはホラーサイト【エピキュリアン】。20歳一人暮らし。好きな映画は、スク○ーム。活動的なタイプ。

博之・・・幸一の数少ないリアルな友人。こちらも知り合ったきっかけはホラーサイト【エピキュリアン】。20歳一人暮らし。好きな映画は、エクソ○スト。おとなしいタイプ。

ネクロン・・・本名 山田雄二。【エピキュリアン】の管理人。描写にトコトンこだわるホラー好き。
好きな映画はネクロマン○ィック。知識人タイプ。

14日は土曜日・・・【エピキュリアン】でネクロンと一番仲が良い。血しぶき、スプラッタが大好き。
体育会系な印象でごつい。

チャッキー・・・【エピキュリアン】のネタ担当とも言うべき存在。知らないホラー映画あるのか?と思えるほどの映画知識は持ってるが、B級好き過ぎる為、サイトでは皆のいじられキャラになっている。好きな映画はチャイ○ドプレイ。小柄な男性。

死津華・・・【エピキュリアン】の常連。数少ない女性。
日本の古典ホラー映画が好き。【エピキュリアン】では幸一とルシフェルと仲が良い。

ルシフェル・・・【エピキュリアン】の古参メンバー。ストーリーを重視するホラー好きな為、幸一、死津華と仲が良い。ドラキュラ、フランケンシュタインなどの古典モンスター映画が好き。知識人タイプで容姿端麗。どことなく伯爵様っぽい印象。


では、スタートヽ(゛∀゛)

『まさか、そんな・・・ありえない・・・。』
部屋に戻った幸一は、あまりの出来事にその言葉だけこぼすと、膝を落とした…。

少し躊躇った後、頭を上げて部屋をもう一度見渡す。
確かに幸一、博之、拓也の3人の部屋だ。

ベットが3つ並んだ部屋、向かって左のベットには幸一のリュックサックが置かれ、真ん中のベットに博之、右側には拓也が居る…。いや、博之と拓也だったものが置かれている・・・。

そう、あきらかに生きているとは思えなかった。
ベットに仰向けに寝ている博之の左胸には、マジシャンがマジックで使うような
長い剣が突き刺さっている。

拓也の方は、うつぶせになっていて、枕元には血に染まった鉄アレイがあり、
あきらかに後頭部の形が変わっている。

『う、うぅ・・・うわ~~~~』幸一は叫んだ。
過去に、拓也にネットで、『人が死んでるくらいで俺が驚くわけ無いだろ』と言っていた幸一が、拓也の死体を見て、驚きのあまり叫んでいる。

そこには作り物には決して出せない、まがまがしい空気があった。

しばらくして、泊り客が全員集まった。
自分を入れて6人…。全員インターネットのホラー映画サイト【エピキュリアン】で知り合ったメンバーだ。幸一、博之、拓也の3人はリアルの友人だ。

他のメンバーは、サイトではよく話をしていたが、ネットではなく実際に顔を合わせたのは今回が初めてのことだ。

『オフ会で別荘に泊まるんだけどみんな来ないか?』と誘われて、拓也が乗り気になって、それなら3人で行こうと幸一が言ったのだった。因みに3人ともサイトでは実名を使っている。

他の5人は何度かあった事のある顔見知りらしい。年齢は全員20代に見える。
詳しくは解らないが、自称ゾンビ評論家の山田雄二。サイトでは【ネクロン】と名乗っている。
主催者の彼以外は、サイトで使っている名前しか知らない。
名前はネクロマン○ィックと言うホラー映画が好きで、そこから省略したらしい。
この映画を良く知っていて、この映画が大好きだと言われたら
普通の神経の人間は友達になりたいとは間違っても思わないことだろう。

その左にいる大柄の男性、【14日は土曜日】さんは、スプラッタ映画が得意分野だ。
見た目も13日の○曜日のジェ○ソンほどではないが、大柄で、大斧でも振り回せそうなほど力もありそうだ。

その隣に座ってるのが、【チャッキー】さんだ。
B級ホラー映画が大好きで、他の人が見たこともない、一回見たら、もういいやと言いたくなるような映画を何百回も見る変わったやつだ。

まぁ、ここに集まるメンバーは全員アクの強い一般大衆とはいえないメンバーだとは思うのだけど…。小柄なので14日は土曜日さんの隣に居ると、本当に小柄さが際立って見える。

前に拓也が好きなチャイ○ド・プレイというホラー映画の不気味な人形の名前がチャッキーだと教えてもらった事がある。チャッキーでネット検索してみたら、いきなりその人形の画像がでて来て驚いたものだ。

そして、紅一点、黒髪で肩までかかるロングヘアで、やさしそうなイメージの二重まぶた、色白でシャープな顔つきで、その辺のホラー映画の役者さんより整った顔立ちをしている【死津華】さん。
彼女とは是非ともお近づきになりたいものだ。彼女は日本の時代物のホラーが特に好きらしい。
着物姿を是非みたいと思わずには居られないが、今回は残念ながらラフなジーンズスタイルだ。

そして最後の一人が【ルシフェル】さん。デザイナー物っぽい眼鏡が知的な印象で
ドラキュラ、フランケンシュタインなどの古典モンスター物が好きらしい。
5人居て、全員得意分野があるのが面白いメンバーだ。

全員ホラー映画好きと言うだけの事はあり、泣き出したり大騒ぎする人は居ない…。
一番近しい知人が犠牲者だからかもしれないが、幸一だけが震えている。

『これって、つかみのドッキリじゃないよね』
一般的な会話でもしてる雰囲気でチャッキーが言う。

『いくら、ホラー映画のオフ会だからって、本物の死体用意するわけないでしょ!警察に電話しないと…。』 怒りながらも落ち着いた感じの死津華さん。余りにも落ち着きすぎで少し怖いくらいだ。

『ちょっとまってくれ、警察はまずい』
死体を見たときよりも慌てて、山田雄二・・・ネクロンがしゃべりだした。

『リアルの事情があって、自分がこの場所で事件に巻き込まれるのは本当に困るんだ。今日、明日の2日だけでいい。警察は勘弁してくれ。訳を話せないのは申し訳ないが、このとうりだ。』
そういってネクロンは頭を下げた。

『だけど、人が・・・博之と、拓也が死んでるんだよ!しかもあきらかな他殺だ!』
幸一は、そう言ってから、ハッとした。

2人は、誰かに殺されたのだ・・・。

『主催者に事情があるなら、警察は呼ばない方がいい。リーダーは主催者のネクロンだ。無料で泊めて貰ってるわけだしね。その後、問題があっても主催者が責任をとる事になる。早く警察に連絡しても死んだものは生き返らないし、私たちは自衛すればいい。』
落ち着いた口調で、ルシフェルさんが恐ろしい事を言った。

『俺もルシフェルに賛成だ。2人の友人の幸一君には申し訳ないが、不謹慎かもしれないけど、ちょっとこの現状って、ホラー映画に出演してる気分になるよな。映画だと一番強そうな俺って死亡フラグ立ってるっぽいけど、殺されない自信あるし、こんな経験、普通できないからな~。』
14日は土曜日さんまで、こんな事を言い出した。

メンバー的に意見の強い3人にココまで言われてしまうと、残りのメンバーは従うしかない。下手に波風立てて、次に狙われるのも勘弁してもらいたい。

『とりあえず、腐らないように地下の大型冷蔵庫に死体を運んでおこう。』

14日は土曜日さんと、チャッキーさん、ネクロンさんが、作業を始めた。
『2人は犯人が居るかもしれないので、単独行動しないように待っててくれ、

僕も手伝ってくる。』
死津華さんと自分を残し、ルシフェルさんも3人の後を追いかけて行った…。

死津華さんと2人きりになれたが素直に喜べなかった。殺人鬼がすぐ傍に居るかもしれないのだ…。


逃げ出そうにもこの別荘・・・町から離れてて人の気配はまるでない。
車無しでは町まで何時間かかるのか?別荘にはルシフェルさんとネクロンさんの車しかない。
来る時は、ネクロンさんの4WDのオフロード車に3人とも乗せてもらったのだ。

それ以前に、犯人はどうやってココに来たのだろう。
車がなければここには来れない。本当に来れない事は無いが考えにくい。
そして車は辺りに2台しかないのだ。

『なんだか大変なことになっちゃったね。流石に少し怖いな。』
横で死津華さんがボソリとつぶやいた。

『死津華さんはネクロンさんの好きな映画見たことある?』
聞かずに居られなかったので、思わず聞いてしまった。

すると、少しおびえたような目つきで僕と目が合った。
ドキッとして僕はすぐに目をそらしてしまった。

『見たことは無いけど、前にネットで検索して・・・驚いた。』
彼女はすこし震えるような声で言った。

その映画は、マニア以外にはお勧めできない死体と性行為する※※グロ映画だ。
ネクロンが死体を冷蔵庫に運んでいる最中に、女性にこんな事を聞いてしまったことを
少し後悔した。が、知ってはいたらしい。

『ホラー映画好きってジャンル分けしても、ネクロンさんだけは他に比べて異質だよね・・・。』
気まずい空気を消す為に少しでも話を続けようと思い、幸一は言った。

『でも、それだと14日は土曜日さんも異質じゃないかな?
その・・・、内臓が飛び散るシーンの・・・ここがリアルじゃないとか、熱く語るのは・・・
幸一さんはどう思いますか?』

そう言われると自信がなくなってくる。

人が見たがらない映画を何百回も見るチャッキーさんも、相当異質だと思うし、ルシフェルさんの好きなドラキュラと死津華さんの好きな和風ホラーには共感できるというだけの事なのかもしれない。

『現実に出来るかできないかって事かもしれないね。ファンタジーとリアルと言うか、
髪を伸ばしたり、動き出したりする日本人形は作れないけど、内臓が飛び散るシーンは現実にあるというか…』

気を引くつもりで、日本人形などと言う言葉を入れながら話を続けると、死津華さんはのってくれた。

『ふふ・・・幸一さん、和風ホラーってなんで日本人形が多いか解ります?人形ってヒトカタって読むじゃないですか、古来からヒトカタには人間の魂が入りやすいって言われてるんですよ・・・。って、関係ないこと言ってますね私。

その意味でチャイ○ドプレイのチャッキーが好きっていうのにも共感できたりしちゃうんですよね~。幸一さんが好きなのはエル○街の悪夢ですよね。好きな映画タイトルだけ聞くと14日は土曜日さんとも話しが合いそうだけど・・・フ○ディとジェ○ソン競演してたし。』

落ち着きを取り戻したのか、柔らかい口調で死津華さんは言った。
殺人現場で話してるとは思えないが、意識しないように勤めてるのだろう。

『いや、エル○街の悪夢が好きな理由って、なんていうのか、深層意識に潜んでる恐怖が作る魔物っていうのか、本来、人が安心できるはずの睡眠のなかに恐怖が訪れるストーリーが好きなんだよね。だから、14日は土曜日さんの言う描写の部分にはこだわらないから、正反対といってもいいかも・・・。

シリーズ物ってシリーズが進むとつまらなくなるってよく言うけど、
あれって、監督と観客が求めてるものが違ってるからだと思うんだよね。
ポルター○イストって映画、あれも1はストーリーとして名作だと思うんだけど、

出演者でキャロ○アンって少女役の人が亡くなったんだけど、続編はホラー映画製作に関わったその少女が亡くなったことだけ話題にして話の内容は1から引きづっただけで新しい恐怖がない。使い古されたストーリーじゃつまらなくなるのは当たり前だよね。

その辺を考えると、シリーズ物ってそれだけで不利だよね。同じ題材でどこまで恐怖を続けられるのか、だから、実際シリーズ続いていて人気もある映画ってほんとに見ごたえあると思う。』

好きな話なので、ついつい、まくし立てるように話してしまったが、
死津華さんは感心したように聞き入っている。

『う~ん、そう考えると解ったかも。描写にこだわるか、ストーリーにこだわるかって事。
この2つに分かれそう。私と幸一さんとルシフェルさんはストーリー派で、ネクロンさんと14日は土曜日さんは描写派。チャッキーさんは・・・・どっちにも入りそうですね。』 死津華さんは答えた。

『チャッキーさんもストーリー派に入る・・・と思うよ・・・
いや、やっぱっりどっちにも入らないかな?

本来B級映画ってお金かけないから、描写気にしてたらそんなにはまり込まないと思うし、チャッキーさんは、逆にチープな映像を楽しんでる可能性もあるけどね…。ん~、
確かに、チャッキーさんは分けづらいな。

明らかにつまらないストーリーでも何度も見るんだから、ストーリー派じゃないとも言える。サイトで何度か会話したけど、つまらない映画をココがこうで本当につまらないって事を楽しそうに話すんだよね~。何を考えてるのだろう。』

僕は首をかしげながら言った。

『ふふ、それも面白いですよね。周りからこの映画つまらないって言われて、
じゃあ試しに見てみようって言って、見に行ったら、つまらなかった。
悔しいから他の人にも見せてみようって感覚なのかな~?。
ね、つまらなかったでしょ。ココが特につまらなかったよね。って感じで
共通の話題が出来るのが楽しいのかもしれないね。』

死津華さんは笑いをこらえるように言った。

『あははは・・。』つられて、僕も笑い出してしまった。

そこに、ちょうど作業を終えたらしいルシフェルさんが戻ってきた。

『おいおい、ずいぶん楽しそうだな~。まぁ、元気が出たみたいで何よりだ。
汚れたから、先にシャワーを失礼させてもらって、あわてて戻ってきたけど、
ゆっくり帰ってきたほうが良かったかな?他のメンバーも、もう少ししたら戻るよ。』

着替えもしたらしく、先ほどと違う服を着ていた。

『えと、ルシフェルさんはつまらない映画って人に見せたいと思います?』
死津華さんが、少し顔を赤らめて、慌てて言った。

ルシフェルさんの湯上りの姿に照れているのか、僕との楽しそうな会話を茶化されたのに照れたのかそれが問題だ。と、内心思っていた。

『いぁ、ホラー好きってストーリー派と描写派に分かれるけど、チャッキーさんってどっちだろ~って話をしてたら、楽しくなっちゃって』
僕は、先ほどの話をかいつまんでルシフェルさんに説明した。

『ははは、なるほどね。確かにつまらないものを共感して楽しむって発想は面白いな。
と、楽しい会話で紛らわすのもいいけど、今後の事もみんなで、話さないとなぁ』
②へつづく。
赤いキャンディシリーズ・・・。

どうしてくれようか悩んでいたところ、更なる妙案が浮かぶ( ̄▽ ̄;)

死神の精度だ!Σ(¯□¯;)ハッ!

グインサーガの呪縛に囚われすぎていたのです。ヽ(゜∀゜)

伊坂幸太郎さんの、ミステリー?ジャンル的にファンタジーかも?の作品で、
死神の精度と言う短編集があるんですよね・・・。僕が凄く好きなんですけど。

その作品は、短編集で話がつながってる感じなのですよ。
漫画で言うところの、昔のジャンプコミックス【死神君】みたいな感じ・・・

いっそ、グインサーガの外伝連携を意識しつつ、死神の精度風に、
短編にしちゃうのもアリかな~?と・・・。( ̄▽ ̄;)

死神の精度では、世界観が一緒で同じキャラクターが出てくる違う話で、
たまにキャラが絡んでて面白い。

グインサーガは、大量の個性あるキャラが複雑に絡んでて
一本のストーリーにつながるのが面白い。

そこで、赤いキャンディシリーズ・・・。

短編を沢山書いて、ストーリーとキャラクターもつなげる。(;゜∀゜)・∵∴

よし、そんな感じの気持ちで書いてみよう・・・。
主役が最終的に、謎のおばあさんになったりしてw



『絶対いやよ!』
王女はきつい目で王に言った。
『私を見るあのいやらしい目つき、鳥肌が立つわ!』

それを聞いた王は、呆れ顔で、
『いやらしいのではなく、お前に魅力を感じてるのだろう?男は好きな女にはそういうものだ。』

私はメルヴィルおじさまみたいな素敵な方がいいわ。
強くて優しくてカッコイイ。アルフォンスの3人とは正反対だわ!

そんなわがままばかり言うんじゃない!ラルフは戦場で武勲を急いで亡くなったのだ。お前にそのように思われては、浮かばれないだろう。
次回の弓の大会にはザクトが出る。恐らくは優勝するであろう。
優勝したらお前と結婚式だ!結婚すれば男も優しくなる物だ。

そんな!私を賞品扱いするなんて・・・

これは決定事項だ。反対は許さんぞ。アルフォンス家とは先代からの約束があるのだ。
ラルフも、ザクトも、ガイもいやだ。などと・・
お前が決めれないならワシが決めてやる!


誰か・・・私の運命を変えて。王女は一人、部屋で窓から月を眺め涙を流すのだった…。



※王とサキと・・・(そして王女)

大会予選を見た王は、このままではマズイと、ひそかにサキを呼び密談する事になる。
気になった王女は先回りして部屋の隅に隠れていた。

王様から私などにお話とは、どのようなご用件で!?

お主には望みのものを与える。おぬしとザクトの一騎打ちになるのは余にはわかる。
恐らくおぬしの方が実力は上だろう。わざとぎりぎりで負けてくれぬか?

(そんな!こんなイカサマで私の運命が決まってしまうの?ひどい…)

理由をお聞かせくださいませんか?

王女とアルフォンス家の結婚は先代からの約束で決まっているのだが、
ラルフが名誉の戦死をしてしまい、ザクトには武勲がない。
この大会は、チャンスなのだよ。

くっ!まさかここで、その話を王様から聞くとは…。
王様はアルフォンス家の実情を知らなすぎる。

私が・・・本格的に弓をはじめたのは大体2年前です・・・。
自分の望みをかなえる為に始めました・・・。

おぉ、でわ余がその望みをかなえてやろう。言ってみるがよい。

(そんな・・・お願いこんな話に乗らないで・・・。)

では、望みの話をしましょう。色々とアルフォンス様にも関係しますので
私の過去の話からさせていただきます。
今は、メルヴィル様たちも遠征に行かれて、この国は実質アルフォンス様が
強い力を持ってるわけですが・・・。嘘と虚偽にまみれています。

2年前、私は偶然、東の橋の前でザクト様達3人と喧嘩をしました。

4人で遊んで橋まで競争し、2人が遅かったので先についた2人で弓で
遊んでいたところに、ザクト、ガイが現れ、俺達に貸せ!と私の弓を
強引に取ろうと掴んで、壊してしまいました。

怒った友人が殴ったのですが
ザクト、ガイの2人は逃げていきました。

そして、ラルフをつれてきたんです。
ラルフは問答無用で友人に殴りかかってきました。
年の離れた喧嘩です。倒れた友人を殴り続けてました。
止めに入った私も殴られました。

一緒に遊んでいた遅れてきた2人。一人は女の子です。
リックとリリーと言うのですが、私達がやられてるので
リックは勝てないとわかってて助けに来ました。
リリーは岩陰に隠れさせて・・・。

3人仲良くやられたわけですが、その後です。
あろうことか、ラルフはリリーを見つけて、
ザクト、ガイの3人がかりで押さえつけ服を引き裂いたのです。

私は助けたかったけど動けなかった。
そこへ恋人のリックが石を持ってラルフの頭を殴ったんです。
これがラルフ死亡の事実です。

私の望みは唯一つ。ザクト、ガイの奴隷にされてるリックを
アルフォンス家から救い出す事です。

(ひどすぎる・・・。これで名誉の戦死なの?)

今の、メルヴィルさまが遠征に出てる状況でアルフォンス様の
不祥事が広がる事は問題だとは思います。
ですが、王女様のご結婚に関しては、余りにも可哀想です。
この話の事実を広げようとは思いません。名誉の戦死で結構です。
リックだけ返してくだされば私は・・・。
私の身分では、誰も話しを聞いてくれません。名声がなければ。
その名声を得る為に、2年間弓の技を身につけたのです…。

(すごい・・・この人、カッコイイな・・・)

・・・。お主の話はよく解った。現在の国の状態ではアルフォンスに居なくなられては
どうにもならない。メルヴィル達が戻るまではな。
メルヴィルには、この大会の優勝者に会うように伝えておこう。
お主の実力ならザクトでは敵うまい。実力で友人を救って見せるがいい。

私がすくってやりたいが、今は時期が悪い。そして時期が来てからでは
おぬしが動いたほうが早いだろう。
だが、お主の進言には感謝する。大事な娘を不幸にするところであった。

もったいないお言葉ありがとうございます。
では、後日の弓大会では、私の全力をお見せいたします。

おぉ、私も楽しみにしておるぞ。

そしてサキは一礼し、部屋の隅に目配せをして含み笑いをし部屋を後にした。

そのサキの目配せに驚いた王女はつい、物音を立ててしまった。

『誰だ!そこにいるのは!出て来い!』

『お父様・・・。』

お前・・・今の話を全部聞いていたのか…。