この当時、俺は深夜に友人と遊ぶことが多かった。友人と小さなスナックに入り、適当な会話をするだけだったのだが、俺の当時の服装が、スナックに集まる女にウケていた。全身5351プールオムだ。今、同じ服装をしていたらちょっと笑いものになりそうだが、当時のこの場所では相当にはまっていた。シースルーの黒のダブルカフスのシャツに、紫のVネックTシャツ、銀色の蛇柄ラメの入った黒のブーツカット、先端の細くなったブーツ、にシルバーのアクセだ。

 

正直、今どきの一般女子から見たら、ありえない服装の部類に入る事だろう。流石に俺も今だったらこんな格好はしない。今の5351プールオムも、さすがにここまでエグイ服は取り扱ってない事だろう。因みに友人の聡志はアメカジスタイルだった。良く女に「ダダさんと聡志ってどういう関係なの?服装のジャンルがあんまりにも違うから、一緒にいると違和感あるね~」と言われたものだ。

 

聡志とは、小学生時代からの腐れ縁なのだが、アメカジでもそこそこのセンスがあり、見た目もそれなりにカッコいい部類で、何よりも行動力があったので、良く遊びに誘われることが多かった。俺は外見の割には、草食系男子と言われる部類だっただろう。超肉食系な聡志が居たおかげで、周りに女がいることが多かった。俺は、カラオケ好きのお洒落な盛り上げ要因として、合コン系に誘われることが多かったのだ。

 

女にがっつく事もなく、話題も豊富で、まぁ「色んな意味で都合のいい人」と言った感じだったのだろうか?本当に聡志とはよく遊んだものだ。そこに美香と言う女性が、「ダダさんって彼女作らないの?私、ダダさんだったら、一生養ってあげてもいいけど」とか、冗談だか本気だか解らない事を言った「ダダ、養ってもらえよ。一生楽に暮らせるぞ」などと聡志に煽られもしたが、当時の俺は「いや、それはちょっと」と華麗にかわすというか、丁重に断っていた。

 

美香ちゃんが気に入らないとかではなく、紐になるのに抵抗があったからだ。もしここで、OKを出していたとしたら、俺の人生は大きく変わっていた事だろう。そういう人生を歩んでみるのもありだったかもしれない。と今だと少し思ってしまう。このスナックに来る女は美人が多かった。「ダダさんって女の子に興味ないの?」とよく聞かれた。その度に「興味はあるけど、女を追いかけるって言うのが、なんだか性に合わないって言えばいいのかな?」

 

「なんか、ダダさんってうまく逃げてる感じだよね~。私、女としての自信なくしちゃいそうだよ。私ってそんなに魅力ないかな?」と明美と言う女性が言った。そこに聡志が「いや、明美ちゃんは美人だって、ダダがちょっとおかしいだけだから、コイツが奥手すぎるんだよ」と言った。そこに俺が、「いや、聡志って明美ちゃんの事、気に入ってるだろう?それで俺が手を出しちゃうと、色々厄介でしょ」

 

と言うと聡志が、「なるほどね~。ダダは俺に気を使ってたんだ。お前周り気にしすぎだよ」と言ったので、「周りを気にするのは俺の変えられない性格なんだよ。周りが混乱するのが俺一番ダメなんだよね~」と俺が言ったら、「と言うわけで、ダダも俺と明美ちゃんがくっつく事に同意らしい。明美ちゃんは俺じゃダメなのかな?」と聡志がどさくさ紛れに告白すると、明美ちゃんは「それだと、ダダさんの代わりになっちゃうでしょ。私は聡志は聡志で好きだよ」と告白した。

 

そして、明美ちゃんが聡志とひっつくと、また美香ちゃんが俺に声をかけてきた。彼女とは何度もこのスナックで会話はしていた「聡志も明美とひっついたことだし、これで、周りを気にすることもなくなったよね。ダダさんは私じゃダメなのかな?」と声をかけてきた。聡志と言う逃げ場をなくしていた俺は少し戸惑ってしまった。美香ちゃんはかなり美人で性格もいい。おまけに一生養ってくれるらしい。

 

俺は、「美香ちゃんは魅力的だよ。とりあえず、一緒に飲もうか」と、ごまかすようにバイオレットフィズを頼んだ。そして2人でいろいろと会話をしたが、美香ちゃんのアプローチが本当にやばかった。俺は女性の押しにとことん弱いことは自覚していた。そして聡志は明美ちゃんの家に泊まるらしく、完全に孤立した俺も、流れのまま美香ちゃんの家に泊まることとなったのだった。

 

このブログではキス以上は品位が下がるのでNGなのでここでおしまいですw

この後どうなったかは、読者さんの想像に任せますww