①俺が住んでいる家は全て薄いガラスで作られた家だ。そ~っと、静かに動かないと直ぐにひび割れて砕けてしまうんだ。軽く声を発したら、目の前のテーブルにヒビが入った。俺は慌てて声を押し殺し、テーブルを補強しようと接着剤を塗り込んだ。俺の持ってる唯一の持ち物だ。軽いヒビなら直せるが、砕けてしまったら直しようがないんだ。

②俺は声を立てずに、足音を立てずに動くように気をつけてはいるんだ。だが、それでもやはり物は壊れていく。残ったガラスの破片でよく怪我をするんだ。当然、俺の怪我も接着剤では治せない。俺は怪我をしても素知らぬふりで生活できる。気がつけば俺の住む部屋は、透明なガラスの部屋だったのが、赤い透きとおった部屋になっていた。

③俺が物音を立てなくても、周りの物音でガラスは壊れるんだ。俺は周りの物音にも敏感になっていく。慌てて接着剤で補強するんだ。それでも割れるものは割れる。近くで必死に接着しようとして砕け散るんだ。モロに破片で怪我をする。だが、放置すればかなりの確率で砕けるんだ。無視は出来ない。ガラスの家はどんどん赤く染まっていく。

④俺の怪我は見る見る悪化していく。接着剤を塗りこむ手もボロボロでいつまで使えるか解らない。事実、さっきのテーブルを直す際も、かなり手が震えていた。動かすだけで凄く痛いんだ。何でそんな家に住んでいるんだ。家を出ればいいじゃないかと皆は思うだろう。俺はこの家と、この家具たちに愛着があるんだ。今まで補強して頑張ってきたのに捨てれる訳がない。

⑤今、部屋に残っているのは、先ほどのテーブルと椅子だけだ。他は皆、砕けてガラスの破片になってしまった。ガラスの破片たちは、元はどんな形をしていたのかも、今では思い出せない。俺は死ぬまでこのガラスの家にいる事だろう。それともガラスの家が壊れる方が早いのかもしれない。


感情が暴走したまま書くとこんな感じになる…。(ノ_-。)意味不ですみません…。