①休みも最終日だ。とりあえず今日は近場でカラオケを探そう。最悪、洗面用具はコンビニでも何とかなる。最寄駅周辺ならジャスコくらいあるだろう。横浜だとダイエーを探すところだが、名古屋だとジャスコが主流だ。そして、俺は久しぶりに横浜でよく着ていた黒い服を着た。流石にココでは派手だなぁと改めて思う。
④工場で働く人間が着ている服ではない。明らかに場違いだろう。シースルーの黒の花柄のシャツに黒のVネックTシャツに、ヘビ柄の銀のラメの入った黒のフレアパンツに先の尖ったブーツ、そしてシルバーのブレスとネックレス、そして黒いハットをかぶった。凄く場違いなはずなのに凄く落ち着く。よし、今日はコレで行こう。
⑤この格好はやはり目立つらしく、すれ違う寮生たちがじろじろと見ているのが解った。まぁ、この格好は横浜でも目立ってたから仕方の無い事だが、軽く会釈をすると、寮生もお辞儀してくれた。やはりお気に入りの服は持ってきて正解だった。凄く落ち着くので自然と挨拶が出来た。昨日までの若干緊張していた感じがまったくないのだ。
⑥そして最寄駅周辺を歩いていたら、ショートヘアとセミロングの髪型の2人組みの女の子に声をかけられた。「すみません、この辺でカラオケ何処にあるか知りませんか?」俺は思わず噴出しそうになった。自分も同じ物を探していたからだ。「ごめん、俺も名古屋に来たばかりでこの辺、全然解らないんだ。偶然俺もカラオケボックス探してたんだけど」俺がそう言うとショートヘアの子が「もし良かったら一緒に探しませんか?」と言った。
⑦断る理由は何も無い。俺がOKを出すと2人組みは目を合わせて笑いながら喜んでいた。俺としても一人で歩き回るより、女の子の連れが居たほうが楽しい。そして彼女達は嘘を言っていた事をすぐバラした。「カラオケ駅の反対側にあるよ」と言ったのだ。「えっと、なんで俺に聞いたの?」と俺が聞くと、「お兄さんと遊びたかったから」と言った。
⑧コレで俺は名古屋の女性は積極的という印象を持つ事になるだろう。とりあえず、カラオケに向かいながらお互い自己紹介をした。ショートヘアの子が、ミキちゃんで、セミロングの子が明日香ちゃんだそうだ。そして彼女たちは俺の服の話しをしだした。「そんな服何処に売ってるの?滅茶苦茶カッコいいんだけど」
⑨そして俺が横浜から来た事を言うと「この辺じゃ絶対いないカッコだし、話し方も綺麗だから関東だと思ったけどやっぱりね」と、ミキちゃんが、こちらを上目遣いに見ながら悪戯っ子のよな目つきで言った。そして過去に散々言われた台詞を明日香ちゃんが言った。「あの、つやつやハードに走っただろうって言ってもらえませんか?」
⑩そう、俺はムースのCMの男性に凄く似ているらしい。過去に何度この台詞を言った事だろう。とりあえず俺は明日香ちゃんのお望みどうりに、帽子を取って右手で髪をかき上げながらCMの真似をした。散々練習してるからよどみは無い。「ヤバイ~、マジで似てる。本人じゃないよね?」とミキちゃんが言って、明日香ちゃんも喜んでいる。
そんなやりとりをしながら、カラオケにつき3人で3時間歌った。俺はビーズやグレイなどビジュアル系を歌い、ミキちゃんはモー娘などアイドル系で、明日香ちゃんはELTがメインだった。そして、2人がどうしてもと言うので、愛が生まれた日と言うデュエットを3人で歌ったりしてかなり面白かった。そして2人がメールアドレスを教えてくれて、ジャスコの場所を聞いて、その場は別れた。なんだか、名古屋での生活が凄く楽しくなりそうだ。慣れた服はやっぱり良い。
第三部完 まだ仕事すら始まらない…。Σ(¯□¯;)
④工場で働く人間が着ている服ではない。明らかに場違いだろう。シースルーの黒の花柄のシャツに黒のVネックTシャツに、ヘビ柄の銀のラメの入った黒のフレアパンツに先の尖ったブーツ、そしてシルバーのブレスとネックレス、そして黒いハットをかぶった。凄く場違いなはずなのに凄く落ち着く。よし、今日はコレで行こう。
⑤この格好はやはり目立つらしく、すれ違う寮生たちがじろじろと見ているのが解った。まぁ、この格好は横浜でも目立ってたから仕方の無い事だが、軽く会釈をすると、寮生もお辞儀してくれた。やはりお気に入りの服は持ってきて正解だった。凄く落ち着くので自然と挨拶が出来た。昨日までの若干緊張していた感じがまったくないのだ。
⑥そして最寄駅周辺を歩いていたら、ショートヘアとセミロングの髪型の2人組みの女の子に声をかけられた。「すみません、この辺でカラオケ何処にあるか知りませんか?」俺は思わず噴出しそうになった。自分も同じ物を探していたからだ。「ごめん、俺も名古屋に来たばかりでこの辺、全然解らないんだ。偶然俺もカラオケボックス探してたんだけど」俺がそう言うとショートヘアの子が「もし良かったら一緒に探しませんか?」と言った。
⑦断る理由は何も無い。俺がOKを出すと2人組みは目を合わせて笑いながら喜んでいた。俺としても一人で歩き回るより、女の子の連れが居たほうが楽しい。そして彼女達は嘘を言っていた事をすぐバラした。「カラオケ駅の反対側にあるよ」と言ったのだ。「えっと、なんで俺に聞いたの?」と俺が聞くと、「お兄さんと遊びたかったから」と言った。
⑧コレで俺は名古屋の女性は積極的という印象を持つ事になるだろう。とりあえず、カラオケに向かいながらお互い自己紹介をした。ショートヘアの子が、ミキちゃんで、セミロングの子が明日香ちゃんだそうだ。そして彼女たちは俺の服の話しをしだした。「そんな服何処に売ってるの?滅茶苦茶カッコいいんだけど」
⑨そして俺が横浜から来た事を言うと「この辺じゃ絶対いないカッコだし、話し方も綺麗だから関東だと思ったけどやっぱりね」と、ミキちゃんが、こちらを上目遣いに見ながら悪戯っ子のよな目つきで言った。そして過去に散々言われた台詞を明日香ちゃんが言った。「あの、つやつやハードに走っただろうって言ってもらえませんか?」
⑩そう、俺はムースのCMの男性に凄く似ているらしい。過去に何度この台詞を言った事だろう。とりあえず俺は明日香ちゃんのお望みどうりに、帽子を取って右手で髪をかき上げながらCMの真似をした。散々練習してるからよどみは無い。「ヤバイ~、マジで似てる。本人じゃないよね?」とミキちゃんが言って、明日香ちゃんも喜んでいる。
そんなやりとりをしながら、カラオケにつき3人で3時間歌った。俺はビーズやグレイなどビジュアル系を歌い、ミキちゃんはモー娘などアイドル系で、明日香ちゃんはELTがメインだった。そして、2人がどうしてもと言うので、愛が生まれた日と言うデュエットを3人で歌ったりしてかなり面白かった。そして2人がメールアドレスを教えてくれて、ジャスコの場所を聞いて、その場は別れた。なんだか、名古屋での生活が凄く楽しくなりそうだ。慣れた服はやっぱり良い。
第三部完 まだ仕事すら始まらない…。Σ(¯□¯;)