①ネットで女性のフリしてたら、男性と凄く仲良くなった。真実を話そうか凄く悩んだ。彼の気持ちを考えると良心が凄く痛む。もう親友と言って良いほど仲良くなったけど、関係が壊れるのが怖い。だめだ、これ以上は嘘をつけない。俺は決心して彼に打ち明けた。すると彼は言った。「実は僕、女なんです」と

壁|ー゜)コッソリ続き…

②「えっ?」俺は動揺した。彼がまさか女性だったとは。恐らくこの動揺は彼も感じていることだろう。俺は彼女を異性として意識してしまった。男性だから意識せずに話せた事が、女性だったと知って恥ずかしくなってしまった。彼女も同じ気持ちなのだろうか?そもそも、彼女はどうして男性のフリをしていたのだろう?

③俺は自分から理由を話す事にした。「実は女性と会話するのが苦手で、ネットで女性のフリをして女性への接し方を他の慣れてる人から学びたかったんだ。今まで騙して本当にゴメンなさい。君と仲良くなれて本当に嬉しかった。この関係を壊したくなかったけど、これ以上君に嘘つくのが耐えられなくて」

④俺がそう言うと彼女も説明してくれた。「私は、女性って明かすと変な男性に絡まれることが多くて困ってて、それで男性になる事にしたの。私こそ本当にゴメンね。私には女性同士でも、貴方には男性と思われてるのが私も凄くつらかったけど、私は関係が壊れるのが怖くて言い出せなかった。まさか貴方が男性だったなんて」

⑤男性に絡まれるのが怖かったのか、そんな彼女に俺は女性のフリをして仲良くなってしまった。申し訳ない気持ちで一杯だった。「本当にゴメン、男性と話したくないから話しをしてた女が、実は男だなんてショックだよね」そう打ち込みながら俺は、パソコン画面の前で頭を抱えていた。俺は彼女との関係を続けたかった。男と思っていたとはいえ、苦手な女性と会話ができていたのだ。

⑥「貴方は変な男性じゃないよ。私の方が貴方にひどい事してる。女性の私が男性のフリをして女性と接してるところを見たって貴方には何の役にも立たないもの。私は貴方と話してる時、凄く楽しかった。関係を壊したくなくて言い出せなかった。ずるいのは解ってるけど、私はこれからも貴方と話したいよ」

⑦俺は、その言葉を聞いてホッとしたと同時に嬉しい気持ちがこみ上げてきた。「それじゃあ、これからは女性相手の実践会話の練習に付き合ってくれますか?」俺が思い切ってそう言うと、彼女は、「これからは、練習じゃなくて貴方の本気が見たいな」と言ってくれた。

いきなり本番でうまくいくのか不安だが、彼女が相手なら心配は無いだろう。