壁|ー゜)コッソリ エピキュリアンの真相とルシフェルの物語です。2011年6月に書いてた未完のやつです。これもこっちのブログに移しておきます~。未完だけど・・・
私はルシフェル・・・。いや、堕天してエルの称号を失ったルシファーって所か・・・。仲間を見捨て、最愛の女性をこの手にかけた私が、ルシフェルとは名乗れまい・・・。所詮、私は、暗闇に潜む悪魔だ。
映画なら、こんなストーリーもありかもしれないな・・・。
黒木彰人は追われていた。彰人は、映画サイトを利用して麻薬の密売をしていた。組織を裏切った恋人でもある亜里沙の口を封じた所までは計画どうりだった。あらかじめ車を隠して、地下に潜んでいた相手組織の連中との取引で、山田雄二がヘマをした。ブツを受け取る前に、金の場所を知られるなんて、考えられないミスだ。3人を見捨てて、巻き込まれた2人の若者を救ったのは、気の迷いとしか思えなかった…。
『ふっ、最後に天使の真似事がしたくなったってトコだな。あはは』自分が逃がしてやった、2人の顔を思い出しながら、一人つぶやいた。拓也は既に上客だった。あの馬鹿が、あんな目立つ剣で、博之の胸を刺し貫くなんて、やり方をしたせいで、全てがおかしくなった。お粗末にも程がある。ホラー映画のコレクションとして、地下に置いてあった実物の剣、あれは私の家に置いてある、鎧とセットの私物だと言うのに・・・。まぁ、闇に染まりきってない拓也じゃ、手ごろな武器だったのかもしれないが、所詮足を引っ張るのは、先の見えないガキって事か・・・。ブツも金も失くして逃げた今、一番の敵は、かつての仲間って事になるな。
追憶に浸りながら、彰人は、雑居ビルの階段を登っていた。最後に残った頼れる仲間は、ヤツだけだ・・・。そして、その雑居ビルの一室のドアの前に立ち、嫌な予感がして慌ててドアを開けた。部屋を見て彰人はつぶやいた。
『ふっ、どうやらここまでかな・・・。』辺りには血のにおいが充満していた。部屋は荒らされ、最後の仲間は無残な死体と化していた。ご丁寧に、死体は壁にはりつけにされ、血で背中から12枚の羽が生えたように壁に描かれている。『私への当て付けだな・・・。』そう呟きつつ、背後に人の気配を感じ、胸元に手をやる。本能だけで体が動いていた。
激しい銃撃音が2発同時に響き渡っていた…。彰人の銃から放たれた弾丸は、相手の眉間を貫いていた。相手の弾丸は彰人の左肩を掠めていた。周囲を見渡したが、他に人の気配は無い。
『つぅ、追手はコイツ一人か?背後から狙ってこの程度の腕で単独行動とは・・・・。こんなやつらばかりなら、私一人でも逃げ切れるかもしれんな。』彰人は左肩の痛みをこらえつつ、相手の銃を奪った。一人になった今となっては銃は貴重だ。
『しかし、コレだけ手間かけて死体細工しといてご苦労な事だな。ははは・・。』果たして、これから私には、どういうストーリーが展開されるのか・・・愛を失ったドラキュラ伯爵は神への復讐を誓った・・・。『亜里沙を失うきっかけを作った組織への復讐を誓うのも悪くない・・・かな?あはは・・・あの時、亜里沙と逃げてれば・・・ってね。』
彰人は、左肩をおさえながら、部屋を後出て、雑居ビルの階段を下りていった。
私はルシフェル・・・。いや、堕天してエルの称号を失ったルシファーって所か・・・。仲間を見捨て、最愛の女性をこの手にかけた私が、ルシフェルとは名乗れまい・・・。所詮、私は、暗闇に潜む悪魔だ。
映画なら、こんなストーリーもありかもしれないな・・・。
黒木彰人は追われていた。彰人は、映画サイトを利用して麻薬の密売をしていた。組織を裏切った恋人でもある亜里沙の口を封じた所までは計画どうりだった。あらかじめ車を隠して、地下に潜んでいた相手組織の連中との取引で、山田雄二がヘマをした。ブツを受け取る前に、金の場所を知られるなんて、考えられないミスだ。3人を見捨てて、巻き込まれた2人の若者を救ったのは、気の迷いとしか思えなかった…。
『ふっ、最後に天使の真似事がしたくなったってトコだな。あはは』自分が逃がしてやった、2人の顔を思い出しながら、一人つぶやいた。拓也は既に上客だった。あの馬鹿が、あんな目立つ剣で、博之の胸を刺し貫くなんて、やり方をしたせいで、全てがおかしくなった。お粗末にも程がある。ホラー映画のコレクションとして、地下に置いてあった実物の剣、あれは私の家に置いてある、鎧とセットの私物だと言うのに・・・。まぁ、闇に染まりきってない拓也じゃ、手ごろな武器だったのかもしれないが、所詮足を引っ張るのは、先の見えないガキって事か・・・。ブツも金も失くして逃げた今、一番の敵は、かつての仲間って事になるな。
追憶に浸りながら、彰人は、雑居ビルの階段を登っていた。最後に残った頼れる仲間は、ヤツだけだ・・・。そして、その雑居ビルの一室のドアの前に立ち、嫌な予感がして慌ててドアを開けた。部屋を見て彰人はつぶやいた。
『ふっ、どうやらここまでかな・・・。』辺りには血のにおいが充満していた。部屋は荒らされ、最後の仲間は無残な死体と化していた。ご丁寧に、死体は壁にはりつけにされ、血で背中から12枚の羽が生えたように壁に描かれている。『私への当て付けだな・・・。』そう呟きつつ、背後に人の気配を感じ、胸元に手をやる。本能だけで体が動いていた。
激しい銃撃音が2発同時に響き渡っていた…。彰人の銃から放たれた弾丸は、相手の眉間を貫いていた。相手の弾丸は彰人の左肩を掠めていた。周囲を見渡したが、他に人の気配は無い。
『つぅ、追手はコイツ一人か?背後から狙ってこの程度の腕で単独行動とは・・・・。こんなやつらばかりなら、私一人でも逃げ切れるかもしれんな。』彰人は左肩の痛みをこらえつつ、相手の銃を奪った。一人になった今となっては銃は貴重だ。
『しかし、コレだけ手間かけて死体細工しといてご苦労な事だな。ははは・・。』果たして、これから私には、どういうストーリーが展開されるのか・・・愛を失ったドラキュラ伯爵は神への復讐を誓った・・・。『亜里沙を失うきっかけを作った組織への復讐を誓うのも悪くない・・・かな?あはは・・・あの時、亜里沙と逃げてれば・・・ってね。』
彰人は、左肩をおさえながら、部屋を後出て、雑居ビルの階段を下りていった。