サキ達を追うために海を渡ろうとしたアッシュとサーシャだが、その時ちょうど海賊の被害にあった商船が港にたどりついて居た。黒い風という海賊に襲われ積荷を奪われたらしい。その海賊は恐ろしく残忍な事で有名で、命を奪われなかったのは幸運だったと、港の住人達が口をそろえて言っていた。それを警戒した海軍は船の出港を一時禁止とした。
『海賊がこのあたりに居るの?サキさんと王女様は大丈夫だといいけど・・・』
『サキが居れば海賊に襲われるようなヘマはしないハズだ。アイツは危険を察知する力が並外れてる。それよりもサーシャ出航できないなら俺は寄りたい所があるんだが』それを聞いたサーシャはアッシュの考えが解っていた。『バルザックのことでしょ?彼をこのまま西のスラムに措いておいたらリックと戦う事になるかもしれない。リリカ様は殺すつもりだよ。攻めて来なければ殺さないって言う彼の言葉は誰にも響かなかったね』サーシャは悲嘆した声で言った。
『あぁ、俺はバルザックを仲間に加えようと思う。俺はあいつの気持ちが解るんだ。俺やリック達も孤児だったがリターさんに育てられた。バルザックにはリターさんのような親代わりも、リックたちのような仲間も居なかったんだ。彼には信頼できる仲間が必要なんだよ。リリカ様の言い分は、ただの私怨だ。カストール様の仇と言ってたが先に攻めたのはカストール様だ。それに元々スラム出身の海賊に問題があるんだから、俺があいつの仲間になって海賊にさせなければいい。そして町を出ればこの問題は解決だ。これ以上誰も死ぬ必要なんてないんだ』
『でも、彼はリリカ様に恨まれている。既にお尋ね者だよ。彼と行動を共にすれば国を追われる事になる。サキさんを追ったら迷惑が掛かるかも・・・』
『その時はその時だ。サキの幸せは願っているが、目先の困ってる人を見捨ててまでサキと行動を共にしたいとは思わない。迷惑になるようなら、俺達は別の行き先をその後で考えればいい。それにサキだったらバルザックを追い返したりしない。あいつの性格は俺が一番解ってる。それよりもサーシャ、お前は親父さんのところへ帰れと言ったら怒るよな?』
その言葉を聞いたサーシャはアッシュを睨んで即答した。『あたりまえでしょ!私はリリーさんにも約束しました。アッシュは私の命に代えても守るって』そう言っていたずらっ子の様に微笑んで一呼吸おいてから、呟くように言った。『私を置いて行ったりしたら許さないんだから・・・』
それを聞いたアッシュはサーシャの肩に手を掛けるとサーシャは一瞬びくっとしたが、アッシュの次の言葉を聞いて、瞳を閉じてアッシュの胸に寄りかかった。『あぁ、ずっと一緒だ。絶対においていかない』と
『海賊がこのあたりに居るの?サキさんと王女様は大丈夫だといいけど・・・』
『サキが居れば海賊に襲われるようなヘマはしないハズだ。アイツは危険を察知する力が並外れてる。それよりもサーシャ出航できないなら俺は寄りたい所があるんだが』それを聞いたサーシャはアッシュの考えが解っていた。『バルザックのことでしょ?彼をこのまま西のスラムに措いておいたらリックと戦う事になるかもしれない。リリカ様は殺すつもりだよ。攻めて来なければ殺さないって言う彼の言葉は誰にも響かなかったね』サーシャは悲嘆した声で言った。
『あぁ、俺はバルザックを仲間に加えようと思う。俺はあいつの気持ちが解るんだ。俺やリック達も孤児だったがリターさんに育てられた。バルザックにはリターさんのような親代わりも、リックたちのような仲間も居なかったんだ。彼には信頼できる仲間が必要なんだよ。リリカ様の言い分は、ただの私怨だ。カストール様の仇と言ってたが先に攻めたのはカストール様だ。それに元々スラム出身の海賊に問題があるんだから、俺があいつの仲間になって海賊にさせなければいい。そして町を出ればこの問題は解決だ。これ以上誰も死ぬ必要なんてないんだ』
『でも、彼はリリカ様に恨まれている。既にお尋ね者だよ。彼と行動を共にすれば国を追われる事になる。サキさんを追ったら迷惑が掛かるかも・・・』
『その時はその時だ。サキの幸せは願っているが、目先の困ってる人を見捨ててまでサキと行動を共にしたいとは思わない。迷惑になるようなら、俺達は別の行き先をその後で考えればいい。それにサキだったらバルザックを追い返したりしない。あいつの性格は俺が一番解ってる。それよりもサーシャ、お前は親父さんのところへ帰れと言ったら怒るよな?』
その言葉を聞いたサーシャはアッシュを睨んで即答した。『あたりまえでしょ!私はリリーさんにも約束しました。アッシュは私の命に代えても守るって』そう言っていたずらっ子の様に微笑んで一呼吸おいてから、呟くように言った。『私を置いて行ったりしたら許さないんだから・・・』
それを聞いたアッシュはサーシャの肩に手を掛けるとサーシャは一瞬びくっとしたが、アッシュの次の言葉を聞いて、瞳を閉じてアッシュの胸に寄りかかった。『あぁ、ずっと一緒だ。絶対においていかない』と