『サキとクレア王女が駆け落ち!?』アッシュは驚きを隠せなかった。サキは常に冷静で落ち着いた行動をするみんなの頭脳的な存在だった。それが王女と駆け落ちなど考えられなかった。
動揺しているアッシュにリックが言った。
『俺には解らないでもないな。俺達に一言も言わずに出て行ったのは、サキらしいと思うよ。共犯にしたくなくて遠慮したんだろう。王女を連れて国を出るなら俺達の力を借りたかったはずだ。それに止められるのも解ってたのだろう。俺達が止めてもとまらない決意を持っての行動だと思う。』
『俺はサキが頼むんなら協力したぞ!サキが王女に惚れて、王女も惚れてるのだろう?王が反対して2人が駆け落ちするのなら、それだけの理由でもサキに協力するぞ!』
それを聞いたリリーが口を挟む。
『私もアッシュと同じ気持ちだよ。だからこそサキは私たちを共犯にしたくなかったんだと思うよ。でも・・・やっぱり2人を探して捕まえろなんて言われても協力できないよ。リックはメルヴィル様に言われたら協力できるの?』
『いや、俺もそれは無理だ。王女様も連れ戻される事を望んでいない。前回の誘拐とは全く話しが違う。王女の気持ちを考えれば、連れ戻されたらどうなるんだ?連れ戻したとしてもこの国のためになるとは思えない。』
それを聞いてアッシュが言った。
『リック、リリー、俺とサーシャはサキを追ってこの国を出ようと思う。ここに残っていればサキと敵対することになるだろう。俺はサキと一緒に行きたかった。誘えなかったサキの気持ちも解るが水臭いじゃないか!俺はサキとは敵対したくない。この国にいたんじゃ2人の幸せを祈れない。』
『アッシュ・・・俺とリリーはこの国に残るよ。この国は今、人材が足りない。北のアルフォンスの件もあるし、南のロイド様も遠征で重傷を負ったらしい。リターさんとメルヴィル様の事を考えると俺はこの国を離れられない。アッシュとサキの分は俺が頑張れば済む事だ。アッシュは思うように動けばいいよ。後は俺に任せてくれ。俺達も落ち着いたら合流したいと思ってるがまだ先がわからないな・・・。』
『リックすまないな』
『なに、それこそ水臭いじゃないか!ははは、それよりも何処へ向かうつもりなんだ?』
『とりあえずサッズ方面から北のほうへ向かおうと思う。サキはサッズの町の英雄だからな。それに王女を守りながらなら、仲間を探すと思うんだ。サキは人を守りながら戦うタイプじゃないからなぁ俺みたいな戦士タイプの仲間を欲しがってるはずだ。知人のあてがありそうな場所ならサッズだ。はは・・・』
『どうした?アッシュ?』
『いや、前回リック救出の際に、サキが【俺達は全員が一人で力をつけるんだ】って言って俺達全員が一人で行動して、今回は全員が男女2人で行動って言うのがなんだか可笑しくてな』
そんな話をしてる中、リリーが一人不安そうな顔をしていた
『どうしたリリー?』リックが話しかけるとリリーは目に涙をためながら言った。
『何だか凄くいやな予感がするの。アッシュ、サーシャ・・・。また、会えるよね・・・。』
それを聞いて、全員に一瞬不穏な空気が流れた。
『な、何言ってんだよリリー、俺とサーシャだぞ?サキ達の方がよっぽど不安だろう。また会えるに決まってるだろう。』
『だよね・・・。ごめんね。出発前にへんなこと言って・・・。』
『リリーさん、アッシュは私が命に代えても守るから安心して頂戴』
『おいおい、サーシャ、それは俺の台詞だよ!』
あはははは・・・全員が揃って笑った。
だけど、リリーだけは心の中の不安を消しきれなかった・・・。
動揺しているアッシュにリックが言った。
『俺には解らないでもないな。俺達に一言も言わずに出て行ったのは、サキらしいと思うよ。共犯にしたくなくて遠慮したんだろう。王女を連れて国を出るなら俺達の力を借りたかったはずだ。それに止められるのも解ってたのだろう。俺達が止めてもとまらない決意を持っての行動だと思う。』
『俺はサキが頼むんなら協力したぞ!サキが王女に惚れて、王女も惚れてるのだろう?王が反対して2人が駆け落ちするのなら、それだけの理由でもサキに協力するぞ!』
それを聞いたリリーが口を挟む。
『私もアッシュと同じ気持ちだよ。だからこそサキは私たちを共犯にしたくなかったんだと思うよ。でも・・・やっぱり2人を探して捕まえろなんて言われても協力できないよ。リックはメルヴィル様に言われたら協力できるの?』
『いや、俺もそれは無理だ。王女様も連れ戻される事を望んでいない。前回の誘拐とは全く話しが違う。王女の気持ちを考えれば、連れ戻されたらどうなるんだ?連れ戻したとしてもこの国のためになるとは思えない。』
それを聞いてアッシュが言った。
『リック、リリー、俺とサーシャはサキを追ってこの国を出ようと思う。ここに残っていればサキと敵対することになるだろう。俺はサキと一緒に行きたかった。誘えなかったサキの気持ちも解るが水臭いじゃないか!俺はサキとは敵対したくない。この国にいたんじゃ2人の幸せを祈れない。』
『アッシュ・・・俺とリリーはこの国に残るよ。この国は今、人材が足りない。北のアルフォンスの件もあるし、南のロイド様も遠征で重傷を負ったらしい。リターさんとメルヴィル様の事を考えると俺はこの国を離れられない。アッシュとサキの分は俺が頑張れば済む事だ。アッシュは思うように動けばいいよ。後は俺に任せてくれ。俺達も落ち着いたら合流したいと思ってるがまだ先がわからないな・・・。』
『リックすまないな』
『なに、それこそ水臭いじゃないか!ははは、それよりも何処へ向かうつもりなんだ?』
『とりあえずサッズ方面から北のほうへ向かおうと思う。サキはサッズの町の英雄だからな。それに王女を守りながらなら、仲間を探すと思うんだ。サキは人を守りながら戦うタイプじゃないからなぁ俺みたいな戦士タイプの仲間を欲しがってるはずだ。知人のあてがありそうな場所ならサッズだ。はは・・・』
『どうした?アッシュ?』
『いや、前回リック救出の際に、サキが【俺達は全員が一人で力をつけるんだ】って言って俺達全員が一人で行動して、今回は全員が男女2人で行動って言うのがなんだか可笑しくてな』
そんな話をしてる中、リリーが一人不安そうな顔をしていた
『どうしたリリー?』リックが話しかけるとリリーは目に涙をためながら言った。
『何だか凄くいやな予感がするの。アッシュ、サーシャ・・・。また、会えるよね・・・。』
それを聞いて、全員に一瞬不穏な空気が流れた。
『な、何言ってんだよリリー、俺とサーシャだぞ?サキ達の方がよっぽど不安だろう。また会えるに決まってるだろう。』
『だよね・・・。ごめんね。出発前にへんなこと言って・・・。』
『リリーさん、アッシュは私が命に代えても守るから安心して頂戴』
『おいおい、サーシャ、それは俺の台詞だよ!』
あはははは・・・全員が揃って笑った。
だけど、リリーだけは心の中の不安を消しきれなかった・・・。