『サキ、貴方に聞きたかった事があるの。弓大会決勝の前日にお父様に呼ばれたあの時、あの部屋に私が居た事、初めから知ってたの?』王女はサキを潤んだ瞳で見つめながら聞いた。
王女様は自分の気持ちを隠さずに私に話してくれている。私だけ気持ちを隠すのは卑怯ですね。サキは少し考えるそぶりをして語りだした。
あの日の前日の夜、決勝で因縁のザクトとの対戦という事もあり気持ちが高ぶってたので、頭を冷やす為に城の周辺を散歩してました。すると、ある部屋の窓から月を眺めて涙を流している美しい女性が居たのですよ。一目で魂を奪われました。
王女は驚いた様子でサキを見ている。
そして、その女性が王女様とわかり、身分の違いを感じ気持ちを押し殺しました。その次の日に王様に呼ばれました。部屋に入ると王様以外の気配がある。私は狩りの町のNO1ですからね。入った瞬間に気がつきましたよ。そして話の内容は貴女とザクトの結婚の話だ。ザクトのことはよく知ってますからね。それが涙の理由だと思ったんです。
私としても、私の貴女への想いを押し殺したとしても、相手がザクトじゃ許せなかったんです。リックを助けるためずっと頑張ってきましたが、あの日だけは、私は自分のために、貴女の涙の原因を取り払いたかったんです。話の内容で、隠れているのは貴女だと感じました。あの話を王にすれば何かが変わると思ったのですよ。
普段はこんな話は人にはしないのですが、あなたのお役に立てて私はそれだけで幸せです。
そう言って王女を見つめて微笑んだ。
『サキ、私は貴方を愛してしまいました。もう他の殿方の事など考えられません。貴方が私を想ってくれているのなら・・・私と・・・』王女がそこまで話したとき、サキが片手を挙げ遮った。『誰か来ます、迎えが到着したようです。』
サキがそう言って、少ししてから外からドアをノックする音が聞こえた。
『サキ!王女様はそこにいるのか?迎えの馬車を用意してきたぞ。』
リック達だ。流石にこのタイミングでこられるとちょっと恨みたくなってしまうな。そんな思いを押し殺しながら、ドアを開けリックたちと再会した。
王女様は自分の気持ちを隠さずに私に話してくれている。私だけ気持ちを隠すのは卑怯ですね。サキは少し考えるそぶりをして語りだした。
あの日の前日の夜、決勝で因縁のザクトとの対戦という事もあり気持ちが高ぶってたので、頭を冷やす為に城の周辺を散歩してました。すると、ある部屋の窓から月を眺めて涙を流している美しい女性が居たのですよ。一目で魂を奪われました。
王女は驚いた様子でサキを見ている。
そして、その女性が王女様とわかり、身分の違いを感じ気持ちを押し殺しました。その次の日に王様に呼ばれました。部屋に入ると王様以外の気配がある。私は狩りの町のNO1ですからね。入った瞬間に気がつきましたよ。そして話の内容は貴女とザクトの結婚の話だ。ザクトのことはよく知ってますからね。それが涙の理由だと思ったんです。
私としても、私の貴女への想いを押し殺したとしても、相手がザクトじゃ許せなかったんです。リックを助けるためずっと頑張ってきましたが、あの日だけは、私は自分のために、貴女の涙の原因を取り払いたかったんです。話の内容で、隠れているのは貴女だと感じました。あの話を王にすれば何かが変わると思ったのですよ。
普段はこんな話は人にはしないのですが、あなたのお役に立てて私はそれだけで幸せです。
そう言って王女を見つめて微笑んだ。
『サキ、私は貴方を愛してしまいました。もう他の殿方の事など考えられません。貴方が私を想ってくれているのなら・・・私と・・・』王女がそこまで話したとき、サキが片手を挙げ遮った。『誰か来ます、迎えが到着したようです。』
サキがそう言って、少ししてから外からドアをノックする音が聞こえた。
『サキ!王女様はそこにいるのか?迎えの馬車を用意してきたぞ。』
リック達だ。流石にこのタイミングでこられるとちょっと恨みたくなってしまうな。そんな思いを押し殺しながら、ドアを開けリックたちと再会した。