城へ戻ったリターは、メルヴィル様を見つけ話しかけた。
『メルヴィル様、リックたちに話をしたところ、サキが何か知ってるみたいでその事で少しお話したいのですが・・・』
『おぉ、今はどんな情報でも欲しい言ってみろ』
『はい、サキは話を聞くなり武器を持って、慌てた様子で馬に乗って一目散に北へと向かって行きました。サキは王女誘拐の犯人はザクトとガイだと確信してるようでした。あんな慌てたサキははじめて見ましたよ。』
『なるほどな、こちらも色々と情報を集めたが、あの2人はやはり怪しいな。自分の親を殺害など考えたくもないが・・・。あのサキがそれほど慌てて動くんじゃ、その線で間違いなさそうだな。サキとは一番はなしをしたかったんだが、リックたちは今何処に?』
そこまで話したところで、慌てた様子の衛兵がこちらに駆けつけてきた。
『メルヴィル様!ザクトとガイらしき2人組みが馬車で北のほうへ向かうのを見たとの報告が!』
『おぉ、やはり北か、サキは場所までわかっているのかもしれないな。ひとまずサッズの町には直ぐにザクトとガイの行方と王女誘拐の話を広めるように動いてくれ。』
メルヴィルが伝えると衛兵は『かしこまりました!』と一礼すると慌てて走っていった。
そして丁度入れ違いにリック達がメルヴィルとリターの前に現れた。
『おぉ、お前達。丁度よかった。サキの事を少し教えてくれないか?』
その質問にリックが険しい表情で答えた。
『サキは、話を聞いて直ぐに、慌てて一人で北へ向かったのですが、その際、普段の使い慣れた弓ではなく、連射式クロスボウを持っていったのですが、そのクロスボウがレクトって人の形見みたいなんですよ。レクトはラルフ達のせいで妹を亡くしたとサキから聞いてます。そしてアルフォンス様の暗殺事件の犯人で処刑されたそうです。その・・・サキは間違いなくザクトとガイを殺すつもりで動いてると思います。2人を殺してしまったらサキはどうなるのでしょう?罪に問われるのなら、私にもサキと同じ罰を与えてください。メルヴィル様。』
それを聞いたメルヴィルは、真剣な表情でリックを見ながら言った。
『リック、君は変わらないね。そうやってアルフォンス家の奴隷になったのだろう。今回は君と同じ事をサキがやろうとしている。だが、今回は前回と違う。前回裁いたのはアルフォンスで、今回は私だという事だ。私を信用してほしいなぁリック。自分の親を殺害して王女を誘拐した犯人だとしたら、殺されても当然だ。それで王女を救出したとして罪には問わないよ。むしろこのタイミングをサキが待ってたんじゃないかと考えたくもなるね。罪にならずに恨みを晴らす絶妙なタイミングだ。そして、私の憶測なのだが、王女様はサキに恋愛感情を抱いておられるみたいなんだ。そのあたりの話をサキに聞きたかったのだが、君たちはその辺の事は聞いてないか?』
それを聞いて、リックたちリターも含む全員が唖然とした。
『サキと王女が恋愛関係!?そんな話は私達は全く知りません。本当なのですか?』
『いや、わたしの憶測なのだが、最近王女が物思いにふけっている事が多くて、王に様子を見てくれと相談され、私が王女に話しかけたんだが、その際、サキの事を聞かれたんだよ。サキはともかく、王女は完全にサキに惚れてる。今回の誘拐事件もそれを考えると、サキの慌てぶりが解る気がしてね・・・。』
そんな話をしていたときに、別の衛兵が駆けつけてきた。
『弓使いサキが王女を救出し、サッズ町にて迎えが欲しいとの事です。王女は足を痛めているらしく、犯人はザクトとガイで2名とも死亡との事です。』
『メルヴィル様、リックたちに話をしたところ、サキが何か知ってるみたいでその事で少しお話したいのですが・・・』
『おぉ、今はどんな情報でも欲しい言ってみろ』
『はい、サキは話を聞くなり武器を持って、慌てた様子で馬に乗って一目散に北へと向かって行きました。サキは王女誘拐の犯人はザクトとガイだと確信してるようでした。あんな慌てたサキははじめて見ましたよ。』
『なるほどな、こちらも色々と情報を集めたが、あの2人はやはり怪しいな。自分の親を殺害など考えたくもないが・・・。あのサキがそれほど慌てて動くんじゃ、その線で間違いなさそうだな。サキとは一番はなしをしたかったんだが、リックたちは今何処に?』
そこまで話したところで、慌てた様子の衛兵がこちらに駆けつけてきた。
『メルヴィル様!ザクトとガイらしき2人組みが馬車で北のほうへ向かうのを見たとの報告が!』
『おぉ、やはり北か、サキは場所までわかっているのかもしれないな。ひとまずサッズの町には直ぐにザクトとガイの行方と王女誘拐の話を広めるように動いてくれ。』
メルヴィルが伝えると衛兵は『かしこまりました!』と一礼すると慌てて走っていった。
そして丁度入れ違いにリック達がメルヴィルとリターの前に現れた。
『おぉ、お前達。丁度よかった。サキの事を少し教えてくれないか?』
その質問にリックが険しい表情で答えた。
『サキは、話を聞いて直ぐに、慌てて一人で北へ向かったのですが、その際、普段の使い慣れた弓ではなく、連射式クロスボウを持っていったのですが、そのクロスボウがレクトって人の形見みたいなんですよ。レクトはラルフ達のせいで妹を亡くしたとサキから聞いてます。そしてアルフォンス様の暗殺事件の犯人で処刑されたそうです。その・・・サキは間違いなくザクトとガイを殺すつもりで動いてると思います。2人を殺してしまったらサキはどうなるのでしょう?罪に問われるのなら、私にもサキと同じ罰を与えてください。メルヴィル様。』
それを聞いたメルヴィルは、真剣な表情でリックを見ながら言った。
『リック、君は変わらないね。そうやってアルフォンス家の奴隷になったのだろう。今回は君と同じ事をサキがやろうとしている。だが、今回は前回と違う。前回裁いたのはアルフォンスで、今回は私だという事だ。私を信用してほしいなぁリック。自分の親を殺害して王女を誘拐した犯人だとしたら、殺されても当然だ。それで王女を救出したとして罪には問わないよ。むしろこのタイミングをサキが待ってたんじゃないかと考えたくもなるね。罪にならずに恨みを晴らす絶妙なタイミングだ。そして、私の憶測なのだが、王女様はサキに恋愛感情を抱いておられるみたいなんだ。そのあたりの話をサキに聞きたかったのだが、君たちはその辺の事は聞いてないか?』
それを聞いて、リックたちリターも含む全員が唖然とした。
『サキと王女が恋愛関係!?そんな話は私達は全く知りません。本当なのですか?』
『いや、わたしの憶測なのだが、最近王女が物思いにふけっている事が多くて、王に様子を見てくれと相談され、私が王女に話しかけたんだが、その際、サキの事を聞かれたんだよ。サキはともかく、王女は完全にサキに惚れてる。今回の誘拐事件もそれを考えると、サキの慌てぶりが解る気がしてね・・・。』
そんな話をしていたときに、別の衛兵が駆けつけてきた。
『弓使いサキが王女を救出し、サッズ町にて迎えが欲しいとの事です。王女は足を痛めているらしく、犯人はザクトとガイで2名とも死亡との事です。』