『幸一さん、自然について話があるんだけどいいかな?』
静香は、ソファの右側に座り、2人分のインスタントコーヒーを作りながら言った。
僕は左側に座って静香の話を聞いている。

『ん、あらたまってどうした静香?自然って色々あるけど・・・』
そう言って、僕は、コーヒーを一口飲んだ。

『2人の自然だよ。私がソファの右側に座って、インスタントコーヒーを2人分作って、幸一さんが左側に座る。この状態で2人で話をする。私が泣きそうな顔をすると、幸一さんが、ごめんな静香って言って頭を撫でてくれる。外出の時は、私が幸一さんの右腕に左腕を絡める。これが2人の自然だよ。』

静香は微笑みながら言った。

『言われてみると、それが壊れると不自然になるなぁ。』
僕は思い出すように考えながら言った。

『この間の、幸一さんの夢の話を聞いて、私、気がついたんだ。幸一さんが私を守ろうとしてることが、負担になってるって事。それのせいで2人で悪夢を見るのかな?って。』

静香は真剣な表情で言った。

『僕は静香を守ることが幸せだよ。静香が幸せになる為ならなんでもする。』
僕がそう言うと、静香が頬を赤くしながら言った。

『幸一さんにそう言って貰えると嬉しいけど、それが悪夢になっちゃうんだよ。私が幸せで居る為には、幸一さんが居ないと駄目なの。何でもしちゃうと、幸せで居られなくなるんだよ。それが前に見た私の悪夢。この2人の悪夢って危険を知らせてくれたと思うんだ。それで、提案があるんだけど・・・。』

静香の考えが解った気がした。
『静香を守るんじゃなく、2人の自然を守るって事か、なるほど、それで自然の話なのか。』

僕が言うと、静香は驚いている。
『幸一さん、何で解ったの?まだ全然話の途中だよ~。』

『よし、解った、これからは2人の自然を守ろう。』
僕がそう言って話を終わらせようとしたら、静香は、ふてくされた顔をした。

『幸一さん、酷いよ。全然途中なのに・・・。』
静香は泣きそうな顔をする。

そこで、僕は、『ごめんな静香』と言って、静香の頭を撫でてやった。
これで、2人で悪夢を見ることも無くなるだろう。

ひとまずコレでnaturalと悪夢unnaturalシリーズは一時完結します。
もしかしたら、続くかもだけど(;゜∀゜)・∵∴ガハッ!


壁|ー゜)コッソリ 後書きみたいなの。

自然と環境管理をテーマに、ラブコメチックに2人の自然と環境管理をかけてみました。

naturalと悪夢unnaturalシリーズは、こういう出来事があった日に、こういう夢を見た。と言った感じのお話になってます。他にも、自然にしろ、恋愛にしろ、さまざまな皮肉が込められてたりする作品かもしれません。(;゜∀゜)・∵∴ガハッ!

個人的には、超お気に入りなシリーズです。(・∀・)ニヤリ