①のつづきです。( ̄▽ ̄;)
そして、描写派メンバーが、それらしい会話をしながら戻ってきた。
『・・・・・・血の喝采。あれの面白いポイントって何処?』
『眼球に針を刺すシーン、あれは刺される立場でアップにするからこそ
リアルな恐怖心をあおるんだ。』
『確かにあのシーンは心に残る。あの監督の映画は俺は好きだな。』
・・・。
『なるほど。ストーリー派と描写派。まさしくだね。私もあちらのグループの会話はきつすぎる。』気落ちした様子でコチラに軽く微笑みながらルシフェルさんはつぶやいた。
ルシフェルさんだけが、少し早く戻ってきた理由がわかった気がした。
『みんな聞いてくれ、まず状況を整理しよう。』
ルシフェルさんが、全員に聞こえるように言った。
『メンバー全員が昼1時頃、現場に到着。車に酔った博之君は部屋でダウンし、拓也君が付き添う。その間、死津華、幸一君、私の3人で私が周りを案内しつつ話をしていた。
2時頃に、玄関先で別行動で3人で散歩していたそちらの3人とも、ちょうど鉢合わせて合流し、全員で帰宅して、3人の部屋に戻ってみたら、このような状態だったわけだ。
幸一君の立場だと、考えられるのはネクロン、14日は土曜日、チャッキー、外部の犯行。私と死津華から見ると、幸一君も怪しい。ネクロンたち3人から見ると、私と死津華と幸一君、外部の人間の犯行って訳だ。
とりあえず、映画の興味分野も、ちょうどこの3人だと話も合うらしいし、
ストーリー派と描写派って事で3:3に分かれて行動するのが良さそうなのだけど
いかがなものだろう?』
と、まとめ役のルシフェルさんの鶴の一声により、今後の方針は反対意見もなく、
あっという間に決まった。
サイトでの仲良しグループが集まった形になったので、幸一としてもまったく問題が無かった。拓也が生きてたら、別々のグループになってたことだろう。
犯行現場を残す為、幸一はルシフェルさんの部屋へ移動する事になった。
因みに他は、ネクロンさんとチャッキーさんが同室で、他は一人部屋だ。
本来、【亜里沙】と言う女性も来るはずだったのだが、ドタキャンしたせいで、死津華さん一人だけ女性参加になってしまった。流石に,この状況下で女性一人で,男5人じゃ不安だろう。
防犯ブザーを持参してきてるらしいので、何かあったら、
僕とルシフェルさんが真っ先に駆けつけると約束した。
部屋に入るなり、ルシフェルさんが真顔で言った。
『幸一君、死津華の事どう思う?』
『えっ・・・。えっと・・・あの・・・。』
いきなり質問され、なんと答ええて良いのか解らなくて固まってしまった。
『ははは、その顔が答えって訳だね。ストーリー派の僕でもわかる、リアル描写だね。
いや、からかったみたいで申し訳ない。私たち5人は何度かオフ会に顔を出してるわけなんだけど、幸一君は初めてだよね。以前、死津華が、ど~~しても、幸一君に会いたいって言ってたから、幸一君は死津華にリアルで会って、どう思ったか興味があってね。
彼女、もうオフ会はでないって言ってたのに、君の参加が決まった後に、
参加してるのはなんでかな~?あはは。』
僕の顔が見る見る赤くなっていった事だろう。笑いながらルシフェルさんが話し続ける。
『実は、死津華と仲がよくって、今回ドタキャンした亜里沙って知ってるよね?
彼女と私は、リアルで付き合ってるんだよね。オフ会で意気投合して、
それで周りにも気が回るようになったのかな?。
サイトで死津華と一番話しがはずんでる幸一君には、
前から凄く興味があったんだよ。』
死津華さんが僕に気がある・・・?。僕の思考は麻痺してしまった。
『と、情報提供したところで、次に2人が顔を合わせるところが是非見たいなぁ。
あはは・・。』
ルシフェルさん・・タチ悪いです。と思いながらも、自分が今どんな顔をしてるのか、気になってしまう。
『えっ、えっと、ルシフェルさんってドラキュラ好きなんですよね?』
思いっきり、動揺してなんとか口にした台詞がこれだ。
話を変えて欲しいのを悟ってか、ルシフェルさんが話しにのってくれた。
『ドラキュラ、最高傑作だね。400年の時をさまよって永遠の愛を求め続ける男。
最愛の妻を失い神への復讐を誓うドラキュラ伯爵。
ブラム・ストーカーの原作も好きだけど、コッ○ラ監督の再現方法も好きだな。
ただ、人々を襲うだけのモンスターではなく、
愛の行方はどうなるのか?って所に焦点を当てたストーリーがいいね。
フランケンシュタインもコッ○ラ監督のやつが一番いいね。
役者の哀愁漂う演技も最高だし、正に名作だね。
モンスター物でも、ただ人を襲うだけのやつとは一味もふた味も違う。』
『やっぱり、ストーリーありきな訳ですね。
どれだけリアルに作られてるモンスターでも、そこにそのモンスターの生き様の悲しさ、等の共感できるストーリーが無いと面白さ半減ですね。』
『さすが、幸一君。よく分かってるね。その点、最近のモンスターには愛着の持てるやつが・・・
コン・コン
ルシフェルさんの話をさえぎるように、部屋のドアが2回ノックされた。
『幸一さん、ルシフェルさん、いらっしゃいますか?』
その声を聞いて、僕の顔はまた赤くなってしまった事だろう・・・。
『失礼しますね。』そういって死津華さんが入ってきた。
『噂をすれば・・・ってやつだね。あはは、
果たしてこの愛の行方はどうなるのかってトコだ。』ルシフェルさんは可笑しくてたまらないように、
『ククッ』っと笑いをこらえながらこちらを見てる。
『いゃ、あ・あの、ドラキュラの愛を求めるストーリーが感動するよねって話をしてたんだけど・・・死津華さんは、ドラキュラって好きかな~?って話を・・・』
幸一は言い訳するように、死津華に話しかけた。
凄く心臓が脈打ってるのが自分でよく解る・・・。
『あはははは・・・』 ルシフェルさんは爆笑してる。
『ドラキュラ・・・好きですよ。私が好きな日本の古典ホラーとも共感できる部分が多いですよね。気持ち悪さとかじゃなく、静寂の中の恐怖っていうのかな?日本の古典ホラーで言う【呪い】に当たるようなところもあるし、私も名作だと思います。』
そう言いながら、ルシフェルの方をいぶかしげに見ている。
『いやぁ、幸一君と死津華のコンビはいいなぁ。安心して話を聞いてられる。』
笑うのに満足したのか、そんな事をルシフェルさんが言う。
貴方の話は安心して聞いてられません。と、言いたくてたまらない気分だ。
『幸一さんに変な事言ったでしょ。』
死津華さんが頬を赤らめながら、ルシフェルさんを睨んでる。
その死津華さんの表情に見入ってしまい、それに気がついてコチラを見た死津華さんと目が合い、2人して真っ赤になってしまった。
それを見て、また、ルシフェルさんが『あはははは』と、大笑いした。
『というわけで、このサイトでまた、新たなカップルが誕生したわけだけど・・・
3人揃った事だし、まじめな話に戻そう。』
幸一と死津華に、肯定も否定もさせる余裕を与えずに、ルシフェルは話し続ける。
『私は、外部の犯行だと思う。この別荘で事件に巻き込まれるのが困るとネクロンが言っていたね。あれって、この別荘を無断借用してるとか、ここにいる全員が巻き込まれる公に出来ない何らかの理由があると思うんだ。それとも、ネクロンが別の事件を起こして行方をくらませてる最中とかね・・・。
それだと、そちらの事件の共犯者にされてしまう恐れもある。
ネクロンは一部の人にしか言ってないみたいだけど、【エピキュリアン】は
今回のオフ会が終わったらサイト閉鎖するんだ。』
『えっ、エピキュリアン無くなるんですか?!』
『エピキュリアン無くなるの?!』
幸一と死津華は、驚きを隠せないと言った様子だ。
『そう、とりあえず、それだけは確実なので、2人はサイト以外の連絡取れる方法を用意しとかないとね。サイトだけの繋がりじゃ、サイト閉鎖したら、400年の時を彷徨っても、再びめぐり合えないかもしれないからね。』 ルシフェルさんが真顔で言った。
③へ続く。
そして、描写派メンバーが、それらしい会話をしながら戻ってきた。
『・・・・・・血の喝采。あれの面白いポイントって何処?』
『眼球に針を刺すシーン、あれは刺される立場でアップにするからこそ
リアルな恐怖心をあおるんだ。』
『確かにあのシーンは心に残る。あの監督の映画は俺は好きだな。』
・・・。
『なるほど。ストーリー派と描写派。まさしくだね。私もあちらのグループの会話はきつすぎる。』気落ちした様子でコチラに軽く微笑みながらルシフェルさんはつぶやいた。
ルシフェルさんだけが、少し早く戻ってきた理由がわかった気がした。
『みんな聞いてくれ、まず状況を整理しよう。』
ルシフェルさんが、全員に聞こえるように言った。
『メンバー全員が昼1時頃、現場に到着。車に酔った博之君は部屋でダウンし、拓也君が付き添う。その間、死津華、幸一君、私の3人で私が周りを案内しつつ話をしていた。
2時頃に、玄関先で別行動で3人で散歩していたそちらの3人とも、ちょうど鉢合わせて合流し、全員で帰宅して、3人の部屋に戻ってみたら、このような状態だったわけだ。
幸一君の立場だと、考えられるのはネクロン、14日は土曜日、チャッキー、外部の犯行。私と死津華から見ると、幸一君も怪しい。ネクロンたち3人から見ると、私と死津華と幸一君、外部の人間の犯行って訳だ。
とりあえず、映画の興味分野も、ちょうどこの3人だと話も合うらしいし、
ストーリー派と描写派って事で3:3に分かれて行動するのが良さそうなのだけど
いかがなものだろう?』
と、まとめ役のルシフェルさんの鶴の一声により、今後の方針は反対意見もなく、
あっという間に決まった。
サイトでの仲良しグループが集まった形になったので、幸一としてもまったく問題が無かった。拓也が生きてたら、別々のグループになってたことだろう。
犯行現場を残す為、幸一はルシフェルさんの部屋へ移動する事になった。
因みに他は、ネクロンさんとチャッキーさんが同室で、他は一人部屋だ。
本来、【亜里沙】と言う女性も来るはずだったのだが、ドタキャンしたせいで、死津華さん一人だけ女性参加になってしまった。流石に,この状況下で女性一人で,男5人じゃ不安だろう。
防犯ブザーを持参してきてるらしいので、何かあったら、
僕とルシフェルさんが真っ先に駆けつけると約束した。
部屋に入るなり、ルシフェルさんが真顔で言った。
『幸一君、死津華の事どう思う?』
『えっ・・・。えっと・・・あの・・・。』
いきなり質問され、なんと答ええて良いのか解らなくて固まってしまった。
『ははは、その顔が答えって訳だね。ストーリー派の僕でもわかる、リアル描写だね。
いや、からかったみたいで申し訳ない。私たち5人は何度かオフ会に顔を出してるわけなんだけど、幸一君は初めてだよね。以前、死津華が、ど~~しても、幸一君に会いたいって言ってたから、幸一君は死津華にリアルで会って、どう思ったか興味があってね。
彼女、もうオフ会はでないって言ってたのに、君の参加が決まった後に、
参加してるのはなんでかな~?あはは。』
僕の顔が見る見る赤くなっていった事だろう。笑いながらルシフェルさんが話し続ける。
『実は、死津華と仲がよくって、今回ドタキャンした亜里沙って知ってるよね?
彼女と私は、リアルで付き合ってるんだよね。オフ会で意気投合して、
それで周りにも気が回るようになったのかな?。
サイトで死津華と一番話しがはずんでる幸一君には、
前から凄く興味があったんだよ。』
死津華さんが僕に気がある・・・?。僕の思考は麻痺してしまった。
『と、情報提供したところで、次に2人が顔を合わせるところが是非見たいなぁ。
あはは・・。』
ルシフェルさん・・タチ悪いです。と思いながらも、自分が今どんな顔をしてるのか、気になってしまう。
『えっ、えっと、ルシフェルさんってドラキュラ好きなんですよね?』
思いっきり、動揺してなんとか口にした台詞がこれだ。
話を変えて欲しいのを悟ってか、ルシフェルさんが話しにのってくれた。
『ドラキュラ、最高傑作だね。400年の時をさまよって永遠の愛を求め続ける男。
最愛の妻を失い神への復讐を誓うドラキュラ伯爵。
ブラム・ストーカーの原作も好きだけど、コッ○ラ監督の再現方法も好きだな。
ただ、人々を襲うだけのモンスターではなく、
愛の行方はどうなるのか?って所に焦点を当てたストーリーがいいね。
フランケンシュタインもコッ○ラ監督のやつが一番いいね。
役者の哀愁漂う演技も最高だし、正に名作だね。
モンスター物でも、ただ人を襲うだけのやつとは一味もふた味も違う。』
『やっぱり、ストーリーありきな訳ですね。
どれだけリアルに作られてるモンスターでも、そこにそのモンスターの生き様の悲しさ、等の共感できるストーリーが無いと面白さ半減ですね。』
『さすが、幸一君。よく分かってるね。その点、最近のモンスターには愛着の持てるやつが・・・
コン・コン
ルシフェルさんの話をさえぎるように、部屋のドアが2回ノックされた。
『幸一さん、ルシフェルさん、いらっしゃいますか?』
その声を聞いて、僕の顔はまた赤くなってしまった事だろう・・・。
『失礼しますね。』そういって死津華さんが入ってきた。
『噂をすれば・・・ってやつだね。あはは、
果たしてこの愛の行方はどうなるのかってトコだ。』ルシフェルさんは可笑しくてたまらないように、
『ククッ』っと笑いをこらえながらこちらを見てる。
『いゃ、あ・あの、ドラキュラの愛を求めるストーリーが感動するよねって話をしてたんだけど・・・死津華さんは、ドラキュラって好きかな~?って話を・・・』
幸一は言い訳するように、死津華に話しかけた。
凄く心臓が脈打ってるのが自分でよく解る・・・。
『あはははは・・・』 ルシフェルさんは爆笑してる。
『ドラキュラ・・・好きですよ。私が好きな日本の古典ホラーとも共感できる部分が多いですよね。気持ち悪さとかじゃなく、静寂の中の恐怖っていうのかな?日本の古典ホラーで言う【呪い】に当たるようなところもあるし、私も名作だと思います。』
そう言いながら、ルシフェルの方をいぶかしげに見ている。
『いやぁ、幸一君と死津華のコンビはいいなぁ。安心して話を聞いてられる。』
笑うのに満足したのか、そんな事をルシフェルさんが言う。
貴方の話は安心して聞いてられません。と、言いたくてたまらない気分だ。
『幸一さんに変な事言ったでしょ。』
死津華さんが頬を赤らめながら、ルシフェルさんを睨んでる。
その死津華さんの表情に見入ってしまい、それに気がついてコチラを見た死津華さんと目が合い、2人して真っ赤になってしまった。
それを見て、また、ルシフェルさんが『あはははは』と、大笑いした。
『というわけで、このサイトでまた、新たなカップルが誕生したわけだけど・・・
3人揃った事だし、まじめな話に戻そう。』
幸一と死津華に、肯定も否定もさせる余裕を与えずに、ルシフェルは話し続ける。
『私は、外部の犯行だと思う。この別荘で事件に巻き込まれるのが困るとネクロンが言っていたね。あれって、この別荘を無断借用してるとか、ここにいる全員が巻き込まれる公に出来ない何らかの理由があると思うんだ。それとも、ネクロンが別の事件を起こして行方をくらませてる最中とかね・・・。
それだと、そちらの事件の共犯者にされてしまう恐れもある。
ネクロンは一部の人にしか言ってないみたいだけど、【エピキュリアン】は
今回のオフ会が終わったらサイト閉鎖するんだ。』
『えっ、エピキュリアン無くなるんですか?!』
『エピキュリアン無くなるの?!』
幸一と死津華は、驚きを隠せないと言った様子だ。
『そう、とりあえず、それだけは確実なので、2人はサイト以外の連絡取れる方法を用意しとかないとね。サイトだけの繋がりじゃ、サイト閉鎖したら、400年の時を彷徨っても、再びめぐり合えないかもしれないからね。』 ルシフェルさんが真顔で言った。
③へ続く。