赤いキャンディの外伝みたいなものです。( ̄▽ ̄;)今回はサキね。
ここまでで2日だったりします。
と言う訳で、2日間で適当な話を作れと僕が言われた際の限界はここまでですねw

登場人物
主人公 サキ
レクト 連射式クロスボウ使ってる人。
エトおじさん 連射は邪道と思ってる地元民。

弓を極める…。俺は弓は既に自信がある。
足りないのは、実践経験くらいだ。それと、上質な弓。
実践を積みながら、装備を手に入れるなら、サッズの町周辺が理想だな。
あそこは弓を使った狩りが盛んに行われてる。

よし、サッズに行こう!

アッシュ、リリー。俺は一人でサッズ方面に行く事にするよ。
力をつける為には、3人で居るよりも一人で何処までやれるか
頑張らないと駄目だと思うんだ。

リックも、俺達から離れて1人で頑張っているんだ。
2年間、この2年間は俺達4人全員が1人でやれるだけやってみるっていうのが
いいと思うんだけど、どうだろう?

あぁ、俺もそれがいいと思う。リックだけ1人じゃ可哀想だ。
まぁ、何か問題が発生した際は当然協力はするけどな。
俺は山にこもろうと思ってるよ。

えっ!私は・・・リックも居なくて、アッシュもサキもいないなんて・・・
さみしいけど、リックの為なら頑張れるよ。私にしか出来ない事を探してみるよ。

おぉ、泣き虫リリーも強くなったな。ちょっと心配だけど、無理はするなよ。
それじゃあ2人とも、2年間お別れだ!再会を楽しみにしてるよ!

サッズの町。ここは旅人が多い。やはりサキと同じように弓を持った人が多い。
北の平原は絶好の狩場だ。
狩りの獲物や弓矢などが主に売られている。
ここで暮らせば、間違いなく弓の腕前も上がるだろう。

サキはひとまず、今まで使っていた弓矢で獲物を狩ってそれを売り、
そのお金でより上質な弓を買おうと決めていた。宿代も手に入れないとな・・・。

サキは初日からかなりの大物をしとめて、注目を集めていた。
初めは宿屋で生活をしていたが、すぐに町外れに自分の小屋を手に入れていた。

そして、町で最高級の弓矢を手に入れた頃には、サッズ町の弓使いサキの名は、
かなり知れ渡っていた。

夕方、狩りの帰り道・・・町の入り口でエトおじさんが話しかけてきた。
おぉ、サキか、またずいぶんでかいのを仕留めてきたな。
相変わらず、凄い腕前だな。

いやいや、エトおじさん、まだまだですよ。俺の狙いはアイツだからね…。

いくらサキでもアイツは無理じゃないか?今までどんな凄腕の弓使いでも
かすった奴さえ居ないんだ。

その凄腕でも当てれない奴を射抜いてこそ、真の凄腕だと俺は思うんだ。

その向上心は見習わないとなぁ~。ワシはそれで十分だよ。と
サキがとってきた獲物をさしながら言った。

エトおじさんは、弓を変えたほうがいい。その弓は寿命だよ。
俺でもその弓じゃ的を外すよ。

おぉ、そうか、わしの腕じゃなく弓が原因で矢が的を避けやがるのか!
弓使いのサキの助言じゃ間違いない。買い換える事にするよ。
おっと、前からやな奴が来た。退散させてもらうよ。

あぁ、エトおじさんまた。

これはこれは、サキじゃないか。ん~、相変わらず調子よさそうだな。

レクトもずいぶん狩ってきたみたいだね。

あぁ、アイツを狙ってたんだが、どうしても動きが読めん。
俺の自慢の連射式クロスボウで、何発撃ってもかすりもしねぇ
矢がなくなりそうになって、仕方なく周りの雑魚に狙いを変えて
正に質より量って訳だ。

レクト…アイツは直線じゃ仕留められませんよ。

おっ、さすがはサキだ、既に考えがあるみたいだな。
俺は弓に頼った連射式クロスボウを使ってるから、サキみたいな
技を極めるタイプには嫌われるんだが、サキだけは差別しないよな。

人には自分のやり方があるからね。
効率で言えば連射式クロスボウは最強ですよ。
名を取るか?身を取るか?だよね。
それに連射式クロスボウだって必ず当たるわけじゃない。
俺は、レクトは凄いと思ってますよ。

サキは名を取る為に弓を使ってるのか?

えぇ、アイツを仕留めて、そして城の大会で実力を見せる為にね。

かぁ~、城の大会か。そりゃあ俺には縁がないわ、
しかし、弓で仕留められるかね。アイツを・・・

えぇ、我に秘策ありって感じですよ。この矢を見てくださいよレクト。
そう言って、サキはレクトに1本の矢を渡した。

僕の秘密兵器ですよ。

おい、おい、コレ!まっすぐ飛ぶのかこんな矢で!
レクトは渡された矢を見て驚きを隠せなかった。

真っ直ぐ?飛びませんよ。あははは
まぁ、見ててくださいよ。次にであったときがアイツの最後ですよ。

そして翌日・・・。

町中が大騒ぎになった。

サッズ平原の幻の鳥を弓使いサキが仕留めた。

おぉ、サキやったじゃないか!先を越されて悔しいが
お前ならいつか仕留めると思っていたよ。

ありがとう。レクト。これでメルヴィル様に会う口実が出来る。

メルヴィル様に会う?お前、その為に名声を得ようとしてたのか?

あぁ、それが全てだよ。俺の親友リックを救うため。
メルヴィル様に会わなきゃいけないが俺には手段が無い
弓で名声を得ればチャンスが来るかもしれない。
それが今、サッズ町に居る理由なんだ。

そんな理由があったのか。まぁ、今日は祝いだ!俺がおごるぜ!
その話も詳しく聞かせてくれよ。

そして町をあげての宴になった。

サキはレクトにリックの話をした。
この話は、事が大きいから他ではしないで欲しいと付け加えて・・・。

・・・。

そんな理由があったのか。確かにこの話はヤバイ・・・な。
言いながら、何故かレクトは顔色が真っ青になっていた。

あぁ、でもレクトなら信頼できると思ったんだ。貴族嫌ってるだろう

何でわかる?俺は特にアルフォンスの野郎は大嫌いだよ。

名声はいらないって言ってたじゃないか。俺も仲間の件がなければ
名声なんていらないよ。だからレクトとは合うんじゃないかな?はは

俺は、サキには運命を感じたよ。
レクトは真剣な顔つきになった。

サキにはこの話をしないと俺の思いは伝わらないだろう。
ずっと俺の心に秘めていた憎しみの話だが聞いてくれ、サキ。

サキが黙ってうなずくと、レクトは語りだした。

俺には2つ年下の妹が居たんだ。カレンって名前だ。
駄目だっ!情景を思い出しちまう!
あの野郎の・・・ラルフのせいで・・・カレンは・・・
それだけ言うとレクトは口を閉ざしてしまった。

しばらく沈黙が続き、レクトが続きを話し出した。

すまないサキ…。怒りで口に出せないけど察してくれ、
俺には妹が・・・居たんだ…。そう言ってレクトは涙を流した…。

あいつが名誉の戦死なんてするわけが無いと思っていたんだ!
そんな・・・そんな理由があるから、サキ!お前らは俺の恩人だよ。

サキは何も言えずに驚いてレクトを見ていた。

そして、ガイとザクト。あいつらも駄目だ!あの兄にしてこの弟って感じだよ。
わがまま放題に育ってやりたい放題だ。兄ラルフに懐いてやがったから
お前の親友が心配だよ。

サキ!もし俺の力が必要だったら何時でも声をかけてくれ。
お前らになら力を貸すぞ!そしてリックを助けたら是非俺に合わせてくれ
礼がしたい。

レクト・・・お前も・・・いや解ったよレクト。困った時は頼らせてもらうよ。
そしてリックを助けたら必ず会いに来るよ。

あぁ、約束だぞサキ!