監視カメラ202台の設置が決まったそうです。
16駅ある駅舎すべてにHD画質のIPカメラを付けるようです。

ソニービジネスソリューション株式会社 プレスリリース
http://www.sonybsc.com/sbsc/press/2014/20140421.html
駅舎に設置した各IPカメラをインターネット回線につなぎ、
管理棟で情報を一元管理する、というシステムです。
今回のこのシステムの詳しい仕様はわかりませんが、こういった
IPカメラを使用した遠隔監視のシステムには大まかに2とおりの
録画方法があります。
ひとつは、現地にはIPカメラだけを設置して、映像を管理棟の
サーバーに集約し録画もそこで行う方法(①)。
もうひとつは、現地にIPカメラだけでなくレコーダーも設置し、
録画は現地で行う方法(②)です。
どちらにもいい面、悪い面がありますが、簡単にいうと
①の方法ではいちいち各拠点にレコーダーを設置しなくていいので、
その分のコストが削減できる。IPカメラ用のレコーダーは
比較的高価ですから、拠点が増えれば増えるほどこの
コスト幅は大きくなります。
しかしながら、①の方法の場合、インターネット回線になんらかの
トラブルが起こった場合に録画もストップしてしまうという
リスクがあります。
②の方法では、各拠点で録画をしていますので、万が一回線に問題が
起きた場合でも、録画は止まりません。回線が復旧してから、
現地のレコーダーにアクセスして映像を拾うことができます。
どっちの方がいい、ということではないと思いますが、
うちの場合は上記のメリット・デメリットを案内した上で、
②の方法をおすすめしています。
そもそも防犯カメラ・監視カメラは万が一のときのためのシステムです。
一時的とはいえ、録画がストップするリスクというのは一番に
取り除かないといけないと思うわけです。
防犯カメラを設置した場所で犯罪等が起こって、いざ映像を
確認しようとしたら録画されていなかった、なんてざらに聞きます。
メンテナンスや運用の不備でそうなってしまうのは論外ですが、
システム的にそういったリスクをはらんでいる②の方法は、個人的にも
不安なので、おすすめしていないのです。
もちろん、録画の重要度や、そもそもモニタリングだけが目的の
システムであれば、また話は別ですが。
防犯カメラの業界では今年、ついにHDカメラの出荷台数が
アナログカメラのそれを上回ると予想されていますが、当社でも
受注する案件の約5割がIPカメラ等のHDシステムになってきています。
監視範囲がせまいとか、そこまで鮮明に映す必要がない案件で
無駄に高画質なカメラを付ける必要はないと思いますが、
HDカメラを設置すると、やっぱり「綺麗だなぁ!」思います。
ここまで綺麗に撮れると、防犯、監視用途だけでなく、
ストリーミングカメラとしてもバンバン利用されるし・・・・・・
と、また話が脱線するといけないので、今回はこのへんで。