『藤田田』
・私はいつも数字を挙げて目標を掲げます。
(藤田氏は会計の数字だけでなく、秒数や、距離、人口統計、その他の数字データを企業計画の土台として活用していた。そのため、会社が急成長してもすぐに失速するという事態に
は陥らなかった。)
・ユダヤ商法に商品は2つしかない。それは『女』と『口』である。
(女の商品=女性と女性に貢物をする男性相手の商売。高利益かつ需要が減りにくい商売。見栄というファクターが入ってくるので付加価値を付ければ高い値段をつけることができる。
口の商品=食べ物。生きる上で絶対必要な物であり、付加価値を付ければ贅沢品でもあるもの。元手もあまりかからない商売)
・私達のビジネスは、人間の味覚という実に微妙なものを相手にしている。それは気候や風土、民族の多様性を越え、いつ、どこで、誰がやっても、同じ笑顔で、同質の味を提供出来る。
私達はマクドナルドのハンバーガーという普遍性を備えた「文明」を売っているといってもいい。
・身を粉にするな、頭を粉にせよ。最悪の後には必ず最善がある。
いかなる苦境にも屈しない強さを身につけていれば、自ずと道は開ける。
・努力×時間の法則。一日24時間。
成功は、いかなる人にも平等に与えられた、この24時間にどれだけ努力するかにかかっている。
人生に満塁ホームランはない。ゴロやバントを狙え。人間の頭の中身など元々大差などない。
最後はいつも本人の「努力×時間」
・ファーストフード発展の歴史を見ると、インフレーションに極めて強い抵抗力があることが分かる。すなわち、膨大な成長率がインフレーション率を超えているのである。
それだけに、可能な限り価格を抑え、年々増加する消費者に報いねばならぬ。インフレーションへの挑戦である。
・米国経済圏内にある日本丸の舵取りは、極めて難しいといえます。
しかし、こうした時代だからこそ、明日の情勢を先見する力が必要です。急激な情勢の変化に応じて、敏速果敢な手段を講ずることが要求されます。
従来のような1年毎のマーケティングプランでは状況に対応出来ません。
・凡眼には見えず、心眼を開け。好機は常に眼前にあり。
(藤田田の座右の銘。会社の便箋に印字し毎日ことあるごとに眺めた。彼自身の言葉。)
・怪しげなものが売れる。ダイヤモンドがなぜ売れるかというと、ダイヤモンドのもつ怪しい光が女心を微妙にくすぐるからに他ならない。
ダイヤモンドに限らず、怪しげなものは商品になる。『怪しげなもの』これを売りさばくことだ。
・必ずメモを取れ。
(藤田氏は自他共に認めるメモ魔だった。自分の知らない事を人に聞いたら必ずメモ。相手をより喋らせるために知っている事もメモしていた。)