『松下幸之助』
・無理に売るな。客の好むものも売るな。客の為になるものを売れ。
・まず熱意を人並以上に持ち続けられるかどうかが、経営者としての必須条件だ。
これに知識をかけ算し、経験を足し算せねば真の知恵は湧いてこない。
・松下は人をつくる会社です。あわせて家電も作っています。
・経営とは、総合的な生きた芸術である
白紙の上に平面的に価値を創造するだけでない。立体というか四方八方に広がる芸術である。となれば、経営者はまさに総合芸術家。
したがって単なる金儲け、単なる虚栄の為の経営であってはならない。
人生とは何か、人間とは何かという哲学がなければならない。
そうでなければ名画を描くことは出来るものではない。
・経営者の立場に立つ人は、先憂後楽という考え方をもっていないといけないと思う。
およそ経営者たる者は、人と共に憂い、人と共に楽しむということではいけない。
人よりも先に憂い、人よりも後に楽しむという志がなければならない。
・仮にある国が一番いい政治をやっているのであれば、代わってその国に政治をやってもらう。そして、税金の一部をロイヤリティーとして支払う。
それでも国費が三分の一になったら国民は得である。
我々経営者はそれをやっている。
・二階に登りたい、何とかして登りたい、二階に登ることが唯一の目的だ、と熱意のある人は梯子を考える。
・青春とは心の若さである。
信念と希望に溢れ、勇気に満ちて、日に新たな活動を続ける限り、青春は永遠にその人のものである。
・産業人の使命は、水道の水の如く物資を無尽蔵たらしめ、無代に等しい価値で提供することである。
それによって人生に幸福をもたらし、この世に楽土を建設する。
・行き詰るのは行き詰るようなものの見方をしているからだ。
行き詰らないような見方をすれば行き詰らないのだ。
・私は努めて社員の長所を見て短所を見ないように考えている。
あまり長所を長所をと思うため、失敗する場合もなきにしもあらずだが、私はこれでよいと考えている。
もし、私が短所を見るほうであったら、失敗への心労から、事業経営の勇気も低調になって、会社の発展は望めなかっただろう。