ベルンです。


先日、ショッキングなニュースが入ってきました。




Free&Easyが休刊。

突然のお話に、驚きを隠し切れないです。

当雑誌に影響を受け、自らの装いに何らかの変化が起きた人は数多くいらっしゃるでしょう。

斯くいうわたしもその一人です。


専門学校時代、モードブームの真っ只中、ラグビーで鍛え上げられたわたしの下半身はスキニーパンツなんか履けるはずもなく、行き場を失っていたファッションの情熱の矛先を与えてくれたのが、当時アメカジブームを牽引していたF&Eでした。

当時のF&Eの影響力はすさまじく、巷に「ラギッド」という新たなジャンルを落とし込んだのもこの雑誌です。

カリスマ編集長、小野里氏の時代を読む嗅覚は秀逸で、アメカジが落ち目になりそうなとき、当時まだまったく見向きもされていなかったブリティッシュトラッドに大きく舵をきりました。

その決断は的中し、その数年後、時代はブリティッシュトラッドへと移行していきます。

そのとき、わたしもご縁があり、2014年の3月号、F&Eの"Dad's Style"に特集を組ませていただくことになりました。




こちらが当時の記事
(ご覧になりたい方はお店に置いてありますので、いつでもお声かけください)

まさかわたしが10代の頃に多大な影響を受けた雑誌に、特集をしていただけるとは夢にも思いませんでした。

これを機に新たな方との関りも増えました。




F&Eが休刊になり、間違いなくファッション業界は大きな痛手を負うことになり、そして一つの時代が終わったと言っても過言ではないと思います。

ここまで俗にまみれてしまった現代の雑誌媒体で、一貫したポリシーを持ち、常に先頭に立って流行を作り続けてきた雑誌は他に知りません。
おそらく現存する雑誌では存在しないでしょう。

あそこまで内容の濃い素晴らしい本を、たった数名の編集部のみで毎月つくりあげていたのです。
わたしも取材を受けていたので少し把握はしていましたが、彼らのパワーにただただ敬服するばかりでした。


わたしはF&Eが大好きであり、そして外苑前に構えていたラギッドミュージアム(以下RM)の店員さんたちも大好きでした。

RMが無くなり、"男"が集う場所がまた一つ無くなったことが、残念で仕方ありません。

これからのメンズファッションは一体どうなってしまうのでしょうか。



今まで17年間、本当にお疲れ様でした。
生き字引のようなF&Eがなくなるのは本当に残念でなりません。

RMのスタッフの方々に、最後にあいさつに行けなかったのが心残りです。

また新たな形で、メンズファッションに鋭いメスを入れてくれる日がくることを願ってやみません。



本当に、ありがとうございました!


ベルンでした。




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