ベルンです。


日々、色々なお客様とお会いし、たくさんの方とお話ししていますが、その度に本当に様々な気付きがあります。


このたくさんの情報が蔓延り過ぎている昨今、何が正しくて何が間違っているのか、その判断が難しくなってきている。

どんな業界にも言えますが、ファッション業界だってそう。


今の時代にカッコいい!美しい!素晴らしい!

と言われているものは果たして本当にそうなのか?

と首を傾げる毎日。


それはただ流行という大きなビジネスに乗せて、便乗したい人たちがたくさんいるから、そう謳っているだけで。

それが本当にいいものなのかという判断基準を他人に委ねている「自己人生放棄人」は、ただただいいカモにされてしまう。


雑誌が売り出している物が果たして一番カッコいいのか。


レコード会社がクローズアップしているアーティストの歌が本当に素晴らしいのか。


雑誌からそのまま飛び出してきたような人を街で見かけるが、それはただの真似っこであり、その人のスタイルではない。

だから流行を追い求めたスタイルはチープに見えてしまう。


名言集から借りた言葉を、あたかも自分の言葉であるように話しても説得力がないように、

他人のスタイルや言葉を借りているだけではいつまで経っても踊らされ続けてしまうでしょう。


そもそも流行とは何のために生まれ、誰が得をして誰が食い物にされるのか。

それをしっかりと熟考すると、自分のスタイルを持つ必要性に気付くはず。

流行は無駄な買い物をさせ、浪費をさせるのが仕事。

どんどん財布からお金を抜き取り、将来的に価値のないものをクローゼットに増やしていく。


今様々な情報がノイズとなり、本当に素晴らしい物が埋もれてしまっている。


その埋もれている物を見つける判断基準は一つ、

常に自分のアンテナをクリーンな状態にすること。


邪魔なノイズや情報を取っ払い、心の奥底から感じることができるように常にしておく。

そうすると、普段感じないものを感じたり、感受性が研ぎ澄まされてくるのが分かるでしょう。


その状態を常に作ることができれば、後は無駄な知識なんか必要ない。


評論家なんかが言うことを信じてはいけない。


本当にカッコよく、本当に美しいものを、理屈抜きに良いと言える人が、一番センスがある人だと思うのです。



世の商業めいたノイズにかき乱されることなく、自らの感性を信じていきていきたい。


ベルンでした!