BERUNです。



~ 伊達男日和 ~ -Dandyizm Life-



早いもので、イギリスに来て2ヶ月が経とうとしています。



イギリスの電車は「狭い・臭い・汚い」の3冠王を受賞しているので、わたしはよほどのことがないと乗りません。


日頃は自転車で鈍っていた身体を呼び覚ましています。



持ってきた唯一のデニム「DENIME」も、足が発達しすぎてきてしまい、ピタピタのスキニーのようになってきて困っています。


ここで余談ですが、「DENIME」のデニムの色落ちが異常に早い。


去年の12月に購入した物ですが、もうすでに「ヒゲ」、「アタリ」がはっきりと出てきています。


個人的には、もう少しゆっくりと経年変化を楽しみたかったので残念ではありました。


しかしシルエットはやはりきれいです。

DENIMEがある程度年老いたら、今度は厚めのデニムを探してみよう。

~ 伊達男日和 ~ -Dandyizm Life-





さて、ロンドンを毎日自転車で移動していると沢山の人を見ます。

やはり自然とスーツの着こなしが目に止まります。

イギリスは「Savile Row(サヴィル・ロウ)」近郊以外は、あまりスーツにこだわっている人は見かけません。

強いて言うならば、「Bank」や「Liverpool Street」駅近辺の高所得者金融マンたちでしょうか。


しかし金融マンたちの着こなしは、洗練されすぎていて面白みには欠けてしまいます。



勿論とてもかっこよく着こなしている人もいますが、


「こうしたら他と差をつけられるだろ!」

「袖口のボタンの色を変えよう!」

「スーツの裏地はド派手なペイズリーにしよう!」

など、安易な発想がどうしても先に浮かんでしまいがちです。

日本だけかと思いきや、意外や意外。
ロンドンにも悪しきチープなデザイン文化が侵食してきているようです。

ビスポークなら何でもできてしまうから恐ろしい。


こういうときに大切なのは、ただ相手の言うことを聞いて仕立てるのではなく、

「それはダサいです」

「それはあなたには似合いません」

とはっきりディスカッションできる人が、テーラーの域を超える「人」として評価される人になれるのではないでしょうか。


しっかりと自身の身の丈に合った物を提案し、その中で最大限の作品を作ることが私たちの仕事です。

~ 伊達男日和 ~ -Dandyizm Life-




そもそもBespokeの語源は「Be spoken(=話し合って作り上げるもの)」から来ています。



本来、互いに話し合うことが一番大切なのではないでしょうか。


そんな物を作れる人を目指し、そして更に磨きをかけていきます。


久しぶりに熱くなってしまいました。


明日はLondon Westminster abbeyで王子の結婚パーティがあるようです。



ベルンでした!