ベルンです。





日本には日本のよさがあり、海外には海外のよさがあります。


わたしの大好きなイギリスも、他に追随を許さない頑なな精神を持っています。



英国製の物は、シンプルで頑丈なものが多い。

本当に「ダンディー」という言葉が似合うアイテムばかりです。


今日本でもてはやされている英国メイドの物のほとんどは、100年以上歴史が続いているブランドばかり。


しかもそのどれもが、創業当時から一切作業行程が変わっていないものばかりです。


「本物」を求め続けるがゆえ、妥協出来ない部分が多々あるのでしょう。





そんな英国製でもう1つある特徴があります。


それはどのアイテムも格好いいですが、使いづらさも天下一品なのです。


シンプルかつ格好よさを追求するあまり、使い勝手のことは二の次になってしまいます。





細巻き傘で知られる英国老舗傘メーカー「FOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)」は、未だに全ての傘を職人がハンドメイドで作っているそうです。






しかし日本の雨量とイギリスの雨量は違います。


「FOX」の傘は、日本の雨量に耐えられるほどの防水加工はなされていないのです。


しかし「FOX」側の意見では、

゛そんなに強い雨が降る日は違う傘を使いなさい。
FOXは傘でありステッキでもある。
持っていることに意味があるのです゛

というそうです。









007のジェームズ・ボンドが劇中で使用しているアタッシェケースのブランドは「Swaine Adeney Brigg(スウェイン・アドニー・ブリッグ)」という英国の老舗馬具メーカーです。

このバッグ、シンプルで見た目は薄いのに、これがまたとても重いのです。



しかし職人側からすると、

゛こんな重厚な革を使った製品で重いのは当たり前。
この鞄を持つことに至福を感じてください゛



日本の製品は、デザイン性よりも機能性を追求してしまうせいで、イギリス製品のように手間隙かけて、長く愛して共に成長していける製品がとても少ないのです。


多少不便でもいいのです。

その不便さを超えたところに、愛情が芽生えると思うのです。


手間がかかればかかるほど、もっと洋服に触れる時間が増えるし、もっと密度が濃くなります。




そんな物たちに囲まれた人生を送りたいと思います。





ベルンでした!