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これから、歳をを重ねれば重ねるほど増加していくであろう医療費に、
どうやって立ち向かえばいいのでしょうか。
まず知っておいていただきたのが、健康保険をはじめとする社会保障
制度です。
病気やケガで入院するとなにかとお金がかかりますが、このとき、治療
にかかるお金は、ある程度、健康保険からカバーされます。
ほとんどの人が知っていると思いますが、病院の窓口で支払う医療費の
自己負担額は、診療費、薬代ともにかかった費用の３割に限定され、
残りは健康保険から支払われます。
この３割の自己負担額も、際限なくかかるというわけではありません。
年齢や所得によっても異なりますが、一般的に、一カ月の自己負担限度額
＝８万１００円＋（医療費－２６万７０００円） × １％
という計算式で一カ月の上限を計算して、その金額を超えた部分は、
申請すると高額医療費として払い戻されることになっています。
つまり、通常、一カ月に払う医療費は多くても９万円前後に抑えることが
できます。
あらかじめ申請手続きしておけば、いったん自分で立て替えずとも、最初
から自己負担限度額の範囲のみ窓口で支払えばOKという利用の仕方も
できます。
また、健康保険にはありがたい制度があります。
健康保険に加入している会社員の場合、もしも病気やケガによって働けずに
収入が途絶えたら、４日目から最大１年半までの間、収入の約３分の２の
傷病手当金がもらえるのです。
傷病手当金は、入院せずに自宅で療養していたとしても、病気やケガが
原因で働けない状態であればもらうことができます。
うつ病などによって会社に行くことができなくなり、傷病手当金をもらって
いるケースが一番多いようです。
ひとくちに病気といっても種類はいろいろ。
そしてそれらの病気による金銭的なダメージを医療費、収入減と幅広くカバー
してくれるのが健康保険です。
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