OL=オフィスレディ

 

ファッション業界にはこの方達の存在は非常に大きな存在である。

特に、「制服」を着て仕事をするOLは、その人たちをターゲットとする百貨店やファッションブランドに、多大な影響力を及ぼしている。

 

いた。が正しいかも。

 

これは、私の独断の見解ですが、ファッション業界が売れなくなった理由の根源の一つは、この「制服」を着ていた方達の影響が、かなり反映していると考えています。

 

私は今から8年前ぐらいにこの事に気付きました。

 

自分が独立してから会社の代表として、銀行やお役所に直接関わる事が多くなった時に、この漠然としていた考えが、かなり明確に「間違い無い」、と思う事がとても多かったから、おおよそ間違い無いと思っている。

 

しかし、この事に気付いていないアパレル企業や百貨店のバイヤー達は、未だに不景気とか商品とかブランドとか価格とかイヴェントとか、、、、何らかの言い訳を考えて、しまいには天気のせいにして売上が上がらない原因にする。

売れない事の根源を何も考えていない、調べない連中が非常に多い。

 

私は何時も売れない理由も考えるんですが、売れている理由をちゃんと考える様にしています。

人間、売れている時や調子のいい時は、何故良いのかは考えないし、今までの努力とか、自分の企画だとか、そんな単純な事で売上が上がるのであれば、誰も苦労しないと言う事を肝に命じていなければ、そんな企画や努力は、誰しもが行っていて、自分だけが特別な人間ではないと言う事を頭に入れておいて欲しい。

 

話を戻して、「制服」について

2004~6年前までは、銀行も市役所や区役所、大手の企業には、受付や電話に出る最初のOLや総務とか女性は、その役割を担っており、それらの方々をOLと称して、百貨店やブランドメーカーはこぞってその方々をターゲットにして来ました。

 

制服を着る仕事と言うのは、

 

朝出勤時は自分の服で仕事に行く。

職場に更衣室があり、そこで制服に着替える。

仕事が終わり、更衣室で制服から私服に着替える。

その私服で帰るか遊びに行く。

 

制服が無い仕事と言うのは

 

朝出勤時は自分の服で仕事に行く。

職場で着替える事も無くその服のまま仕事をする。

仕事が終わってそのまま遊びに行くか帰る。

 

2004~6年以降、銀行やお役所から制服は減少の一途を辿り、今や制服を着ているのは郵便局ぐらいで、銀行もお役所も、皆私服でお客と接客している。日本全国の市役所には、今、制服はありません。

実際、企業が制服を女性社員に支給する、あるいは、低価格で購入させるにあっても、それらは「福利厚生費」で賄っていましたが、この福利厚生費の割合は極端に伸びていて、企業からすると女性社員が増えるほど負担が大きくなると言う問題があり、これらはリーマンショック以降、極端に削減する傾向にありました。

 

まず、制服がなくなれば、女子更衣室も無くなり、そこが会議室や喫煙室、休憩室に代わります。

企業も制服支給をしなくした方が良く、企業の負担が減り、経費削減するのにはうってつけのポジションに制服はありました。

 

OLの方なら理解出来ると思うんですが、自分の服で仕事をするのにそんなに高い洋服を着て仕事なんて出来ませんよね?

制服があったから、自分の好きな服を着て、好きな服で遊びに行けるんですけれども、例えば銀行のOLさんはどうでしょう?

 

好きなブランドから、ヒョウ柄やピンクの服がトレンドだからって言って発売されても、それを買って仕事に行けますか?

私はヒョウ柄を着た銀行窓口の女性を見た事がありませんし、もちろん、どピンクのカーディガンを羽織っている女性も見た事がありません。

その前に、そんな服でお客の前に出るかと、まず職場のお局さんにお説教されるのが関の山ですよね。

実際、私自身、東京都の銀行窓口に行って、手続きの間が開いた時銀行の女性この内容を聞いたら、実際本音で答えてくれました。

また、区役所や法務局でも聞きましたが、誰もが当たり前の様に同じ本音で答えた内容は、

 

「お客様に失礼のない様に」

 

正直私はこれを聞いて愕然としました。

 

自分が考えていた、ファション業界の売れない理由がこんな近くに、しかも非常に単純な事だったんだと。。。

 

でも、バッグや靴は自由度が高いので、服が売れない時期に雑貨が盛り上がった理由はこれです。

ちょっとでもおしゃれしたいけれども、変えられるは雑貨だけなんですよ。

 

皆さん銀行行って、銀行員の「靴」見た事ありますか?

 

私が行った三菱東京UFJの麻布支店では、ほぼ90%皆同じサンダル履いてました。

どこかの業者が入ってるんだと思うんですが、ナースサンダルの黒バージョンです。

 

それ、銀行の女性に聞いたら、特に決まりは無いけれど、皆同じにするんだそうです。

理由を聞くと、「お客様に失礼のない様に」だって。

 

日本全国、制服はどんどん減っています。

 

でも、ファッション業界で言われる上顧客の中には必ず、「看護婦」さんが多いです。

 

働いている時間や労働環境もありますが、一般のOLに比べ高収入の方が多いのですが、そう

 

制服組です。

 

先日、大手メガバンクの店舗閉鎖に伴い、人員を削減すると言う記事を読みました。

ATMやネットバンキングによって、銀行窓口に人を置く理由が無くなったからです。

 

だから、OLさんてもっと減る時代になって、今よりももっとOL減少が進むんですよね。

だから、これを考えていない百貨店やブランドは、アホだ!って、本気で思うんですよね。だって、本当に自分達の企画やバイイングで売れていたんだ、売れているんだって思っているんだから。

 

私の考える、このファッション業界が売れない理由は、そのごく一部だと私も思いますが、その一部のその人達をターゲットにしている小売店やブランドにとっては本当に死活問題な根拠だと思っています。OLターゲットブランド大手の「フ〇〇〇ル」は、銀行返済が出来ず、前述したゾンビ企業の仲間入りで、既にリスケ状態です。

 

小島マーケティングなんちゃらとかも、こんな具体的な話は上がっていませんし、話しません。

人の店の店頭盗撮で有名な、代々木のリサーチ会社からも、ここまで具体的な根拠は上がりません。

 

一言いたいですが、

 

この内容見て、他の人に自慢して話す時は、このサイト見た事ちゃんと言って欲しいですよね。

 

情報ってただじゃないんで。

 

あたかも自分が考えましたって言う詐欺師の様なリサー会社やマーケティングオフィスがあまりにも多すぎて、ちゃんと調べてもいないのに、適当なネットの記事拾って、それを自分なりにアレンジして自分の物の様に話したりするのが酷く多すぎるんですよね。。。何時まで人の情報盗むんだって言いたい。

 

話を戻しますが、OLは居なくなったわけでも何でも無いんです。

減ってるかと言うと減ってますが、激減している訳では無いし、居なくならない。お給料も極端に減ってないし。

そんな数年でOLが全滅する事はないんですよ、でも、彼女達は着るものを変えなくちゃいけなくなっただけなんです。

 

その矛先がファストファッションに流れるのはとても自然な派生で、毎日着る服で、まして仕事着だから、「ユニクロ」や「フォーエバー21」やそれらのファストファッションで十分なんですよ。

そこには、ヒョウ柄も、どピンクの服も無く、無機質な無地の、ど定番の色と形だけで、これが日本で言う、お客様の失礼のない服。。。

まさに無印。。。

 

と言う事なんで、アパレル企業は、ちゃんとターゲットを見極めれば、ファストファッションなんて、ロードサイドに逆戻りさせる事なんて訳ないと思うんですよ。それが出来ないのは、ちゃんと原因と根拠を調べないから訳わからない服を、何だか良く知りもしないちょっとおしゃれそうに見えるデザイナーと言うデザインも何も出来ない人にそれをやらせているからダメなんでしょ。

 

何度も言っていますが、何の意味もないリサーチ会社の情報や、繊研新聞とか読んで本気でそこに情報があるなんて信じてたら会社潰れますよマジで。

 

毎日誰かと服が被らないかと考えてたり、自分の好きなブランドが着れないって思っているOL多いと思うんですよね。

今の時代のOLは、そんなファストファッションより、新しいOL服待っていると思うんですけどね。

 

だって百貨店のお客様の大半は、このOL方達でそれは今も昔も変わらないんだから。

 

ポンコツバイヤーの皆さん、ちゃんとお客様見ないとダメでしょ。